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Issieさんの記事が5件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[78594]2011年6月19日
Issie
[78582]2011年6月18日
Issie
[78575]2011年6月17日
Issie
[78569]2011年6月16日
Issie
[78546]2011年6月12日
Issie

[78594] 2011年 6月 19日(日)21:08:54Issie さん
小田切さん
[78590] 伊豆之国 さん
「田切」の付く苗字に「小田切」さんがあります。

そう言えば,長野市に「小田切」という地名があるのを失念していました。
国道19号を犀川に沿って下り長野盆地に出る直前に「小田切ダム」というダムがあります。このダムのすぐ下流で「両郡橋」(←更級郡と上水内郡にまたがるので)を渡ると急に視界が開けて善光寺平に入ります。
「小田切ダム」の名前は,ダムサイトの北岸(左岸)が長野市編入前の上水内郡小田切村に属するからですが,谷底の国道沿いにはめぼしい集落がありません。別にダム湖に沈んでしまったからではなくて,元からない。旧小田切村の中心集落は山のずっと上,北側を流れる裾花川の谷との間の尾根の辺りにあります。
で,「小田切」というのですが,どうもここの地形は伊那谷の典型的な「田切」とはだいぶ違う地形です。何よりここには地すべりによる緩斜面が散在してそこに集落があるのですが,伊那谷のような広い平坦面は存在しない。“若い谷”が発達している,という点は共通するのですが,その谷が侵食するのはここでは平坦面ではなく山なのですね。
もしかしたら,「小田切」の“小”の字に秘密があるのかもしれません。

[78589] hmt さん
自然災害に直面し、逆巻く急流により侵蝕され、耕地が分断される姿を目撃した人々が、これに「田切り」という字を当て、

[78582] で私は「若い」という表現を使いましたが,この“若さ”は言うまでもなく“地形形成史”の中での若さであって,これに比べたら人類全体の歴史など“一瞬”にならないほど若いものです。
30年ほど前の台風の集中豪雨で釜無川上流の河床が侵食されて一夜にして グランドキャニオンのような景観 が生まれたことがありました。1984年の長野県西部地震では,王滝村で一瞬のうちに山が抜けて集落が分断される災害が起きました。2004年の中越地震でもよく見られた光景ですね。
とは言え,これで伊那谷の「田切」のような地形が生まれるわけではありません。どんなに集中豪雨が繰り返されても,せいぜい120年の私たちの一生の間に「田切」のような深い谷に成長するはずもありません。
本家アメリカ・コロラド高原のグランドキャニオンは壮大な「田切地形」と言えなくもないのですが,これは何億年もかけて作られたものです。
信州の「田切」はもちろんそれよりも遥かに“若い”ものですが,それでも人類がそこに来たときには既にあったものだと思います。恐らくは目の前で「田が切られる」光景を見てついた地名ではない。もし現実の災害を目の当たりにして生まれた地名であるならば,それはもっと別のところに分布したのではないか。
たぶん「田切」というのは,既にそのような形になっている地形を人々が利用し始めてから,「田が分断されているように見える」様を見て生まれた地名なのだろうと考えています。
[78582] 2011年 6月 18日(土)19:26:33Issie さん
田切り落つ異郷の涙 by 藤村
[78581] k-ace さん
私なんぞは「田切」って地形名だったのかレベルですが。由来をいわれてみれはなるほど。

必ずしも「用語」としてきちんとした定義はされていないだろうと思うのですが,イメージ的には河岸段丘や火山山麓の平坦面を新たに侵食した川が作る若くて細長い谷,という程度のものでしょうか。「田切」地名が特に伊那谷に集中し,さらに隣接する八ヶ岳,蓼科,浅間の各火山の山麓緩斜面にも多く見られるので,この辺りをフィールドとする地元信州の郷土地理家が「田切地形」という語を多用しています。
同じ信州でもこのような地形があまり見られない中信や北信では,あまり使われません。たとえば,犀川丘陵は河岸段丘自体は多く分布するのですが,平坦面が断片的に散在しているために「田切地形」はあまり見られないのですね。
同様の地形はほかの地方にも見られます。たとえば鹿児島県のシラス台地などもそうですが,ここでは別の名前で呼んでいるのではないでしょうか。南関東にも似た地形がありますが,ここでは「ヤツ(谷津)」とか「ヤト(谷戸)」と呼んでいますね。
目黒区の「田切(たぎれ)」は,やや孤立した例ではないかなあ。

#後、東京「12チャンネル」(アナログ)か「7チャンネル」(デジタル)かという話もあるようですが…。

私的には,あの放送局は東京タワーの下にあった頃から「東京12チャンネル」ですから,今さら「7チャンネル」には…。7月以降も,私は「12チャンネル」と呼んでいますよ,きっと。
[78575] 2011年 6月 17日(金)21:51:57【1】Issie さん
なにもたべないほうが ましでした
[78572] hmt さん
これは、絵本作者の偏見に基づく記述ではないかと想像します。

元々の原文で「あぶらむし」が何を指しているかわからないところで議論してもあまり意味のないことかもしれませんが,ゴキブリは世界の中では非常にポピュラーな食材であるそうですね。何を食べるか,ということは文化の根源にかかわることで,自分たちの感覚に反するからという理由でその地域の食文化を貶めることは極めて不遜な行為です。
私も信州に住んでいた頃,カイコのさなぎや,天竜川つながりで ざざ虫 なんかも度々食べました。残念なことに蜂の子を食べる機会には恵まれませんでしたが。まあ,それなりに美味しいものではありますが,独特の臭みがあって,その辺りで好みが分かれるかな。

もっとも,この絵本のこの表現,作者が本気でそのように思っているなら,それは「偏見」かもしれないけれど,そこまで目くじらを立てることか。子ども心には,「なにもたべないよりは ましでした」が2回続いた後,3度めに「なにもたべないほうが ましでした」と来るところが,とても面白かったのでした。
絵本や童話に限らず,同じ展開を3度繰り返して,3度めは違うところに“落とす”というのは,ドリフのコントもそうであったように,お話づくりの最も基本的なお約束の1つです。ここでも,まずはそのお約束に則っているのだろうと思います。
とは言え,この絵本には別のところで,お話後半で登場する「黄色い目の猫たち」が,ただ1匹特徴の違う「あおい目のこねこ」に対して極めて「差別的」な発言と行動をとる場面があります。あおい目のこねこは,それにメゲない,というのがこのお話の大事な部分の1つなのですが,その部分はやはり結構エゲツない。

そんなことより,「空から日本を見てみよう」。
今回は,「天竜川」という素材がもたらしたものか,いつになく「地形」が話題に上る場面が多く,興味深いものでした。河口西側の砂丘地形から始まって(本当は砂丘としては河口の東側の方が有名なのですが,今のこの御時勢,話題にするには微妙すぎますね),蛇行や中央構造線,河岸段丘から,「田切地形」などという“信州ローカル”な地形用語まで飛び出して来たのには驚きました。実際のところ,伊那谷の地形を語るのに「田切地形」は外せないのですが,それが所詮は関東ローカル局の「12チャンネル」の電波に乗るとはね…。
以前にも一度ここでボヤいたことがあるのですが,NHKが特にそうなんだけど(民放はそもそも,あまりこういう番組をつくらない),どうも日本のテレビはせっかく自然番組を作っても“生き物”の方に流れてしまって,「地理」に留まって“地形”や“気候”をじっくり視せてくれる番組が極めて少ない。
その点では,地形にこだわる「ブラタモリ」が出色なのですが,如何せん,視点がマニアックすぎるのと,何より対象が東京の中でさえ極めてローカルで…。日本地理学会から表彰されたとは言っても,やっぱりねえ。
だから,今回の「空から日本を見てみよう」は私的には“大当たり”でした。
ここの地形の説明には,それぞれ一言二言もの足りなさを感じないでもないけれど,これだけいろいろな地形の実例を視せてくれた辺り,地理教材として十分使えるものに思いました。
もっとも,この番組の特性で,すぐに 下山ダッシュ みたいな鉄道ネタに走っちゃうんですけどね。
そこし恨めし。
[78569] 2011年 6月 16日(木)21:27:32Issie さん
あおい目のこねこ
今日の東京12チャンネル「空から日本を見てみよう」は天竜川。
河口から源流までさかのぼる,と言っていましたから,諏訪湖よりも上の八ヶ岳か霧ヶ峰まで行くのかと思ったら,諏訪湖出口の釜口水門まで。ま,確かにここが“天竜川の始まり”ですから,これが最も正しい「源流」ですね。

[78568] 白桃 さん
ゴキブリのことを「アブラムシ」って言うことについて、それが地域性の問題なのか、世代間の違いなのか・・・。

ここのところで思い出したのが,子どもの頃に読んだ 「あおい目のこねこ」 という絵本。
もうストーリーは忘れていて,検索してみて,そう言えばそういう話だった,と思い出したのですが,1つとっても強烈に覚えていたこと。
旅に出た子猫(飢えた子猫は餌のネズミがたくさんいる「ねずみのくに」を探しに出たのですね)が途中,空腹のために虫を捕まえて食べる。それが小さいハエや蚊だったりして,腹の足しにもならないのだけど「たべないよりは ましでした」。ところが最後に捕まえて食べた「あぶらむし」。これはマズくて「たべないほうが ましでした」。
子ども心に,「食べない方がまし」なくらい不味い「あぶらむし」ってどんな虫なのか,と思っていました。だって,アリマキのことじゃないよね。
それが“ゴキブリの別名”だと知ったのは,だいぶ成長してから。

これは外国の絵本を翻訳したもので,ここで「あぶらむし」という語に翻訳した せた ていじ さんという人が,どこの出身でどういう「方言」話者なのかも興味深いのですが,「“あぶらむし”は,食べない方がましだった」というのは,原作からのものですね。この作品の原作者は エゴン・マチーセン という人で,名前の“響き”から推測すると北欧の人ではないかと思うのですが,だとすると,北欧では「あぶらむし」はハエよりも蚊よりも「食べない方がまし」な虫なのですね。
問題は,その「あぶらむし」が元々はどういう虫だったか,ということです。やっぱりゴキブリなのかしら。

ひるがえって,再び日本のゴキブリの話。
「ゴキブリ」と言ってもいくつか種類があるようで,どうも北日本と東日本,西日本ではメジャーな種が違うらしい。基本体型は同じようなものでも,色や大きさなどが違っていて,もしかしたら同じ「ゴキブリ」という語で,違う虫を連想しているかもしれません。
そして最近の気候変動の影響か,各地でメジャーな種の交代が進んでいる,なんて話を漏れ聞いたような記憶も…。

名古屋の「御器所(ごきそ)」という地名を初めて聞いてすぐに「ゴキブリ」を連想してしまった私ですが(どちらも「御器」という語に由来するのですよね),ゴキブリの話題も結構奥の深いものです。
[78546] 2011年 6月 12日(日)12:24:11Issie さん
黒部の太陽
[78541] スナフキん さん
「ひかり号」も九州から急きょ召し上げられた名前ですね。

そうですね。とってもローカルなジーゼル急行でした。まさか,「こだま」を飛び越えて「夢の超特急」になるとはね。
でも,その前は「のぞみ」と一緒に満州を走っていました。
“名前の使い回し”の歴史も結構奥が深いものです。
超特急に名前が“召し上げ”られた後継の列車名が「にちりん」(日輪)。日豊線,日向国,そして九州を連想させる名前で,私はこちらの方が好きです。最近,(文字通り)“影”が薄くなっている気がしないでもないけど。

山名などはピンポイントで使える範囲が限定的であるのに対し

“ピンポイント”であるが故に,そのピンからどちらの方向にも向かえる,という面もありますね。
信越線を走っていた「妙高」や「とがくし」は“ピン”の長野地区から,ある時は上野方面へ,ある時は新潟方面へ,と真逆に向かっていました。

子どもの頃,時刻表を眺めているのが好きで,特急や急行(準急はもう国鉄には走っていなかった。京成には走っていたけど)の名前を見て喜んでいたものです。その中には意味の分からないものもチラホラ。
「にちりん」も子どもには難しい名前でしたが,これは何だろうと本当に疑問に思ったのが,中央西線から大糸線に乗り入れていた急行「くろよん」。語彙のない子どものことだから,クレヨンの変種か,などと思いました。
由来はもちろん,1960年代の国家プロジェクト,黒部ダムと「黒部第四発電所」。ダムの完成後は,急行「くろよん」が関西方面から“くろよんダム”への観光客を送り込むことが期待されたのでした。
今でも立山・黒部アルペンルートは人気の観光地で,多くの観光客でにぎわっていますが,昔ほど突出したものではなくなったような印象が。「くろよん」という言葉もあまり耳にしなくなったような気がします。
今,列車名や夜行バスの名前として「くろよん」が選ばれることはあるのでしょうか。この名前も,高度経済成長時代を懐かしむアイテムになっているのかもしれない。

昔,満洲を走っていた「ひかり」や「のぞみ」,そして「あじあ」もそうですが,列車名というのも結構,「時代」を映す鏡なのかもしれません。今,やたらとカタカナが多いのも。
でも,「サンダーバード」という名前は二重,三重の“誤用”を犯しているように思うのですが。


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