[101272]にまんさん
国の出先機関(正確には「地方支分部局」と言います)は所管業務によっても地域区分が異なる場合がありますね。
<例>
経済産業省経済産業局:電力に関することについては新潟県は東北経済産業局、長野県・静岡県は中部経済産業局の管轄
国土交通省地方整備局:福井県の敦賀港、長野県内の信濃川水系に関することについては北陸地方整備局、長野県内の天竜川・矢作川・木曽川水系に関することについては中部地方整備局の管轄
環境省地方環境事務所:磐梯朝日国立公園の新潟県区域は東北地方環境事務所、上信越高原国立公園・中部山岳国立公園の新潟県区域は中部地方環境事務所、秩父多摩甲斐国立公園・南アルプス国立公園の長野県区域は関東地方環境事務所の管轄
電力は電力会社の地域区分、港はどちらの海に面しているか、河川は最下流の都道府県、国立公園は主要な区域がどちらにあるか、で例外を設けていることになりますが、一見するとわかりづらいです。
本題から話が逸れましたが、個人的には同じ報道機関がそれぞれのニュースごとに地域の定義がバラバラになっているのは困るので、報道機関の中で表現が統一できていればどちらでも良いという考えです。「新潟・北陸」の表現はおそらく全国統一組織で厳密に地域ブロック分けがされているNHK固有の話であり、民放の場合は基本的に県域ごとの別会社なので(地域ごとのつながりがNHKほどではない)、おそらくあまり意識されないのでしょう。ちなみに、全国紙である読売新聞の記事にも同じ表現が見られます(2021年1月10日付「
分岐した寒気が日本海上で合流、雪雲の連続発生で記録的大雪に」)。
あと、過去に
[90505]でも書きましたが、日本応用地質学会という学術団体の各地域支部は
学会規則によると北陸支部は新潟県1県の会員のみで構成され、富山・石川・福井の3県の会員は中部支部に属するという不思議な区分になっています。