[49195]ぺとぺと さん
こちらこそご賛同ありがとうございます。
この手の企業名由来の地名というのは世の地名研究家の間では「味気ない」と軽視されることが多いのですが、社名が変わったり移転した途端にそれは立派な「歴史的地名」となるわけですね。全国各地にこの手の地名が存在し、かつ企業再編の活発化で増加の一途をたどっているのを見るにつけ、コレクションのし甲斐があるかなと思った次第です。
新日本製鐵の堺製鐵所の所在地が「堺市築港八幡町1」であり、広畑製鐵所の所在地が「姫路市広畑区富士町1」であるというのは、同社が八幡製鐵と富士製鐵の大合併で成立した歴史を雄弁に語っています。名古屋製鐵所の所在地の「東海市東海町5-3」は、同製鐵所が「東海製鐵」の手により設置されたからですね。(
東海市公式サイト参照)
製鉄会社の大合併といえば「日本鋼管+川崎製鉄→JFEスチール」が記憶に新しいですが、製造拠点の所在地はやはり「昔の名前で出ています」ですね・・・
東日本製鉄所(千葉地区)=千葉市中央区川崎町1番地
西日本製鉄所(倉敷地区)=倉敷市水島川崎通り1丁目
西日本製鉄所(福山地区)=広島県福山市鋼管町1番地
知多製造所=愛知県半田市川崎町1丁目1番
住友金属工業の場合、鹿島・和歌山の両製鉄所の地名は企業名由来ではありませんが、総合技術研究所の所在地は「尼崎市扶桑町1番8号」です。同社の前身会社は昭和20~27年の間財閥解体とのからみで「住友」を名乗ることが出来ず「扶桑金属工業」(のち新扶桑金属工業)という社名になっており、これに由来する可能性が高そうです。
[49199]EMM さん
私の場合、歴史の面での守備範囲は近現代以降の日本のみ(特に産業史が興味の中心)ですので、ご安心を・・・