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みかちゅうさんの記事が10件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[95600]2018年3月25日
みかちゅう
[95443]2018年2月16日
みかちゅう
[95420]2018年2月11日
みかちゅう
[95404]2018年2月7日
みかちゅう
[95380]2018年2月4日
みかちゅう
[95334]2018年1月25日
みかちゅう
[95309]2018年1月22日
みかちゅう
[95308]2018年1月21日
みかちゅう
[95275]2018年1月16日
みかちゅう
[95238]2018年1月14日
みかちゅう

[95600] 2018年 3月 25日(日)23:58:02みかちゅう さん
1日1本(以下)の路線に乗ってみよう
毎年3月~4月にかけてバスの新設・廃止・時刻変更が相次ぐわけですが、なぜか突然わいてくる極端に本数の少ない区間。事業者ホームページにプレスリリースがあるとも限らないので、新旧の時刻表を突き合わせて「あれ?」と気づいたりすることも。この春に神奈川県内でできた本数少路線(いわゆる免許維持路線)を紹介します。

(1)川崎市バス [新11]鷲ヶ峰営業所→裏門坂→日生住宅→新百合丘駅前 
鷲ヶ峰営業所(時刻表(3月17日改正))を土休日の20時27分に出発。新10系統とは異なり、裏門坂→日本映画大学を日生住宅経由で短絡する。改正以前は平日2回・土休日1回(いずれも夜の出庫のみ)だったのですが、今年の改正で土休日片道1回に。出庫系統なら一般的には朝のことが多いのに、なぜかこの系統は改正以前から夜の運行でした。周辺は小田急バスのナワバリということへの配慮があるのかもしれません。

(2)京急バス [三62]浜諸磯→白須→引橋→三崎口駅
従来はスクールバスだったのを一般路線化した系統のうちの1つ。三崎市街地の外れの浜諸磯(時刻表(4月1日改正)地図)を平日のみ7時47分に出発。南東方向にまっすぐ進み、1つめの浜の原停留所→県道の天神町停留所までが単独区間で、この間には「海外(かいと)入口」停留所が存在する。
三崎に朝8時前に行くのはそんなに大変なことではないけれど、事実上のスクールバスなので平日のみの運行。同時に一般路線化された他の2系統は「学校休校時は運休」と明記されているので、この系統も同様かもしれません。むしろ実際に乗ってみる時に困る(?)のは「確実に乗客がいること」だったりして。発車前に写真撮影とかがやりにくそう。
なお、三崎口駅付近でレア路線の行き先であった三戸海岸(地図)へは、今回改正より[三15]引橋→三戸海岸→三崎口駅→宮田 という系統が新設されます。こちらも事実上のスクールバスであり、登校日のみの運行です。前者と時間帯が重なるので、同じ日に両方乗るというのができないのもつらいですね。三戸海岸へは[三14]三崎口駅→三戸海岸(平日15時30分発のみ)もあるので、そちらを利用する方が楽です。三戸海岸から戻ってくるバスはありませんが、三崎口駅までは畑の横を30分も歩けば戻ってこられるでしょう。

(3)箱根登山バス 箱根湯本駅→(箱根新道経由)→ホテルはつはな→畑宿→元箱根港
箱根湯本駅(時刻表(3月17日改正))を毎日9時10分に出発。箱根新道を経由する路線は他にもあるので、単独区間は箱根新道の須雲川インター付近のみです。観光客も乗りそうな時間ではあるけれど、5分後にも普通の旧街道経由便を出すほどの需要があるのかはわからない。須雲川インター出口の路線を確保するためだと考えられるが、どういう使い道を予定しているのだろう?
箱根新道上の新畑宿橋停留所(地図)に停車するのは今回改正で土休日の元箱根港発11時50分の1回のみに。元箱根方面の箱根登山バスの停車扱いは今回改正でなくなりましたが、伊豆箱根バスは行楽シーズンのみ停車扱いがあります(時刻表)。有料道路本線上の停留所は珍しいので、利用してみるのも面白いかもしれません。
また、芦ノ湖スカイライン線(桃源台~箱根町港)は1日2往復だったのが季節運行のみに(プレスリリース最終頁参照)。春休みに関する情報はなかったので、ゴールデンウィークか夏休みだろうか。毎年秋にある年1回運行系統祭り([93845]参照)のときだったりして?
年1~2日の運行がここ数年続いている、小田原駅→(ターンパイク経由)→箱根町港の今年の運行は4月8日と14日。桜のトンネルを銘打っていますが、今年の開花の様子だと花見には遅いかも。
[95443] 2018年 2月 16日(金)01:56:24みかちゅう さん
横浜市金沢区の人口減少
[95442]ぺとぺとさん
京急つながりということで言えば、お隣の金沢区も人口が減少傾向にありますね。
横浜市民として(?)気になったので調べてみました。横浜市統計ポータルサイトの金沢区町別世帯と人口に各月末日の住民基本台帳を基にした人口があったので、それを利用してみました。
25年1月末→30年1月末の人口増減表(上位と下位を抜粋)と、人口増減が大きかった町丁目の世帯数の推移です。

町名人口増減数世帯増減数
並木一丁目-52621
並木三丁目-488-117
並木二丁目-4872
泥亀一丁目-485-157
六浦東一丁目-348-13
能見台東-261-44
能見台三丁目-252-7
六浦三丁目-23825
泥亀二丁目-198-60
六浦南四丁目-1931
(中略)
富岡東三丁目10863
瀬戸11480
六浦一丁目158121
富岡東五丁目204130
大道二丁目22394
釜利谷東二丁目249231
富岡東一丁目373194

大きく減少している並木一丁目・二丁目・三丁目は公団住宅ばかりの地域であり、高齢化が進行しているための減少でしょうか。4つあった小学校も統合されて3つになってしまいました(平成18年、並木第二小学校+並木第三小学校→並木中央小学校)。泥亀一丁目・二丁目は区役所を中心とした地域であり、世帯数の減少理由は気になるところです。泥亀二丁目は公務員住宅の民間売却(現在はマンション建設中)による減少ですが、一丁目の方はよく分かりません。一丁目の公務員住宅も新規入居を停止しているのか? 駅から遠いうえに山の上のような立地条件の悪い住宅から人口が流出しているのかと思っていたのですが、実際にはそうではないようです。
一方で人口増はそのまま世帯増によるもの、すなわち住宅建設によるもののはず。地元なら「あそこのマンションや宅地開発の分の増加だ」とピンと来るのでしょうが、統計表を見てちょっと検索するだけでは増減の理由まではなかなかたどり着けませんでした。
[95420] 2018年 2月 11日(日)19:36:07みかちゅう さん
東京・神奈川バス路線図の改訂版発行状況(29年秋以降)
前回のまとめ([93078])から半年経ったので、秋以降のバス路線図の改訂版配布状況をまとめておきます。春版の発行が一通り終わる5~6月だけでなく、秋~冬にも各社の確認ができればいいのですが。1年に複数回の発行を行う事業者が意外とあります。

・関東バス
29年5月版の発行後に、さらに29年11月版が発行されています。大きな変更があったわけでもないのに改訂版発行と、けっこうマメな印象を受けます。

・小田急バス
29年6月版の発行後に、29年12月版が発行されています。こちらも大きな変更はなかったはずですが、年2回の発行が定着しているのでしょうか。

・西東京バス
29年は春も秋も大がかりな改正はなく、改訂版はおよそ1年ぶりとなる29年12月版となりました。

・東急バス
3か月ごとを目安に発行されており、29年10月・12月に改訂版が発行されています。

(都内の未確認情報)
東武バスは29年度版が発行されたか確認できていません。9月上旬にスカイツリーの案内所で配布されていたのは28年版でした。都営バスや西武バスは秋の発行があることもありますが、こちらも未確認。

神奈川県内に関して、[93078]以降の改訂版発行状況は以下の通り。
・川崎鶴見臨港バス…29年4月の後、8月発行の改訂版あり。
・横浜市営バス…29年4月の後、8月と12月にも発行。
・相鉄バス…29年の改訂版は8月に初めて発行。
・江ノ電バス…29年春夏版の後、秋冬版(11月ごろ?)を発行。
・神奈中バス…[95380]で言及した通り、西部版が30年1月ごろに発行されています。東部版は未制作の模様。
[95404] 2018年 2月 7日(水)20:16:00みかちゅう さん
備前福河は福川との同名回避のため?
[95403]hmtさん
違和感の由来は「福河駅」ではなくて「備前」を冠したことでした。備前を冠した理由は謎。
Wikipediaの情報ですが、備前福河(びぜんふくかわ)駅の開業は1955年3月1日です。その時点で山陽本線に似ている読みである福川(ふくがわ)駅が存在した(1898年開業・1906年国有化)ためではないでしょうか。

[95401]特急とりあたまさん
雪といったら「わーい」となる(あくまでも小六の話です。)
私なんて大人になってからも雪が降るとなるとそわそわしてしまいます。出勤のことを考えると「はぁ」とため息ですが。[85107]の書き込みから4年経っても変わっていないなぁ(汗)。
首都圏よりは積雪回数が多そうな北関東の平野部や名古屋・京都市内あたりの子供たちも喜ぶものなのでしょうか。ペーロケさんの地元、広島市内ではいかがでしょう? 

ペーロケさんの子供と同い年だったんですか。
特定個人の子供のことについての書き込みなので、ここは「ペーロケさんのお子さん」と書くべきでしょう。
といっても、学校で教わるインターネットのお作法というのは「問題となりうる発言をしない、個人の特定につながる書き込みに注意」ぐらいなもので、大人社会では自然と使えるようになる(使えなければならない)敬語表現を学ぶ機会はないでしょうし、なかなか難しいとは思います。
[95380] 2018年 2月 4日(日)00:25:31みかちゅう さん
神奈中バス路線図今昔
2月3日は節分ですが、恵方巻きは食べましたか? 「しょうもない商業主義には乗らない」という方もいらっしゃるでしょうが、スーパーの閉店間際の半額処分についふらふらと乗ってしまいました。定価だと割高なイベント商材のような気がして手が伸びないけれど、3割引きならぼちぼち、半額ならお得というところ。伝統行事という意識はないので、切って普通の太巻きのように食べています。

ところで、[93078]で触れた神奈中バスの路線図。
相模川で東西に分割+多摩相模原版の3地域で分割ぐらいで作成されると便利そうです。
おおむね相模川より西側の「西部エリア版」がA4判冊子で1月?から頒布されています。東部エリア版は未制作とのことですが、辻堂駅~湘南ライフタウンの連節バス導入が近いうちにあることから(タウンニュース)、そのうち発行されるのではないでしょうか。町田~相模原のエリアが東部版と西部版の2冊に分かれるのは不便なので、次回以降の発行で改善されることに期待。

[93907]Takashiさん
神奈中が今も小田原に乗り入れているのは戦後の一時期に平塚・二宮方面からバス路線が延びていた頃の名残なのかもしれません。
[93916]みかちゅう
事業者ごとにエリアが決められていた時代、他社(箱根登山鉄道)のエリアに一方的に進出することはできなかったはずなので、平塚?~小田原の国道路線を神奈中と箱根登山の2社が運行していた時代があるのかもしれません。
横浜市中央図書館で明細地図(いわゆる住宅地図)を閲覧してきました。平塚市の古い版の巻末におまけとして神奈中バスの全体路線図(昭和43年2月20日現在)があり、その時点で平塚~小田原の路線は存在していました。箱根登山バスが国府津以東に進出していたかは不明。箱根への長距離バスが下道経由で存在したのは『箱根登山鉄道のあゆみ』(昭和53年)で確認できましたが、平塚~国府津でも乗降自由なのかは分かりませんでした。県立図書館も含め、もう少し情報が欲しいところです。

古い路線図の見どころとしては、今では免許維持路線としてある意味有名な登戸・調布(当時はさらに吉祥寺まで)・市が尾(当時は「上市が尾」停留所)もすでに路線があったことなど。すでに廃止されているものの、宮ヶ瀬(清川村)から山奥の札掛なんて路線もあったようですし、海沿いで大磯駅~江ノ島、そこからさらに藤沢駅までも路線がひかれています。
[95334] 2018年 1月 25日(木)23:31:57みかちゅう さん
隣接なしの市
[95333]Nさん
786位以下は頭の体操です。考えてみてください(笑)
隣接する自治体がない、すなわち島全体が市になっているようなところでしょうか。
佐渡市、壱岐市・対馬市・五島市…あれ、あとはどこだろう。。。地図を見て確認しました。
[95309] 2018年 1月 22日(月)03:08:15みかちゅう さん
十番勝負中にそれ以外の話題はするだけムダかも
[95305]伊豆之国さん
十番勝負の開催中、それとは無関係の記事を書き込むということは、現状のままではそれ自体が「勇気が要る」
十番勝負の期間中に、十番勝負と無関係の話題を含む書き込みを日付ごとにまとめてみました。完全に無関係と言い切れないのも含まれていますが、参考としてご覧ください。
1月1日 1件
1月2日 4件
1月3日 1件
1月4日 8件
1月5日 2件
1月6日 5件
1月7日 4件
1月8日 2件
1月9日 0件
1月10日 2件
1月11日 2件
1月12日 2件
1月13日 1件
1月14日 2件

1月1日~14日の該当する書き込みは36件、十番勝負の影響が少ないと考えられる直前の12月の書き込みは165件なので、十番勝負開催中の書き込みが低調なのがうかがえます。開催期間中(1月1日~14日)の書き込みは全体で452件あり、解答のみの書き込みのような「ログとして残す価値の無い=後々読み返す価値がない」ものであふれかえっています。各人の記事は興味の有無で価値はあるともないとも言えますが、解答のみの書き込みに価値を見出すことはできません。
「十番勝負にかかりっきりで、それ以外の話題に関心を示す余裕がない」というのも事実でしょうが、「どうせ埋没してしまうので書き込む気にならない」というのも事実です。定期的に書き込みをするが開催期間中には登場しない方がいる点からも、書き込み控えが起こっていると推測できます。平時なら植栽文字の話題ももう少し盛り上がっただろうと思うと残念です。
[95308] 2018年 1月 21日(日)23:36:40みかちゅう さん
曲がり角にある十番勝負
まじめに考えるのがバカバカしくなるような形式での出題が2回続いたので、今回は何も言わずに不参加を決め込みました。今回はオーソドックスなお題5市+解答数提示のタイプが6問、順次ヒント提示のタイプが4問の構成でした。「最初の方はどうせわからないけど、1日1回の解答権で当たれば儲けもの」と適当に解答する人が多ければ盛り上がるかもしれませんが、ある程度答えの確信ができないと解答しない人がほとんどなので、進捗が滞る点を考えるとオーソドックスなタイプの方がよさそうです。

それでは各問の評価をしていきます。
●問一(各県で初日の出が最初に見られる)
正月らしくてテーマの着目は良かったのですが、正解の検証に手間がかかるのが難点。「地理院地図で当たりをつける人力作業」([95253]グリグリさん)でやった結果、兵庫県と香川県でミスが起こるという始末。5秒程度なら人力作業の限界で仕方ないにしても、兵庫県は川西市より神戸市の方が30秒も早いという結果([95258]グリグリさん)はお粗末としか言いようがありません。プログラムを組む技術があればそこまで難解なものではないようなので([95251]Nさん)、きちんと検証すべきです。そのせいもあって混乱が生じたのか、誤答の連発でした。せっかくいい問題になりそうだったのに、出題者の不手際で台無しです。

●問二(読みの後から2文字目が「か」)
●問六(読みの頭が「お」)
解答が47個のものをわざわざ探したであろう問題。全問の解答を47個にそろえる目的がなかったら、問題数稼ぎのためのどうでもいい問題です。

●問三(各県庁所在地への通勤・通学最多)
●問七(各県で在留外国人最多)
2問とも大都市かその近くがお題に挙げられているが、ノーヒントで解答にたどり着くのはなかなか困難。ヒントを見て共通項が分かっても、統計資料の載っているサイトをいじり慣れていないとつらい設問。スマホで検索している方にもつらい問題です。特徴的な市もほとんど出ないので、「各県1個で問題を作らなければいけないので、何でもいいから統計を利用してしまおう」ぐらいにしか見えません。
問七ですが、国勢調査における外国人人口というのは信用のおける数値ではないでしょう。日本語の理解が不十分な外国人だと「よく分からないから適切な回答ができない/回答しない/そもそも調査票を提出しない」というのが多いのは十分想定できます。

●問四(国立・国定公園名に含まれる)
47個に合わせるためにやや苦しい条件([95245]グリグリさん)という通り、ちょっと無理がある問題。今回の出題は見送って、「漢字表記で一致」なら普通にいい問題だったのに。

●問五(各県で隣接自治体人口が最多)
これも県庁所在地隣接の市がお題に挙げられており、特徴がつかみづらい。共通項自体は十番勝負らしい良いテーマだと思います。お題のうち1市ぐらい[95276]は、Nさんが挙げている自県の県庁所在地に隣接しない市を選ぶ方がよかったでしょう。

●問八(2500人以上の減少)
これも大都市が多く挙げられている中、銚子(該当)と北見(非該当)が異色の存在。2500という基準に意味はなく、解答を47個に合わせるだけ。ノーヒントで7名が正解しているので、「わかる人はピンと来る」問題だったということなのでしょう。

●問九(各県で可住面積率最低)
人口が少なく面積が大きい自治体がお題に並んでいる。該当しない市から人口密度ではないことが分かるが、可住面積率というなじみのない統計にたどり着くのは難しい。

●問十(市長の姓と読み含め一致)
これ、今回の問題でいちばんよかったと思う問題。前もってせっかく問題を用意しても選挙の結果などで正解数が変動することもあり、ラッキーだったと言えるでしょう。

<まとめ>
(1)参考すべき統計資料がマイナーなものになってきている
(2)正解数合わせ/問題数稼ぎのための意味のない共通項となっている
ネタ切れ感が感じられるばかりで、年3回も開催する意味があるのでしょうか。自治体合併で劇的な変動もしばらくはないでしょうし、目新しさや意外性に乏しく飽きが来ます。年1回のために気合を入れて作問する、ぐらいがいいのではないでしょうか。十番勝負の期間だけ書き込み数が増えてにぎわっているように見えれば良い、ではないでしょう?
(3)共通項が分かっても、該当市が調べづらい
これは賛否分かれると思います。ヒントから共通項が分かったのに解答を調べる方法が分からないのはストレスがたまるという立場もあるでしょうし、苦労して該当市を見つけ出すまでが楽しみだという立場もあるでしょう。
[95275] 2018年 1月 16日(火)21:42:32みかちゅう さん
センター試験地理B 大問6の解説講座
[95238]でちょっと触れたセンター試験。日本地理の大問6だけ解説をしておきましょう。問題は新聞掲載のだと小さくで見づらいので、予備校ホームページのこちらのPDFをどうぞ。

今年のテーマは岐阜県高山市。もともと観光地で有名だし、映画「君の名は。」やアニメ「氷菓」の舞台としても知られており、高校生にとっつきやすい場所だったか? 

問1:気温の年較差と冬季の日照時間表から、どれが高山・富山・浜松かを特定させる問題
・太平洋側は冬に晴れが多く、日本海側や内陸は雪が多い=日照時間が少ない→アが浜松
・沿岸部より内陸の方が気温の年較差が大きい→イが富山、ウが高山
従って、正解の組み合わせは6番。

問2:高山市の旧市町村別の人口密度・老年人口割合・平均世帯人員数の図の読み取りと背景の分析をする問題
選択肢1・2番は図の読み取り問題で、見ての通りなので問題なし。選択肢3番の「平均世帯人員数が…中心部で低いのは核家族や単身世帯の割合が”低い”から」というのは、一般的なイメージの「町中は1人暮らしや核家族が多い」というのに反するので誤り。選択肢4番は田舎で高齢者のみの世帯が増えている→世話をする人がいないので買い物や通院が困難になる、などのニュースでもおなじみの話。
従って、正解(誤文)は3番。

問3:高山市の農林水産物の流通に関する問題
・「当時(昔)は、大都市から離れていたことが、農産物の[域内/域外]消費を促していた」
いわゆる地産地消というものなので、空欄は「域内」。直前が「近郊の農家にとって~販売する」とあるので、文脈上も「域内」になる。
・「高山から[名古屋/松本]方面に運ばれたブリは……高価なものでした」
2つ前の職員のせりふ「海の魚を食べることが困難な地域にも運ばれていました」とあるので、空欄に入るのは海に近い名古屋ではなく「松本」。
従って、正解の組み合わせは4番。

問4:高山市街地の地形図読み取り問題
・選択肢1番「上二之町から南へ向かう通りでは……丁字路が作られている」
地図上で上二之町の南5mmほどのところに丁字路が2つあるのが分かる。
・選択肢2番「市内を南から北へ流れる宮川」
三角点・水準点・標高点の数値を見ると南より北の方が低いので、川も北へ流れているはず。
・選択肢3番「吹屋町の北側から東側にかけては……寺院に由来する町名のつけられている地区が確認できる」
地図に「天性寺町」や「宗猷寺町」がある。
・選択肢4番「苔川と並行する幹線道路に面して工業団地が造成」
一般論としては郊外のバイパス沿いに工業団地があることもあるけれど、この設問では工場が集中している事実はなく、この選択肢は誤り。
従って、正解(誤文)は4番。地図記号や表記ルールの知識はほとんどいらないのでラク。

問5:高山市の旅行者数の推移グラフと外国人旅行者数の地域別割合の表の読み取りと背景の分析をする問題
・選択肢1番「交通条件の改善は旅行者数の維持を保証するものではない」
交通条件が悪化したとはまったく言及されていないのに旅行者が減少していることがあるので、改善したからといって旅行者が維持されるとは限らないということになる。
・選択肢2番「高山市は……相対的に宿泊を伴わない通過型の観光地」
文中の数値より、岐阜県全体の観光客数は日帰り(3731)・宿泊(629)となっており、宿泊客は全体の15%ほど。グラフより高山市の観光客数は日帰り(210)が宿泊(130)となっており、宿泊客は全体の4割弱。※数字の単位は万人 よって、高山市は宿泊客の割合が高いことが分かるため、この選択肢は誤り。
・選択肢3番「2015年の高山市の宿泊客数の約2割を外国人旅行者が占めている」
グラフより、2015年の高山市の宿泊客数は130万人ほど。表より、高山市の外国人旅行者数は26.8万人。130万人の2割は26万人となるのでだいたい合っている。
・選択肢4番「外国人旅行者の地域別割合をみると、高山市は全国に比べて、ヨーロッパやオセアニアの割合が高い」
表を見れば分かる通り、ヨーロッパが25.1%(高山)と6.3%(全国)、オセアニアが6.6%(高山)と2.2%(全国)となっている。
従って、正解(誤文)は2番。今回の設問では図表の複雑な比較はなかったが、割合なのか実数なのか、単位は何か…はしっかりチェックしなければならない。

問6:写真から植生帯を特定させる問題
・高山帯=森林限界より上なので木が生えない→写真A
・亜高山帯=針葉樹林→写真C 残った山地帯→写真B
従って、正解の組み合わせは2番。

<まとめ>
大問6を通してみると、教科書で学ぶ知識はあまり必要ない印象を受けました。ろくに正解できずに「教科書から正解が導けないじゃないか」とわめくような人は地理学習に向いていないと思います。
[95238] 2018年 1月 14日(日)17:57:46みかちゅう さん
センター試験~ムーミンのお話
センター試験の地理Bの問題にムーミンが出たと話題になっています。問題はこちらの問4です。スナフキんさん、出番ですよ(?)。

「ムーミンがフィンランドなんか知るか、教科書や参考書に載っていないぞ」と恨み節がツイッターなどで流れていますが、不適切な問題なのでしょうか? 日本史や世界史の試験の場合は、教科書か参考書を見れば正解は導き出せるはず。つまり、教科書をある程度は暗記することが得点の大前提です。
地理の試験だと、図表の読み込みや一般常識的なものも加味したうえで正解にたどり着くような問題も出題されます。「暗記すべき事項が多くないのでラク」という思い込みで地理を選択すると、なかなか得点には結びつかないのではないでしょうか。文系だと日本史か世界史をメインで受験する人が多いと思うので(国立の2次試験や私大受験の際に地理受験ができるところは日本史・世界史に比べて少ないため)、不満たらたらなのは比較的楽に得点が稼げると考えた理系の受験生なのでしょうか。というか、積極的に地理受験の人ってこういう雑学的なネタもけっこう好きなような気がします。
さて、ムーミンの問題の解説です。バイキング→ノルウェーなので、ムーミンはもう一方のフィンランド。言語の方はスウェーデンとノルウェーは陸続きで似た言葉になりそう→フィンランドは全然違う方だろう、と解けばOK。もう少しまじめに解説すると、ノルウェーとスウェーデンは印欧語族・フィンランドはウラル語族なので、ノルウェーとスウェーデンが似た言語だろうと推測して解けばよいでしょう。


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