[41541] みかちゅうさん
不動産屋のチラシの地図の話題に反応してしまうなんて、地図屋はやめても血はまだまだ濃いのでしょうか(笑)。
地図屋時代、自社の地図を使っている不動産屋のチラシを発見すると、営業部の担当に持ち込んでおりました。ほとんどが不正使用、つまり著作権侵害ですね。で、担当者が不動産屋に連絡して、何万円か(当時で)ふんだくっておりました。
地図の内容ですが、一番難しいのが「なくなった」という情報を集めることです。できたものは割と集めるのが簡単ですなのですが。
たとえば移転したときに、「どこどこにできた」という情報だけが入ると、新しい場所と前の場所両方に同じものが入った地図ができてしまいます。
JAFにいる元同僚(その前は先輩)が私に「お前が集めてる鉄道情報を売れ」といってきたのも、断片的に入ってくる情報で地図を修正するととんでもないミスが出るからです。
JAFは、道路情報はいくらでも入るけれど、鉄道情報は入ってはこない会社ですから。
パンフレットなどを作るとき、手近にあった地図をベースにする(コピーする)のが一般的なようです。そのとき、手元にあった地図が古いものでも、かまわず(分からずといったほうが正しいでしょう)使ってしまうのです。
最近できた施設のパンフレットで、当然入っていなければならない高速道路がそっくり落ちていたのを、見たことがあります。たぶん入ってない時代の地図をベースに作ったのでしょう。
地図を知らない人は、どうも地図がいつ造られたかを考えずに、内容は正しいという思い込みがあるようです。
昨日開通した道路が、十年前の地図に載っていたら、怖いですよね。
出版プロダクションでも、地図を知らない人間しかいない会社はいくらでもあります。
取材した店の場所を、地図に正確に落とせないライターなどざらにいます。
中には、新宿と西新宿を間違えて(新宿駅の東と西だよ!)地図に入れてきたライターまでいました。出版前に気づいたのですが、結果としてその店は雑誌の地図の図郭の中から外れてしまいました。
不動産屋の地図の話に戻りますが、そんな地図を隅々まで眺めているのは、みかちゅうさんはじめこのサイトに来る方々くらいでしょう。普通の人は単に「地図が入ってる」とながめているだけで、内容なんかはいちいち見てないと思いますよ。
あと3時間ほどで、家を出発する時間になります。ハンガリーへ行って来ます。
仕事はやっと片付けました。そのため、ここの書き込みを見ても反応ができず、悔しい思いをしました。特に電車、軌道・鉄道の話やSuicaの話など…
6月1日に帰国したらまた来ますが、留守中の掲示板を読むのに何時間かかることか…
では、行って来ます。