稲生です、こんばんは。
[65248]にて、ご紹介した
相模川の橋とダム の編集が一応終わりましたのでお知らせいたします。興味のある方は、ご高覧ください。以下は、その作業の中で、気がついたことをいくつかお話しいたします。
「桂川」は、ご存知のとおり相模川のうち山梨県側の部分の通称ということなのですが、その「桂川」あるいは「桂」を使った橋名がいくつか見られました。
上流から順に示します。
1 | 桂川橋 | 山中湖村 | 山中湖起点のすぐ隣に架かる橋 |
2 | 桂川橋 | 富士吉田市 | 市内下吉田と大明見を結ぶ橋 |
3 | 桂大橋 | 西桂町 | 倉見集落の入口の橋、決して大きくない |
4 | 桂高架橋 | 都留市・西桂町 | 中央自動車道 |
5 | 桂橋 | 都留市 | 市内東桂地区の橋 |
6 | 桂川大橋 | 都留市・大月市 | 両市の境界に架かる橋 |
7 | 第二桂川橋梁 | 大月市 | JR中央本線 |
8 | 新桂川橋橋梁 | 大月市 | JR中央本線 |
9 | 桂川大橋 | 上野原市 | 島田湖に架かる橋 |
10 | 桂橋 | 相模原市相模湖町 | 相模湖町千木良と若柳を結ぶ橋 |
(他にも、私が現地取材の結果「名称不明の橋」としたものの中にも、あるかもしれません。)
3,4,5あたりは、その地域が西桂,東桂または桂と呼ばれる地域なので、「桂川」にちなんでいるというよりも「桂地域」にちなんでの命名なのかもしれません。
8は、鉄ちゃんにはかなり有名な橋梁らしいです。
10は、すでに神奈川県内ですが「桂」を名乗っていました。
国道1号(東海道)に架かる橋は、相模川下流部の通称である馬入川(ばにゅうがわ)より名づけた馬入橋、JR東海道本線は馬入川橋梁となっています。
座間市と厚木市依知地域を結ぶ座架依橋は、なんと読むのか難しかったのですが、「ざかえばし」と読み、座間と依知を架ける橋の意味だそうです。右岸と左岸の一字をとって合成する橋名は、たくさんあるのですが(例えば下流にある戸沢橋,神川橋など)、その間に「架」を入れるケースは珍しいですね。
相模川は平塚市(右岸)と茅ケ崎市(左岸)の間を通り抜けて相模湾に注ぐと思われがちですが、河口部分の左岸も平塚市に属していました。これを発見した時は、ちょっと嬉しかったです。
最後に見どころは、
山中湖湖畔にある起点標識越しに見える富士山
都留市の蒼竜峡、特に旧・佐伯橋から見える田原の滝
日本三大奇矯の猿橋
相模湖や津久井湖
そして
新小倉橋と小倉橋 (こちらは、
[58450]にてアルバトロスさんが、私の訪問前にご紹介くださいました。期待どおりの素晴らしい眺めでした。)
※桂川系の橋の注釈中 ×7⇒○8 でした。
中央本線新桂川橋梁
※座架依橋の注釈中、カッコ内追加