今回の十番勝負は、以下に記しました通り思いつきと幸運が重なった結果ではありますが、金メダル2個と一番乗りの称号をいただきました。恐悦至極に存じます。
以下長文で申し訳ありませんが、感想を書いてみます。
7月16日
問三:平川市(消滅した市名を含む)
これはすんなりでした。上野市・大宮市・児島市などが問題や正答に隠れているのが見えましたので。「平市」を含むところから選びました。
問五:坂井市(合併後の市名が人口最多の自治体で無い)
まず合併がらみであろうことは想像がつきました。日光市・妙高市・御前崎市など、市の中心部が「市名になっている旧自治体」では無い事例が並んでいるのは判りましたので、そこから共通項の「人口が最多の自治体でない」を導き出しました。
でも共通項が「名称を引き継いだ自治体の中に市役所が無い」ではないと分かっていたわけではありません。
たまたま前者(「人口が最多でない」)しか共通項として思いつかなかったため、すんなり坂井市を解答しました。問五の最大の争点については気がつかないまま解答したのです。
後者(「市役所が無い」)の可能性もあると踏んでいれば、あえて危ない橋を渡ることはしなかったと思います。結果オーライでした。
問二:愛西市(国営公園)
昭島市や淡路市でなんとなく国営公園がらみかなと当たりはつけていました。
いろいろ検索しているうちに、財団法人公園緑地管理財団のHPに行き着き、そのHPの
トップページにある国営公園情報を確認。共通項であることを確信しました。淀川関係は確認するのに手間取りそうだったので、解答は木曽三川公園から拾いました。
問四:塩尻市(1桁・2桁国道の起終点)
お題の市を検索しているうちに国道のサイトを発見。瑞浪市が意外性のある想定解として問題に組み込まれたのだろうと想像し、共通項と考えました。身近な国道20号の終点を解答。
問七:南あわじ市(環境省の快水浴場百選)
検索で行き着いたのは、平成13年環境省選定の日本の水浴場88選でした。でもこれだと和歌山市や日南市などが該当しません。そこで環境省のトップに行くと「快水浴場百選」の紹介があり、共通項にたどり着きました。出身地の兵庫県から解答しました。
問九:夕張市(国勢調査速報値で世帯数が1万未満の市) 金メダル!
問題文に「人口関連は2005年国勢調査速報値を使用」とあったので、速報値がらみの問題が出ていると想定。総務省統計局の
「平成17年国勢調査 全国・都道府県・市区町村別人口(要計表による人口)」の第2表全国版を「市」だけ抜き出した一覧表を作成していました。
いろいろ並べ替えているうちに、竹田市・鹿島市・富良野市が並んだので世帯数を見てみると、竹田市と鹿島市で世帯数1万人の切れ目になることが判明。歌志内市・三笠市も合併した山田市を抜けば、最小から1番目・2番目なので、これに間違いないと確信。あとはその後の合併による補正を行い、想定解数にも合いましたので、解答しました。しかし
[53150]で白状しましたとおり、輪島市をカウントしており、嬉野市が該当するのには気づいていませんでした。
ちょうど話題の夕張市を解答したのですが、やや直球すぎたでしょうか。
でも初の金メダルはとても嬉しかったです。
7月17日未明
問六:黒部市(その市のみで営業する私鉄がある) 銅メダル
未明にたまたま目覚め、つけっぱなしだったパソコンで「落書き帳」を覗くと、KKさんのひたちなか市に次いで、かぱぷうさんの岩国市が出ていました。そういえば由利本荘市も岩国市も「第3セクターがその市の中だけ走っているなあ」と思って他の解を見ると、御坊市も。ここで共通項が分かり、茨城交通がひたちなか市内しか走っていないことを確認したうえで、宇奈月町が黒部市になったのを踏まえて、黒部峡谷鉄道の黒部市を解答。また二度寝に入りました。
7月17日夜
問十:沖縄市(誤答)
該当しない市・新潟市で、道県庁所在地が問題に並んでいて、想定解数が45だということなので、まず単純に47都道府県-東京都-新潟県=45道府県を考えてしまいました。それでもなかなか共通項には行き着きません。次に主要都市なのに新潟市・神戸市・さいたま市が該当しないことからアプローチして、他数名の方と同じく「銀行」にたどり着きました。
[52374]にも記載しましたが、想定解数の検証も行いました。
「さいたま」(埼玉りそな銀行)が誤答であれば、「瑞穂」(みずほ銀行)もだめだろう、ということで、全銀協正会員129行の名前から市の名称を拾っていきますと、すんなり見つかったのが40行。福島の銀行なので意味的にはつながりはないのですが、完全一致となる大東銀行を加えて41。「中央」(山梨中央銀行など)のように意味的につながりのない部分一致を探すと、「光」(大光銀行)、「関」(関西アーバン銀行など)が加わり44。
最後に北日本銀行から無理やり「北本」を抜き出して45としました。
でもあっさり玉砕。問十が波紋を呼ぶ問題とは、この時点では露知らず・・・。
7月19日夜(20日未明)
問八:長岡市(4つ以上の郡からできた市)
全く分からず五里霧中だったのですが、落書き帳の過去記事検索で「小千谷」「下呂」と入れて見たところ、
[42705] BEANさんの「複数の郡からできた市」が引っかかりました。
福井市の4郡も確認できましたので、共通項と確信。05年4月1日の合併だけで4郡が含まれることが検証可能な「長岡市」で解答しました。検証が容易という意味で「安直な解答」とコメントしました。
問一:藤沢市(国勢調査速報値で前回の国勢調査に比し、人口が1万人以上増加)
問九で作っていた一覧表をもう一度活用しました。人口増加率とか男女比とかやって見るうちに、人口増加数で並べ替えると、1万人以上がちょうど33!刈谷市と立川市が境界線ということで、確信しました。
解答はどこにしようかな、と思ったのですが、比較的下位で、問題の横浜市以外は出ていなかった神奈川県の市から藤沢市を選んで解答。
白桃さんに次いでのリーチになりました。
7月20日夜(21日未明)
問十:京都市(問一~問九の問題にある市) 金メダル!
実は一番乗りはあきらめていたのですが、採点結果でまだチャンスがあることに気がつき、あわてて問題に取り組みました。
オーナーグリグリさんの「一番簡単」というお言葉とは裏腹に、誤答が続く状況を考えるに、「今までにないタイプの問題だけど、簡単な問題」なのかな、と考えて、「傾向と対策」や「十番勝負を語る」などを拾い読みしました。そこでEMMさんの「未だ日の目を見ない市」・「解答でよく出てきた市」があったので、逆に「設問によく使われる市」かなと思いつつ(
[41362]白桃さんの「十番勝負出題頻出市」もございましたが、この時点では見落としていました)、まずは今回の設問となっている市を見てみると、あれ不思議。想定解数の45や該当しない市(新潟市)も手伝って、確信することができました。
誤答の銀行を引きずっていたこともあって、京都市(京都銀行もあり)を選択しました。
嬉しさ(と申し訳なさ)の余り
[52543]や
[52574]でヒントめいたことを書いてしまいました。勝手に非公式ヒントを書いてしまったのは、まずかったかな、と後で思いましたが。
ということで、解答時点ですべての想定解を正確に把握していたのは、問一・問十だけでした。
明日早朝から1週間旅に出てしまいますので、準備していた感想を書き込むタイミングがあるか心配だったのですが、間に合いました。これで心置きなく旅に出ることができます。