私の実家の近所に「小祝(おぼり)神社」という神社があります。
住宅地の外れの、お寺と保育園に隣接する、さほど大きくもない神社で、まだ幼かった頃、父だったか祖父だったかに、「この神社は上州七の宮といって、スクナヒコナという神様を祭っていて、上野国で七番目に偉い神社だ」と教えられました。
――でも、一番でも二番でもなく、七番ですからねえ。「偉い」と言っていいものか。それに、もっと小さな神社が幾らでもある、ということまでは想像がつくのですが、そうかといって、一番身近な小祝様(おぼりさま)が、それらの神社とは格がが違うのだ、ということには、なかなか実感を持てないでいます。
一の宮である貫前(ぬきさき)神社(富岡市)は、上毛かるたの札にもなっていることもあって、知名度も抜群。非常にわかりやすいのですが、七の宮ともなると、どこかで習うこともなく、日頃の会話にも出てくるわけもなく、「そんなこと誰が知っているだろう?」と思うくらいでした。
もちろん、七の宮の名前が地名その他に残っている、なんてこともありません(だからコレクションにも採れないですね)。
[46241] EMM さん ご紹介のサイトで名前を見つけ、「ああ、やっぱりそうだったんだ」と一人で安心した次第。