水面上の境界線の話題から少し外れますが、東京都千代田区・中央区の東京高速道路/西銀座デパート付近について、
[33036]ゆう さん
「境界ははっきりしていた」と書きましたが、なんとなく川を境界としていたのか、それとも、そこに一本の境界線が定められてたのか、どっちでしょう。もしなんとなくの境界だったのであれば、埋め立ての後で揉めるのは判りますが、埋め立て前の状態は「境界未定」とは違う状態だったんでしょうか。もし境界線があったのだとすると、埋め立てた途端に境界がわからなくなるほど当時の測量は未熟だったのでしょうか。それともそれとも、川の水面はどの自治体にも所属してなかったのでしょうか。いやいや、埋め立てられて税収が見込めるようになったから各区が欲を出して「領有」を主張しはじめただけなのでしょうか。
私見ですが、測量未熟以外、ゆうさんの推測はすべてYESと考えています。
なんとなく川を境界としていて不都合がない時代があり、その後、税金がらみで調整がつかず現在に至っていると思います。
昔からの道路や川など、固定資産税の課税対象に1度もなったことのない場所には、いまでも地番が付けられてない場所があります。このような場合は、「大字名+無番地、番外地」や「付近の大字名番地+地先、先」という表記がされます。
「大字名+無番地、番外地」の場合は、単純に地番を割り当てていないだけで境界問題は生じていないと思います。しかし、地番が付けられていない場所で、かつ付近の大字名+地先と表記せざるを得ない場所は、大字が未確定であったと推察します。
大字レベルの住所は都道府県レベルで告示して決まるので、大字を付けたくても付けられない場所は、都道府県レベルで告示できない、つまり、市区町村レベルで所属の話し合いがつかない場所ということになります。
実例を見ましょう。
東京高速道路下にある銀座インズの住所は、「東京都中央区銀座西2-2先」となっています。
銀座西などは現在では銀座1~8丁目に再編されていますので、これよりも前から、付近の大字の名称が変わってもそのまま使い続けているようです。現存しない大字の地先は、私はこの周辺しか知りません。他にもご存知の方はご教示ください。
参考)
銀座インズ、
銀座公式サイト銀座コンシェルジュ>歴史ストーリー