最近、あれこれ話題となっている女性首長ですが、ご存知の通り倉敷市も女性が市長です。伊東香織さんといいますが、出身は福岡であって岡山県には縁もない人だったとのこと。それが総務省から倉敷市へ出向して関わりができ、果ては倉敷市長になってしまったという経歴の持ち主です。で、最近岡山市の同僚から質問されたのです。
「倉敷は女性の市長さんじゃったなぁ。なんか前とちゃうんか」
ときかれたわけです。勿論、女性だろうが男性だろうが大きな違いはありません。今までよりは多少考え方に柔軟性がでてきたような気がするものの、それは40歳で当選という市長としてはまだ若いことに起因するものとも思えます。要は性差は自治体の長として、差異が少ないということです。実際、市長が交代しても議会には変化がないわけで、大きな違いは見出せないというのが本当のところでしょう。
でも、今までの市長との決定的な違いはその出身地にあります。そう、倉敷市のようなまとまりのない自治体において、その出身地域というのは重要で、それが市内であれば政策に偏りが出かねないわけです。その極めつけがあのメルヘンチックな市庁舎であるのですが、今回の市長においてはそれがないということで、市域での政策は満遍なく行なわれているような印象があります。合併が行なわれた自治体の多くは域内の地域分断が最大の課題のようです。そんな時は、伊東さんのような外様首長がいいのかもと、最近は感じております。
さて、タイトルはなんなんだと言うことですが、コレは「国際バルク港」の話です。ようするに「バラ積み貨物」の拠点港なのですが、水島港と福山港が一体整備となったという話です。以前から、JFEの西日本製鉄所など一体化の兆しがありましたが、ここにきて拠点港として一体化が加速することになったわけです。かなり前から「瀬戸内工業地域」として瀬戸内海沿岸がいわれてきましたが、現在ではそれらの相互都市間において連携が進み、工業地域内でのブロック化が進展しているように思えます。地域でのブロック化が進んだ現在、「瀬戸内」のような大きなくくりではなく、別々の「工業地域」として見直してみるのもいいかもしれないと思っております。
例えば、岡山から三原にかけては「吉備工業地域」でしょうか。それなら、広島から岩国のあたりはどうするんだと思ってもみたり・・・。とにかく、こんなことを考えてみるのも面白いと思います。
*この落書き帳では、度々「工業地帯」と「工業地域」の差が話題となっているものの、「工業地域」の名前自体は大きな話題にはなっていなかったと思われます。ところどころで、岡山に住んでいてはパッとしない工業地域名は検索でヒットはしましたが(笑)