[51890]白桃さん
人口調査の父と呼ばれている(少なくとも私から。)白桃様からレスが頂けるなんて天にも昇る思いです。本当にどうし(以下エンドレスにつき略させて頂きます・・・)
いや、本当に面白いモノを見せて頂き恐縮です。名古屋の(第1位の)盤石さの影でこの様な順位争いがあった事は特筆すべき事柄であり、私の地理人生?(都市人口人生?)の永遠のテーマでもあります。僭越ながらその要因を考察してみます。
一度おさらいとして順位を再掲しておきます。
1940 名古屋-豊橋-岡崎-一宮-半田 -瀬戸
1950 名古屋-豊橋-岡崎-一宮-半田 -豊川
1955 名古屋-豊橋-一宮-岡崎-半田 -西尾
2003 名古屋-豊橋-豊田-岡崎-春日井-一宮
2006 名古屋-豊田-豊橋-一宮-岡崎 -春日井
いやぁ、本当に面白い!!名古屋の一位は変わらないものの他はずっと一定だった市が一つもありません。(笑)
それぞれの市に対してコメントを書きます。
名古屋市:尾張名古屋は城で持つ!強さは揺るがない!!
豊橋市:三河国・吉田から明治時代に改称してから、東三河の中心拠点として、また豊橋港を擁する都市として名古屋とは一定の距離をとって(実際離れているが・・・)独自の都市圏を形成して完全では無いにしろ盤石さを保っている。
岡崎市:家康の出生地(本当に出生しただけの所だが・・・幼少期までは居たらしいが。)また、東海道最大の宿場及び内陸部の水運の拠点だったが、確固たる産業を誘致出来ず(マキタや三菱ぐらい)、某自動車会社の社員や在名企業社員などのベットタウンとして歩む。あと、桜の開花時期や花火大会の時だけ中心街に凄い人数の人が押し寄せる。(伝統産業:花火・墓石・味噌製造 昔の一時期:紡績業など・・・但しどれも頭打ち感が拭えない様な・・・)
一宮市:門前町として歩み始めたが、昭和初期から毛織物王国として全国に名を馳せる。名古屋から近距離のため人口が増えているらしい。平成の大合併では、ウールの尾西で著名だった尾西市と合併し一挙に4位に躍り出る。
半田市:ミツカンなどの醸造業で著名・戦前からは軍需産業が盛んだったが現在13位に甘んじている。しかし、名古屋の通勤圏として、また碧南市と共に衣浦港を擁する市として堅実に発展している。
瀬戸市:陶都として早くから市制されたが重工業都市や新興都市には勝てず現在12位。
豊川市:妙厳寺(豊川稲荷・一応寺院です。)の門前町で有ったが、豊川海軍工廠が所在した事に依って人口が一時増加する?戦後、市内に日本車輌製造などが誘致され現在11位となる。
西尾市:古くから綿織物の産地として三州産地と呼ばれる(だから人口増加?)また、抹茶用の茶葉栽培は全国トップクラスと言われ、西尾茶として著名。小京都とも言われる。現在14位。
春日井市:名古屋近郊のニュータウンでも有名な高蔵寺ニュータウンを擁する。また、市内に王子製紙の工場も所在する。人口が次第に増え、名古屋を除くと五本指に入る規模となる。
豊田市:様々な意味で他の都市とは別格。コメントの必要も無い程の著名度。
私はこの中でも豊田-豊橋-一宮-岡崎の順位の変動に注目しています。(今回の合併だけで順位が大変動した程僅差なので。)意外と他地域の人にとって、人口ハイアンドローゲームの鬼門と成り得る人口帯かも知れません。人口分布(都道府県)の人口帯別(人数)に依る全国比較の良い調査対象だと私は思います。(例えば、何々県には人口の差が近い人口帯が何万人~何万人の間にある等。)
【1】そう言えば今日はわが市の市制記念日だったか・・・(因みに90周年)