短い市区町村名・長い市区町村名

1966年（昭和41年）（昭和41年）10月1日、福島県で5市4町5村が関係する合併が成立し、いわき市が誕生しました。大型合併として当時大きな話題となり、福島県最大の都市が誕生しました。合併した5市は、平、磐城、勿来、常磐、内郷の各市で、一文字の市の中でも画数の一番少なかった平市がこのとき消滅しました。一文字の市は次表の通り現在全国で10市ありますが、過去に存在した市として平市の他に忍市と泉市があります。忍市は市制施行日にのみ存在した市で、即日行田市に改称しています。泉市は1988年（昭和63年）3月1日に仙台市に編入され泉区となりました。

一方、最も長い名前の市は、茨城県のかすみがうら市とつくばみらい市、それと鹿児島県のいちき串木野市の六文字の市です。次いで五文字の市は、ひたちなか市、南アルプス市、山陽小野田市です。すべて漢字からなる市では山陽小野田市が最長です。ところで、過去にも漢字五文字の市がありました。1959年（昭和34年）9月1日に青森県の大湊町と田名部町が合体して大湊田名部市ができました。日本では珍しい2つの地名をつないだ連名の市でしたが、長い名前が嫌われたのか 1960年（昭和35年）8月1日にむつ市と改称しました。以下に四文字以上の市を一覧で示します。

町村についても短い名前（一文字）と長い名前（四文字以上）をリストアップしてみました。

東京特別区と政令指定都市の区についても短い名前（一文字）と長い名前（四文字以上）をリストアップしてみました。区の場合は一文字の区が圧倒的に多く、とくに東西南北が突出しています。東西南北すべての区が揃っているのは、札幌市、新潟市、名古屋市、堺市、熊本市の5市です。なお、一文字以外の区で複数あるのは中央区（札幌市、さいたま市、千葉市、東京都、相模原市、新潟市、浜松市、大阪市、神戸市、福岡市）の10区と青葉区（仙台市、横浜市）、鶴見区（横浜市、大阪市）の各2区になります。また、読みが同じ港南区（横浜市）と江南区（新潟市）もあります。