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蘭丸さんの記事が5件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[6065]2002年12月7日
蘭丸
[5982]2002年12月6日
蘭丸
[5865]2002年12月4日
蘭丸
[5590]2002年11月29日
蘭丸
[5564]2002年11月28日
蘭丸

[6065] 2002年 12月 7日(土)18:34:34蘭丸 さん
成田空港補完機能
[6018]YSK さん

 空港関連レス、ありがとうございました。

>とはいえ、羽田や成田の機能の一部が、たとえ仙台や新潟、静岡に移りその機能を代替するようになったとしても、北関東住民にとっては「空港が遠い」ということは変わりはないですね。

 まさにこういった東京周辺地域からの利用客をターゲットにしているのが、成田空港を補完する「首都圏第二空港」です。
 例えば、群馬県や神奈川県のある程度の範囲からは、在来線を乗り継いで成田を目指すよりも、新潟や静岡へ新幹線で直行したほうが利便性が高くなるかと思われます。場合によっては、国内線からの乗り継ぎ以外の首都圏の航空需要を新潟、静岡で捌くということも考えられるかもしれません。

 問題は、鉄道運賃ですが、JRと航空会社が共同して新幹線+飛行機の優待料金のようなものを提供して乗客を呼び込む、といったようなことが行われたら相乗効果で両業界の活性化にもつながりそうですね。(これは、あくまで私の希望的観測ですが...)

 昨今の経済の閉塞状況から、こういった夢のあるプロジェクトについて、時折思案をめぐらしてしまう私です。
[5982] 2002年 12月 6日(金)07:29:47蘭丸 さん
首都圏第三空港
[5893]YSK さん
[5832]夜鳴き寿司屋 さん
[5812]関西人 さん

 「首都圏第三空港」は、羽田、成田につづく東京周辺の新空港という意味合いの言葉ですが、羽田が国内線専用空港となっている状況から、この三番目の空港を「首都圏第二空港」と呼ぶ向きもあるようです。もし、この新空港が誕生するとしたら、明らかに成田空港の補完機能を持たされるわけですから、私もこの呼び方には一理あると思います。こちらのほうが実質的意義を含んだニュアンスが感じられます。

 羽田の沖合展開に明確な方向性が打ち出せない現状では、やはり新空港は必要です。国内の航空需要の約6割を成田、羽田でまかなっているという逼迫状況をなるべく早く緩和しなければいけないでしょう。

 この首都圏新空港には、これまで富津沖や本牧沖などが検討されているようですが、中距離地域から仙台、静岡、新潟も名乗りを挙げています。成田空港のアクセスの悪さを象徴するような話です。
 仙台は、東北本線経由の空港アクセス線の新設、静岡は新幹線新駅直結の空港新設、新潟は新幹線延伸による空港への直通といった具合に、それぞれ新幹線を媒介にした東京との連携を売り物にした計画が構想されています。東京周辺で無理に土地を確保したり、大規模な埋め立てを行ったりしなくても、既存のインフラを活用する仙台、静岡、新潟の構想は面白いと思います。

 YSKさんご報告の「仙台空港線」の着工は、まさにこの「首都圏第二空港」を見据えたプロジェクトであろうかと思われます。問題は、このアクセス線を使用した東京-仙台空港間の所要時間と鉄道運賃でしょう。これらが、成田へのそれと遜色ないものになるのであれば、仙台空港の首都圏新空港化は、あながち夢物語りではないと思われます。

 静岡の場合は、新幹線にいちばん近い(東海道新幹線の直上)という点で三者の中では立地条件は最良です。というよりも、はじめから新幹線直結を意図して造成されています。
 しかし、新幹線を営業する当のJR東海は重ね重ね新駅設置を否定しています。今年6月に赴任したJR東海静岡支社長も「東海道新幹線の輸送状態や設備能力は限界点に達しており、これ以上の新駅設置は不可能」と従来通りの見解を繰り返しています。JRの見解によれば、静岡-掛川間では適正な駅間距離が確保できないことも大きな障害になっているそうです。
 せっかくの好立地も新幹線のダイヤの逼迫状況では、何の役にも立たなくなる可能性が大きいというのが実情です。静岡県は、新駅設置を粘り強く要請していくとしていますが、無理矢理新駅を造ったところで、列車の停車本数が充分に確保されなければ宝の持ち腐れになりかねません。

 新潟の場合は、東京-新潟空港間の新幹線での直結という点がメリットですが、バブル崩壊で多額の費用(約410億円)を必要とする新幹線延伸ついて、地元政財界で推進論が一時の勢いを失っているのは確かです。
 ただ、新潟県の大綱政策としては今も生きているようです。新潟県では、将来の北陸新幹線延伸との関連で、上越-長岡-新潟-酒田のミニ新幹線と上越新幹線、北陸新幹線を連結させた高速鉄道と空港との連携を構想しているようです。
 しかし、昨今の経済状況では、何年かかって整備できるのか予想することは難しいのが現実です。それよりも、貨物線(新潟臨海鉄道)の空港への乗り入れや市街地を通る地下鉄の新設と一体の空港新駅開設といった、空港アクセス専用ではない方法が現実的かと思われます。

 いずれにしても、総体的には大変魅力的な夢のある(?)構想ですが、諸々の障壁をクリアしないことには話は始まらない、といったところが実際のところのようです。


◆この3空港関連のサイトを拾ってみました。

◎仙台空港
http://www.pref.miyagi.jp/kutai 仙台空港(宮城県土木部空港対策課)
http://www.senat.co.jp/ 仙台空港鉄道株式会社
◎静岡空港
http://www.pref.shizuoka.jp/kikaku/ki-08/ 静岡空港(静岡県空港建設局)
http://www.city.shimada.shizuoka.jp/shizuokakuukou.htm 島田市
http://www.tokai.or.jp/hatukura/airport/index.html 初倉商工会
◎新潟空港
http://www.niigata-airport.gr.jp/ 新潟空港(新潟空港整備推進協議会)
http://www.pref.niigata.jp/sec25/ja/01.html 新潟県港湾空港局空港課
http://www.pref.niigata.jp/koutuseisaku/taikou/b.html 新潟県総合政策部交通政策課
[5865] 2002年 12月 4日(水)08:09:30蘭丸 さん
[5842]いな さん
>京都府内に新設した市名で、旧町名に「京」をつけた事例2件
> (A),旧町名の後に京をつけた・・・乙訓郡長岡町→長岡京市(1972/10/01)
> (B),旧町名の前に京をつけた・・・綴喜郡田辺町→京田辺市(1977/04/01)

>これは、ふたつペアで見てはじめて面白い。

 長岡京市は新潟県長岡市(1906年4月1日市制施行)、京田辺市は和歌山県田辺市(1942年5月20日市制施行)との同名回避ですね。

 外見上はたしかに「後につけた」「前につけた」ということになるでしょうが、両者は若干意味合いが異なると思われます。

 京田辺市の「京」は、京都市と隔たりのある地理的状況から考えて、明らかに京都府の「京」であると思われます。田辺市との同名回避であるならば、通例では「山城田辺市」となるのが相場ですが、語呂の良さと、何よりも・京都ブランド・にあやかりたいという志向性が「京田辺市」の名を生んだのではないでしょうか。
 これは、単純に「京」の字を前にくっつけたと考えて差し支えないと思います。

 長岡京市の「京」は、京都府の「京」ではなく、この文字本来の字義である「みやこ」を意味する接尾語であると思います。
 長岡京市には、桓武天皇の時代に「長岡京」が置かれました。平城京から平安京に移行するまでの10年間だけでしたが、この地に都があったのです。また、一時、継体天皇の弟国宮も置かれていたようです。
 こういった歴史を踏まえて「長岡京市」が選定されたものと私は解釈しています。ですから、厳密にいうと、市制施行時に「長岡」町だったものが「長岡京」市へと基になる地名を変更したと考えられます。当市の場合、単純に「京」の字をくっつけたわけではないだろうと思われます。

   長岡京市=長岡京+市
   京田辺市=京+田辺+市  が妥当な解釈ではないでしょうか。

 今後、もし「京丹後市」が誕生すれば、京田辺市のパターンになりますね。

>京都のブランドイメージは絶大なものがあるから、京のつくのはこの先もっと来るかな?

 私は「京」は京都市だけで充分だと思います。というよりも、京都市のほかに「京」をつけるのは、語彙の用法からいって不自然だと思います。「京都」とは、そもそも地名というよりも「みやこ」という言葉を漢語風に書き表わした普通名詞に近いものです。その「みやこ」は、いうまでもなく平安京のことです。私たちは、この古都をして「京都」と称しているわけです。
 ですから、丹波や丹後の地域まで京都府下だからといって「京」でいいんだろうか? というのが私の率直な感想です。「京都府」は、あくまで「京都市を中心とする広域自治体」なのであって、京都府=京(or京都)という考え方は私はとりたくないです。

 また、ブランドだからといって、単純にイメージ先行で有名な地名を引用するようなことは、地域の独自性の希薄化につながりそうで、あまりやってほしくはないですね。なんだか、新宿の周辺に西新宿、北新宿があったり、池袋の周辺に東池袋、西池袋、南池袋、上池袋があったりするのと同じようなことのように思えてきます。

 その土地その土地のオリジナリティーをもっとアピールしたほうがいいと思います。
[5590] 2002年 11月 29日(金)15:00:45蘭丸 さん
ミニ新幹線
[5497]ヒロオ さん

 山形新幹線のトラウマ(「新幹線」とは名ばかりの低速だった)から、全国的にミニ新幹線が敬遠されていますが、この柏崎市の場合はちがいます。おそらく、北陸方面への特急が越後湯沢接続に変わり、長岡-直江津間が地盤沈下していることへの危機感が多分に影響しているのではないでしょうか。

 そのほか、ミニ新幹線を誘致している地域に羽越本線沿線地域(新発田市、村上市、酒田市など)もあります。山形新幹線の延伸で羽越本線が閑散路線になってしまうことを憂慮して、新幹線直通による活性化をはかりたいようです。

 柏崎のケースでは、「上越新幹線直行特急早期実現期成同盟会」なる会が新潟県知事を会長として組織されているようです。沿線市町村のみならず、新潟県もこのプロジェクトを推進していることがわかります。

 基礎調査によれば、長岡-上越間の概算事業費は519億円と見積もられたそうです。この額が高いと見るか安いと見るか、評価は別れるかと思いますが、この建設費はどうやって捻出するのでしょうか。私は、それがいちばん気になります。原発の恩恵を受けて、不交付団体である柏崎市にとっては、こんなもの大した出費ではないといったところでしょうか。
 このミニ新幹線の目的が、単に新幹線からの乗り換えをなくすというだけなのであれば、高いコストではないかと私は思います。
 せっかく建設するのであれば、カーブの多い信越本線のこの区間を線形改良した上で、レールの敷設を行うべきだと思います。線形を改良しておけば、この先、羽越本線でのミニ新幹線建設が具体化したときに、上越新幹線を中心に柏崎新幹線と羽越新幹線の3路線が相互直通するとか、北陸新幹線に接続するとかといった形で長距離輸送の役割も担えるはずです。

 もともと、この長岡-直江津間は整備新幹線の基本計画線である羽越新幹線(富山-新潟-秋田-青森)のルートの一部ですから、使いようによっては有益なものになる可能性はあると思います。しかし、その建設方法については、特定の自治体の思惑に影響されないよう、沿線自治体が充分調整をして決めてほしいです。
 ただでさえ、JR東日本の新幹線の運行系統は複雑なわけですから、広域的に有効なミニ新幹線にならなくてはいけないでしょう。

 ところで、もしこのプロジェクトが実現したとして、この路線は営業名称では「新幹線」と呼ばれるのでしょうか。もし、山形・秋田のような高速走行できないような結果になるのであれば、「新幹線」とは称すべきではないと私は思います。

 山形新幹線開業以来、「新幹線」の概念に混乱が生じています。
 全国新幹線鉄道整備法による本来の定義である「主たる区間を列車が200キロメートル毎時以上の高速度で走行できる幹線鉄道」からはかけ離れた路線を、ただ新幹線と直通しているというだけで「新幹線」と呼ぶ慣行ができました。地元自治体やJRとしては、「新幹線」の名称で路線の格が上がったように見せて乗客を呼び込みたいという意図があるのでしょうが、これでは詐称のようなものです。
 こういうミニ新幹線なんかよりも、スーパー特急の北越急行線などのほうがその速度や役割からいって「新幹線」に近いはずなのですが、こちらは「新幹線」とは名乗っていませんし、名乗ろうともしないようです。第三セクターによる経営や、北陸新幹線との関係といったことが絡んでいるのでしょう。

 私は個人的には、今後の整備新幹線計画への影響もありますから、あまり「新幹線」を安売りしてほしくはないと思います。このようなケースが多くなると、今後整備新幹線が建設される予定の地域で、ますますフル規格へのこだわりが強くなると予想されます。
「新幹線」は、あくまで大局的見地から体系的に整備された幹線鉄道であるべきです。
[5564] 2002年 11月 28日(木)21:47:41【1】蘭丸 さん
字体のちがい
 私も「鹿島」も「鹿嶋」も、伝統的な日本語の慣習からいったら本来「同じ」ものになります。戦後、文部省による漢字制限政策がとられるようになってから、この種の字体の異同が問題視されるようになりました。

 おもしろいのは戸籍で、私が聞いたある情報では、渡辺さんの「辺」に当る文字は実に10種類くらい存在するそうです。それには、一画多い、一画少ない、といった程度の俗字も多く含まれているのだろうと思います。
 とにかく、歴史的に見ると、俗字だろうがなんだろうが実際に書き表わされたものはすべて認めてきたという事実があります。活字印刷が普及していなかった時代には、字体を統一することは不可能だったという事情もあってか、古くは字体については非常におおらかだったのです。(私は大学時代、書道を選択科目でとっていまして、文字の歴史についても多少学んだことがあります。)

 しかし、外見がちがう以上、別物として扱うことには一理あるわけで、文字を区別することはいいことだと私は思います。ただ、字体がちがうから「鹿島市」と「鹿嶋市」は別物だというには、国語の歴史から見て多少の無理があるような気がします。佐賀の鹿島だって古くは「鹿嶋」と表記していた可能性は充分にありますから。

 ともあれ、総務省がそれで認めているわけですから、自治体の名称としては「別物」ということになります。

 行政区画の名称を見てみると、鹿児島県「曽於郡」はかつては「囎唹郡」と表記しましたし、富山県には(東・西)「礪波郡」と「砺波市」が併存していたりします。
 おおむね、古くから伝わる文字を平易な字体に変える傾向にあります。

 そういった漢字平易化の流れに同調しない吉城郡4町村の姿勢には、キラリと光るものがあります。でも、ツをロロとしても、パソコンなどでは出力できない(『超漢字』では出力できそうですが)のがなんとももどかしいですね。飛騨四町村合併協のホームページでは、毛筆で書かれた市名の写真の上下に「飛騨市」とツのほうで説明が付けられています。
(しかし、私はこの旧国名を流用した新市名には抵抗を感じています。)


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