小松原ラガーです。
[68574] YSK さん
といった声もあるようで、「六甲道」という地域名称には一定の多義性があるように感じられます。JR六甲道駅から阪急六甲駅にかけての地域との関係とともに、地元における地域の捉えられ方を、どんな些細な印象でもかまいませんので、お知らせくださいますと幸いです。
些細というか、ノイズにしかなりえないかも知りませんがひと言・・・。
確かに
[68402]小松原ラガー
山手幹線(という道路が阪急とJRの間を走っているのですが、)より南側の人間が『六甲』というのはいかん!ちゃんと『六甲道』と言わないと!
と言っているケースを紹介しましたが、いつもいつも日常生活の中でこのように厳格に境目が引かれているわけではありません。駅で言えば、六甲道と言えばJRだし、六甲と言えば阪急ということで、いわゆる「JR」よりも「阪急」のほうがブランドイメージがあるというのは、現地の状況がどうかということとは関係なく、世間でそのように受け取られているケースが多々あります。それゆえ、「阪急六甲派」が「JR六甲派」を小ばかにするということが起こってもよさそうなのですが、日常生活の中では特にそのようなことも目立って激しく行われているわけでもなく、仲良く共存しており、「六甲道」と「六甲」については状況に応じた使い分けが成立しているのではないでしょうか。
【比較的に明確に「六甲道」と「六甲」とをはっきりと意識的に使い分けているケース】
先の書き込みで紹介した例もそうですが、例えば不動産関係ではやはり使い分けされているようです。「六甲道徒歩○分」や「六甲徒歩○分」など、紛らわしいですが明確にJR六甲道が最寄駅なのか、阪急が最寄駅なのか区別しています。中には「JR六甲道徒歩○分」や「阪急六甲徒歩○分」と明確に表記しているケースもありますが、「JR」や「阪急」の文字をやや小さめに書いているケースが多いと思われます。(毎週末の膨大な新聞折込チラシを見ての私個人の感想なので、ビシッと言い切れないところが申し訳ありませんが・・・。^^;)
あとは勿論のことですが、待ち合わせやお店などを特定する場合に明確に六甲道と六甲とを使い分けるケース。ただ、不動産関係も含めてこの場合は「六甲道」と「六甲」とを地域としてではなく、単に駅として呼んでいるのは言うまでもありません。
【「六甲道」、「六甲」をそれほど区別せずに使うケース】
「どこに住んでいるの?」という問に対して「六甲です。」あるいは「六甲道です。」と答えるケースがこれに該当するのではないでしょうか。恐らくYSKさんの質問の答えに多少なりとも近いケースかと思います。会話している方々が元々その辺りの方々で、地元のごくごく狭いエリアを対象とした会話なら該当しませんが、例えば聞いている人が神戸市内でも他の区であったり、あるいは神戸市外の方であったりすれば、その答えには割とごちゃ混ぜにして六甲道と六甲とが使われるのではないでしょうか。(尚、この質問の場合は「灘区です。」という答え方も往々にしてあり得ます。)また、神戸市外の人がこの質問をした時に、「六甲道」と答える人はほぼ間違いなく灘区でもJR六甲道駅周辺もしくは六甲道駅からバスで到達可能な範囲(鶴甲など)に住んでいるケースが多い、すなわち指し示す地域が比較的限定されます。が、「六甲」と答えるケースにおいては、同じく六甲駅周辺もしくは六甲駅からバスで到達可能な範囲(鶴甲だけでなく篠原や青谷などの市バス2系統沿線を含む)を指し示して答えているケースに加えて、広く六甲山の近くの市街地を指しているケースもあり得ます。つまり、西宮の剣谷や芦屋の六麓荘辺りから岡本や御影はおろか、布引の手前、熊内(くもち)の辺りまでを含めて「六甲」と呼ぶケースがあるというか、もっと正確に言うとこれらの地域の方々までもが「六甲です。」と答える場合があります。ケースによっては、六甲山の北側の唐櫃や山の街辺りまで「六甲です。」と答える輩がいるでしょう。
【「六甲」が使われるケースが圧倒的に多いケース】
「六甲クラブ」、「六甲荘」あるいはお店の名前でそのものズバリ「六甲」など、屋号や団体名に使用されるケースでは圧倒的に「六甲」が多く、「六甲道」を使っているケースは少ないと考えられます。例えばJR六甲道駅の南北に商業施設や住宅地がありますが、それぞれ「フォレスタ六甲」、「メイン六甲」、「ウェルブ六甲」と全て六甲です。(これをもって「六甲道」が「六甲」に侵食されている、というのはちょっと言い過ぎとは思いますが・・・)
但し、これとてこのケースに合致しないケースがあります。それは、チェーン店などで「○○○○六甲道店」と、店舗を特定するケースです。コンビニやチェーンの飲食店で言えば「JR六甲道駅前店」とか「六甲道駅前店」など、このケースでは当然のことながら「六甲道」も頻出します。
因みに、三井住友銀行が六甲道、六甲双方の駅近くに支店がありますが、六甲駅近くの支店は「六甲支店」、六甲道駅近くの支店は「灘支店」となっていました。(
参考)ついでに、みなと銀行の場合は「六甲道支店」に「阪急六甲出張所」、兵庫信用金庫の場合は明らかにJR六甲道駅のほうが近くても「六甲支店」です。
もう一つついでに、ケンタッキーフライドチキンも双方の駅近傍にありますが、「六甲店」と「JR六甲道店」。
こうやって考えてみると、(「どう考えてんねん!」という突っ込みは無しでお願いします。^^;)
・ケースにもよるが「六甲道」というと割りと限定された地域を指すが、「六甲」のほうは比較的広い地域で使われる場合もある。
・「六甲」はJRの南側も含めて登場するケースがあるが、「六甲道」は阪急より北側ではほとんど登場しない。
となるのでしょうか。やはり「六甲道」は駅及び駅周辺、「六甲」はそれに加えて「天下の六甲山(爆)」が影響を及ぼす地域も含める場合がある、のかな・・・。
なお、以前にもお知らせしていますが、私がたどったルートは主として阪急線の鉄路に沿って、岡本駅か御影駅前を経て六甲駅へと至るというものでしたが、その地域を捉えるにあたり、やはり「六甲道」という地域について整理しておく必要があるように感じています。
「芦屋川~岡本」とくればやはり「~御影~六甲」でしょう。「~住吉~六甲道」ではなんとなくしまりがなく感じます。って思うのは私だけでしょうか。^^;
ま、「地域」ということならやはり「六甲」のほうが流れ的にもしっくりくるのではないでしょうか。
以上、分量の割には中身のない文章ですみません。