地元で毎日ニュースに接していると、この合併の行く先がなんとなく見えてきます。
ちなみに1市2町の人口は、(
http://www.pref.shimane.jp/section/chihou/d-book/)
大田市 仁摩町 温泉津町 合計の順で
平成 2年 36,922 5,506 4,863 47,291
平成 7年 35,333 5,174 4,446 44,953
平成12年 33,609 4,911 4,053 42,573
平成15年 33,066 4,879 3,853 41,798
10年で約1割、人口が減少しています。平成以降、島根県内で人口が増加しているのは松江、出雲およびその周辺のいくつかの町村に限られており、石見と呼ばれる西部地域市町村の大半が10年間で5%以上の人口減少を記録しています。大田地域も例外ではありません。今後も、多少鈍化するようですが、減少傾向は変わらないようです。打開策や振興策とかが既に効かない状況です。この状況で活きていかねばなりません。
合併に伴う新市名は、温泉津町、仁摩町が折れて、大田市となることでしょう。(自分勝手な予測です。)
できることなら、大田市長はじめ執行部が、議会および市民に対して、納得のいく説明をして、石見銀山市を採用するように持っていって欲しかったです。市長が協議会に対して、大田市を要望したことから、温泉津町、仁摩町は嘆息しながらも受け入れることになると思います。
私が石見銀山にこだわる理由のひとつに、「石見銀山から産出された銀が世界へ流通し、加工され、今でもあちこちで使われているのでは?」という思いがあります。石見銀山は初め山口の大内氏が支配し、その後、尼子氏、毛利氏との三つ巴の争奪戦を経て、近世には天領として、徳川家のものになります。近世も初期以降は、産出量が随分と減少したようです。大内氏は室町幕府と明との正式な貿易とは別に、私的に明との貿易を行っていました。また、近世の銀山最盛期は鎖国に入るまでであり、ここから産出された銀の多くは海外へと輸出された可能性が高いと思われます。世界遺産登録に向けて、今後研究が進められていく分野だと思います。
市名が大田になっても何の違和感もないです。中心市街地、3市町で人口、面積とも最大、韓国大田市との友好関係などなど、新市名に大田がふさわしい十分な理由があります。ただ、やっぱり自分は石見銀山市がいいなあ・・・しつこい!