またもだいぶ遅くなりましたが、いつもの通り、十番勝負の感想文を書かせていただきます。
例によって解答できた順に。やはり初日は模様眺めの作戦。
問十~伊豆の山々 月淡く~
他の多くの方々と同様、まず共通項が見えたのがこの問十、最初の採点が出る前にほぼこの方向だとわかっていたが、やはり採点結果待ち。予想通り「有人島がある市」。静岡県で唯一該当する、「模擬天守」もある虚構の世界の水軍の根城?熱海城の石高を更に1万石積み増し。…それにしても、この大作を作り上げたYTさんには頭が下がります…。
問六~喜びも悲しみも幾歳月~
次に共通項が見えたのがこの問六。お題と既出解から「ひょっとして過去に同じような問題が出ていたな」…第57回の問八、「男性が多い市」。お題の南相馬市は、今も震災復興関係の作業員が多数住み続けている。知立市はその時に私が答えており、「トヨタ」関連の従業員が多い。府中、川崎も大工場が多い、正答市を見ると、朝霞や江田島は自衛隊、八王子は学生?…「男性が多い」理由がはっきり見える。根拠探しに難渋した第57回の時(
[101989])とは違い、今度はしっかりサイト内にデータがある。その中から、領地奪還を目指して御前崎市を。
…ノーヒントで答えられたのはこの2問だけでした。ここからは第一ヒント「該当する区町村・消滅市」が出てから。
問五~目を閉じれば昔のまま 厳しくも日々強く生きてる者よ~
お題とここまで出てきた答えから、どうも「同じ読み仮名が複数ある」と見た。このところ若手の勢いにも押され、メダルはおろか「入賞」さえ厳しいという状況の中、ここはその入賞の最後のチャンスに賭けて、昨年の猛烈な残暑の中、訪れた南魚沼市を。結果はOK。越後湯沢の宿で味わった、本場の「魚沼コシヒカリ」をいただくことができました(笑)…(
[109602])。
…第一ヒントが出ても、解けたのはこの1問だけでした。ここからは第二ヒントのアナグラムが出てから。
問三~その名はフジヤマ~
第二ヒントは「ある範囲の市」とすぐ解け、ランキングをいろいろ見て行くと、「人口密度」を見ると「300人台」でぴったり合う。ここも未解答の市から選ぶことになり、知る人ぞ知る「上州の偽(ミニ)富士山」(
関連記事)があり、横浜銀行もある織物の町を。
…改めてランキングを眺めると、津とか富山などといった県庁所在地もいくつか入っていることに驚かされます。「平成の大合併」で「山の中」まで恐ろしいほど市域を拡張した結果が見えてきます。
問四~あれからニシンはどこへ行ったやら~
こちらも第二ヒントが解けてから。「間違いが多い」→十番勝負の誤答関係、と見た。誤答の数では合わず、「正答率」を見ると低い方にある市が並んでいた。どうやら「75%」が境界線のようだ。ここを取ると領地奪還になる石狩市を。
問二~草加越谷千住の先~
第一ヒントの江戸川区では全く手掛かりがなく、次の第二ヒントから「何かが生まれたところ」と見ているうちに一挙に解答ラッシュ。ここは少し様子を見たかったのですが、結局「流れに乗る」形に。宇土市(正代関)、平戸市(平戸海関)あたりが出て「大相撲力士の出身地」と見え、想定解数の「38」というのは、外国出身や区町村出身を考えると「重量も含めたもの」と納得。相撲協会の力士一覧からはうまく読み取れず、wikiから現役力士一覧で探し出し、一つ一つ確かめているうちに、「ご当地で絶対鉄板」の熱海市が既に出ていたので、前から覚えていた。阿炎関の出身地・越谷市を取ることに。私自身、大相撲に関心がなくなって久しく、TVの中継も全くと言って見ないので、だれがどこの出身かよくわからなくなっています…。第一ヒントの区町村ですが、未開人さんが
[109876]でおっしゃるように、確かに江戸川区から力士は連想しにくく、長野県上松町(御嶽海関の出身地)あたりが出ていたら難易度はかなり下がっていたような気がします。…思えば、〇十年前の子供の頃、TVの中継を見て、力士の出身地を聞いてどこにあるのか調べたくなったことがよくありました。例えば「横綱大鵬 北海道川上郡テシカガ町出身」というのを聞いて、「テシカガ」は「弟子屈」と書くことを地図と時刻表から知り、そしてその弟子屈町には「摩周湖と屈斜路湖がある」ことも知ったのでした…。
問一~布勢の海の沖つ白波あり通ひ~
第二ヒントは「施行ではない」と解けて、「市の誕生日か市名誕生日」と見たものの、それだけでは数が多すぎて絞れず、次のSVヒントで「辰年堂」という店が写っていて「辰年に誕生」と分かり、データを並べ替えると「市の誕生日が辰年」だとわかる。こちらも市盗りに絡みそうな市がなく、過去に一度答えていたものの、元日の能登半島大地震で少なからぬ被害を受けた氷見市を。
ところで、全国版のTVのニュースや新聞記事では、ほとんどが能登を中心とする石川県内の被害状況ばかりが報じられているのですが、石川県の隣の富山県も少なからず被害を受けており、中でも能登地域の七尾市などと隣接する氷見市には相当の被害がありました。特産の「寒ブリ漁」も船を出せなくなったりするなど大きな損害があり、市内の旅館・ホテルなども休業を強いられ、9年前のオフ会会場となった温泉旅館も地震の被害を受けてしばらく休業、ようやく13日に立ち寄り湯が再開、15日になって平常通りの営業に戻ったということです(
「ひみのはな」HP)。
問八~契りきなかたみに袖を絞りつつ~
解答の進みが早いのに、共通項が分からずるずる行ってしまうという、毎回必ず出てくる「最悪パターン」、今回はこの問八でした。ようやくわかったのは、SVで「五月町」の文字が見えたことで、「最近の話題」とは「月名コレクション」のことか、と。「コレクション」を開いて、こちらも初解答の市から。仙台育英高校の野球部の本拠がある多賀城市を。
この問では、二月堂・三月堂(四月堂も)がある奈良市がお題に出ていたら、難易度がだいぶ下がったと思いますが。奈良市が遅くまで出てこなかったのは、やはりそのあとの解答者に共通項を類推されやすくなると見ていたからなのでしょうか?
問九~伊豆の太陽 下田温泉~
こちらも第三ヒントが出てからですが、SVが何を指しているのかなかなかわからず苦しみました。いかにも沖縄らしい土産物屋や、飲み屋の看板などに惑わされ、一体何なのかが見えなかったのでした。ようやく何のことかわかったのは、グリグリさんの
[109710]の記事にあったリンク先
[109419]の書き込みを見ると、そのすぐ前の記事
[109418]までの一連の記事に「木更津市のLINE開設準備」の話題(
[109416]ピーくんさん、
[108415]グリグリさん)があったことで、「該当しない市」の木更津市の意味と、「あるものがない」と解いていた第二ヒント、そしてSVをよく見ると「Line」の文字が中心近くに見えていたことから、「ないもの」は「LINE」だとようやくわかってきた。そこで「公式メディア」のページを開いて当たって行き、これまで出てきた答えを見ると、いずれも「LINE」がない。静岡県を見ると、下田市が唯一該当しており、そしてまだ解答されていない。追い上げられて領地防衛が危うくなっているだけに、ここでの1万石加増でとりあえず一息ついた形になりました。
問七~あなたと越えたい天城越え~
ヒントの意味するところがよくわからず迷走し、これが最後になってしまいました。第二ヒントは「20未満」だろうと見てはいたものの、もしかしたら「12未満」かもしれないと悩んだのはなると金時さん(
[109860])と同じ。人口減少率・数、サイト内にあった「子供の比率」とかいろいろ探してみたもののいずれも外れ。SVから「5分の1=20%」だとわかるも依然として先に進めず。ようやくわかったのは第四ヒント。解答にしばらく時間がかかりましたが、「住める場所比率」だと解けた。こちらもサイト内から「可住地面積」というのを見つけ、データを見ると、お題とここまでの正答市がいずれも該当している。ここも「ご当地」から、既に10万石を超えている伊豆市に。これで10問お手付きなしで完答となりました。
今回の最終着順は15位。前回の17位から2つ上がり、以前の「定位置」に戻りつつありましたが、今の状況を見るとこれが精いっぱいといったところでしょう。
♭今回の選曲は…
問十:例によって、私のカラオケ十八番(嘘)。
問六:御前崎というと灯台ですが…
問五:昨年夏休みの道中で立ち寄った、南魚沼市にある「鈴木牧之記念館」の展示を見ているうちにふと思い浮かんだ、雪国の冬景色を歌い込んだ名曲の一節(
[108744])。
問三:桐生市にある「上州の偽(ミニ)富士山」こと「富士山(ふじやま)」の麓にある、上毛電鉄の「富士山下」駅の東側には、「絶滅危惧種」になった「鐘の鳴る踏切」がありましたが、2年前に撤去されました(
[103996])。
問四:懐メロ「石狩挽歌」の一節ですが、この歌の舞台になったのは石狩(市)ではなく、「後志」の小樽市だそうです(
[95528] 白桃さん、
[95530] hmtさん)。
問二:「草加煎餅」(
[109217])のくだりと同じく、古くからの駄洒落。
問一:越中に赴任していた大伴家持が詠んだ萬葉の和歌より。「布勢の海」とは、現在の氷見市辺りにあった大きな湖を指すといい、現在では干拓などによりそのほとんどが陸地化していますが、一部が「十二町潟」として残り、往時の名残をとどめています(
HP)。
問八:百人一首より、多賀城市にゆかりの和歌。この歌にある「末の松山」は、この市にある小高い丘を指すといわれています(
多賀城市HPより…P3)。13年前の大震災の時も、この歌に詠まれた通り、「末の松山」まで津波が押し寄せることはありませんでした。
問九:昔、こんなCMがありました。
問七:またまたワンパターン…