[65740] 7月11日(金)23:46:04【2】 hmtさん
歴史的に有名な「幌内」に惑わされて犯した誤りだったようですが、調べてみると「上幌内」という地名は、オホーツク側の雄武町や十勝の鹿追町にもあるのですね。
「幌内」は、もともとアイヌ語の「ポロ(大きい)・ナイ(川)」といった意味が語源ですから、ご指摘の三笠市(幌内町のほか、幌内○○町としてあり)や芦別市・深川市・空知管内長沼町・網走管内雄武町(ほかに上幌内・北幌内・中幌内)・胆振管内厚真町・十勝管内鹿追町(ほかに上幌内)・幕別町(忠類幌内)・釧路管内釧路町(昆布森村幌内)のように、各地に見られるようです。
その中で、「上幌内」が現在でも字名として残っているのが雄武町と鹿追町のみで、厚真町には見当たりませんね。
“北海道雄武町上幌内集落が過疎で実質的な廃村状態になったため”と、別の上幌内と取り違えて記していたHPがありました。
実は、地元ではないのでこの一文だけを読んでも、<へえ、そうなのか…>と思うことはあっても、違う場所を指しているとは気付けません。「厚真川上流」から、「?」と思うわけです。
ところで、「上幌内」から「厚真川上流」に図名が変更されたわけですが、上記のとおり、「上幌内」とは「大きな川の上流(シャモ=われら和人から見て)」から名付けられたとすれば、厚真川が“大きな川”かどうかは疑問ではありますが、まったく違う図名に見えて、実は意味があまり変わっていないというのは面白いですね。