Nさん編集担当の「
斜張橋コレクション」ですが、新たに正式名称と架設年、橋長のデータが判明したものがありましたので情報提供しておきます。
神奈川県の下から2番目にある山北町の「谷峨橋」とされている橋ですが、正しい名称等は以下の通りです。
橋名 | 所在地 | 架設年 | 橋長 |
嵐橋 | 足柄上郡山北町 | 1974年 | 82.0m |
(出典:
山北町橋梁位置図、
山北町橋梁長寿命化修繕計画)
橋長については出典元の資料だと有効数字が一の位(メートル単位)までで表示されているため、0.1m単位の誤差があるかも知れません。また、主径間長についてはインターネット上に公表されている資料は見つかりませんでした(1径間なので、橋長よりわずかに短い程度のはずですが)。
実は今日、山北町の大野山まで登山に行ったのですが、その途中でこの橋を渡ることになり、このコレクションの存在を思い出しました。架設から45年近くが経過し、老朽化が進んでいるようで、橋のたもとには「同時に渡れる人数は十人です」との注意書きがありました。昨年度にこの橋の復元設計が発注されているようで(
建通新聞記事)、近い将来補修工事が行われるものと思われます。なお、「復元設計」というのは、
既設橋を建設当時の基準で設計しなおして、その結果から図面を復元するもの
(出典:
横河技術情報Webサイト)
であり、おそらく施工当時の図面が残っていないか不正確、あるいは不鮮明なものしか残っておらず、それゆえ橋長がメートル単位止めだったり、支間長のデータがないのではないかと思います。
それでは皆さん、よいお年を。