[38972] 軒下提灯 さん
人口20万の圏域内に拮抗する二つの中心都市が併存しています。圏域内に拮抗する二つの中心都市が併存しています。A市とB市です。でも、二つは微妙に性格が異なります。A市は新幹線や高速道路のルートから僅かに外れていますが、圏域の人口重心点近くに位置し、圏内の各市町村へ隈無く短時間で到達できる利点があります。B市は圏域の人口重心点から少し外れた所に位置しますが、新幹線駅と高速道路インターチェンジが設置され、圏外の都市へ短時間で到達できる利点があります。
[39007] YASU さん
どこの都市がモデルかわかりませんが
事業所の配置についてはYASUさんと同じ意見です。私としては、そういう拮抗したライバル都市の例として、何が考えられるかにも興味があります。メジャーどころでは、前橋と高崎、福島と郡山、長野と松本、静岡と浜松など、過去に挙がった例が多数ありますが、圏域20万となると、「地味なライバル」、まさに、軒下提灯さんの記念すべき初書き込みと同じテーマですね。
以下、必ずしも圏域人口20万人とは限りませんが、これって地味ながらライバル?と感じている例をつらつら挙げてみました。単純な人口比較というよりも、拠点性、地域における中心性を考慮したものとなっています。「いやいや、この例は適切ではない」などあれば、適宜ご指摘いただければ。(そもそも、こう合併が多いと、自治体の名前が間違っていそうですが)
1)酒田と鶴岡:江戸時代以来の港町と城下町。市制施行は鶴岡が約10年早かったが、現在に至るまで人口でも競り合っている。
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2)黒磯と大田原:軒下提灯さんの設問例のケースに近いか。しかし、「那須塩原駅」の位置関係にかんがみると、西那須野町との三つ巴か? …と書いて気づいたのですが、今や「那須塩原と大田原」ですね。
3)土浦とつくば:20年前なら、この例は勝負にならないと一笑に付されたでしょうが。つくばエクスプレス開通で、さらにつくばの求心力向上か?
4)富士吉田と都留:富士山、遊園地といった観光資源を擁し、人口で優位に立つ富士吉田。都留は大学とリニア実験線で対抗。
5)小諸と佐久(中込):新幹線の開業で小諸の地位低下? しかし、そもそも佐久市も中込と臼田と岩村田の分散都市か?
6)燕と三条:新幹線は「燕三条」、高速道路は「三条燕」。
7)行田と熊谷:昭和の大合併時にはすでに拠点性に差があったようだが、行田は、忍城の城下町であり、埼玉県の名前の由来は…というほどの「名門」。高崎線が通らなかったのが痛かったか?
8)諏訪と岡谷:官公署の多くは諏訪に立地。特急あずさは、上諏訪には全て停車も、一部は岡谷を通過。しかし、昭和5年時点の人口は、諏訪36,267に対して岡谷は76,519と2倍以上。
9)中津川と恵那:都市としての集積度は中津川に軍配。しかし、東濃地区の地理的位置にかんがみると、中津川(や多治見)より、恵那の位置の方が適当では?
10)関と美濃加茂:刃物の町・関市は合併で10万人弱にまで人口が増えていますが、行政機関の出先は少ないよう。そのような面では美濃加茂といい勝負か。
11)大和高田と橿原(八木):交通の要衝は八木でも、多くの官公署は高田に立地。ただし、県立医大は橿原。
12)丸亀と坂出:江戸時代の城下町と塩田を比べるのは失礼なのでしょうか。今でこそ、人口で2倍近い開きがあるが、坂出は四国の表玄関。両者とも市制は戦前であり、昭和の大合併期には坂出の人口が上回っていた。
13)八女と筑後:いずれも、拠点都市ではないが、一方はJR、他方は西鉄沿線。明治設立の八女高校を持ち、ホリエモンを生んだ(?!)八女市が一歩リードか。
・串間(福島)と志布志:県境を跨いでおり、隣町とはいえ上記と少し趣きが異なるが、市外の集積度はいい勝負か?
あと、よく分からないのが、丹波・丹後地域の拠点都市。このような地域を1つの事業所でカバーしようとすると、どこに支店を置くのでしょうか(舞鶴? 福知山? 豊岡?)。それとも、県境が厳然と存在しており、こうした圏域を観念すること自体が妥当でないのでしょうか。