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ezekielさんの記事が5件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[58583]2007年5月20日
ezekiel
[58570]2007年5月19日
ezekiel
[58217]2007年4月30日
ezekiel
[58006]2007年4月15日
ezekiel
[57290]2007年3月16日
ezekiel

[58583] 2007年 5月 20日(日)20:24:52【1】ezekiel さん
「たたら製鉄」と「かんな流し」の光と影
[58571] じゃごたろ さん、

[58578] 白桃 さん、

 コメントありがとうございます。

「たたら製鉄」は、経済的効果も大きい光の部分で、じゃごたろ さんからいただいたコメントにあるように地名として「多々良」という嘉名がついたりしています。ただ自然破壊や地形変化の影の部分は、近世以前は環境意識も低く、田畑に砂が入り込むので「かんな流しは農閑期(秋の彼岸から春の彼岸)」という取り決めが出来たりした例も見受けられますが、「かんな流し」が、結果的に扇状地を作ったり、河口に三角州を作ったり、土石流の原因になったり、海岸に豊かな砂浜を作ったりした因果関係がわかっていなかったようで、直接的に地名に反映する例が、ほとんどないのではないかと思っています。地図上の地名からは情報があまり得られないと思います。

 白桃 さんから紹介していただいた戦後の研究が、「たたら製鉄」や「かんな流し」が、地形形成や地形変化に大きく影響したことを解明した最初期の頃のものではないかと思っています。(感謝!)

 中世から近世に掛けて、中国地方の山々の一部では、「たたら製鉄」の影響で山林が伐採しつくされて、山肌が削られて地形が大きく変わり、「かんな流し」の影響で中流・下流の地形も大きく変わったことは、あまり知られていないようです。現在も、大々的に調査が行われた例があまり見受けられないのは、社会学的な別の見地から憚られる要素も多いようで、逆に、地理の愛好家の方々のフィールドワークに期待したい部分でもあります。
[58570] 2007年 5月 19日(土)20:17:51【1】ezekiel さん
「たたら製鉄」と「かんな流し」
 今、「たたら製鉄」や「かんな流し」による古代から中世期の人為的な地形の形成を調べているのですが、あまり地理の分野では取り上げられないようで、この落書き帳でも検索したのですが、ヒットしませんでした。環境問題を扱う方々や地学が専門の方々、郷土史を調べておられる方々には興味がある問題のようで、個別のフィードワークやリポートは結構あるのですが…。

 地元の兵庫県では、千種川や揖保川流域があります。日本刀で「備前~~」というのがありますが、原料となる良質の鉄は、播磨の国の 「千種鉄」や「宍粟鉄」だったようで、宍粟郡や佐用郡では 砂鉄を原料とした「たたら製鉄」が盛んだったそうです。砂鉄は花崗岩類の風化土層を 掘り崩して採掘するようで、山肌を削り、それを「かんな流し」で水との比重差 によって土砂中の砂鉄を凝集し、山林の木材を大量に伐採して薪や炭にして製鉄をしたようです。

 千種川や揖保川は山肌が削られ、山林が伐採され、「かんな流し」による大量の土砂が河川を汚濁してそれが河口付近に堆積するわけで、揖保川では、今の姫路市の網干辺りに平地が出来て、新田が拓かれ、今は工場地帯になっていたり、千種川では、現赤穂市の市街地区域に平地が出来て、遠浅の砂浜が広がり、新田が拓かれると共に塩田がつくられたわけです。

 もっとも顕著なのが島根県で、「たたら製鉄」や「かんな流し」によって形成されたとされる地形は、日野川や斐伊川の流域に多いです。出雲の国の山間部は、一時は禿山状態になったという説もあり、ヤマタノオロチの話も環境破壊の問題として捉える方々も少なくないようです。(今では主流でしょうか?)

 鳥取砂丘も「かんな流し」によって形成されたという学説がありますが、当時は地形をも変えるほどの環境破壊でしたが、今・現在となっては、それが「自然」とされている部分も多いです。そして「かんな流し」をしなくなった為に、河川に含まれる土砂が激減して砂浜が痩せていることが、逆に環境問題として取り上げられたり…

 *

 前触れが長くなりましたが、個々の事例は探せば見つかるのですが、地理の専門の方々が、「かんな流し」による(意図的ではないが人為的な)地形変化を分類したり、まとめたりされている研究者や文献等をご存じないでしょうか?

・「かんな流し」によって失われた山や丘、それによって出来た山間部の盆地や平地
・「かんな流し」によって出来た扇状地や河口に出現した平地、その結果としての新田
・「かんな流し」によって出来た砂丘
・「かんな流し」による地形の変化が地名として残っている例

 何か、情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。
[58217] 2007年 4月 30日(月)12:26:50ezekiel さん
省略形の読み方  (大学編 「しんだい」)
 略称の話題を読んで、私自身が省略・略称で偶に勘違いするのが、「しんだい」です。新潟大学は新大(しんだい)、信州大学も信大(しんだい)、そして神戸大学も神大(しんだい)です。今まで間違ったことがないのですが、神奈川大学の略称は神大(じんだい)で、音(おん)が違うようです。「めいだい」も名古屋大学なのか明治大学なのか、一度確認したことがあります。
[58006] 2007年 4月 15日(日)06:00:48ezekiel さん
旧石器時代
[57991] hmt さん

ホモサピエンスによる「第2次出アフリカ」が、西はヨーロッパのクロマニヨン人、東は日本の高原山やオーストラリア、そして少し遅れて南アメリカにまで及んだことに思いを馳せると、今回の旧石器発見のニュースが、壮大な人類史の一翼を担うものと理解できます。

 朝鮮半島や日本での旧石器時代の発掘物が、中国に比べて少なかったのですが、今は韓国での発掘がかなり多いですね。この時代の人骨の発掘が日本であれば、かなり大きなニュースになるかもしれませんね。
[57290] 2007年 3月 16日(金)08:51:04【2】ezekiel さん
駅のコア・イメージ
[57276] スナフキん さん
「道の駅」はすっかり市民権を得た感がありますが、これに便乗したとしか思えないネーミングの施設が次々に生まれています。海の駅、川の駅、町の駅…そして今度は「駅の駅」かい!みたいな。

話題作りにと思いましたが…

 ネットのお陰で、地方紙の主な記事を見る機会が増えて、遠くのご当地ニュースが身近になったように思います。

 「駅」という言葉(文字)は、“鉄道の駅”のイメージが付き纏う言葉ですが、「道の駅」という言い回しの中では、“鉄道の・・・”という部分を削ぎ落として「駅」という言葉(文字)に附随されたイメージを利用しているんでしょうね。“鉄道の駅”という物理的・機能的な意味ではなくて、“人が集まる”とか、“駅前商店街”とか、そんなイメージを道路沿いに持ってきた(インストールした)のが「道の駅」ではないかなあ~と思っています。ネーミングとしては、奇をてらったというよりも、「駅」という言葉の持つコア・イメージを結果的に掘り起こしたことになったので、すんなりと定着したのかなあ~と考えています。

 「駅の駅」、この言葉の一つ目の“駅の・・・”は、“鉄道の駅”をイメージさせて、2つ目の“駅”は“道の駅”をイメージさせて、この記事を見て、面白いネーミングだなあ~と思いました。「駅の駅」という端的な言葉で“鉄道の駅舎に出来た「道の駅」”をすぐにイメージさせてくれたのは、「駅」という言葉の持つ2つのイメージがオーバーラップする妙味を活かしたネーミングの故だと感じました。

 「局」という言葉(文字)も、一般には郵便局や放送局を連想する言葉で用いられることが多いですが、官庁では、また違った機能の言葉として使われています。人によってイメージにばらつきのある言葉(文字)の一つではないかと思います。蛇足ですが、放送局の“局”はstationで、これは“駅”とオーバーラップするんですね!

 ネーミングで失敗したのが、“国鉄”に対する“国電”に相当する言葉として“JR”に対しての“E電”があるように思います。新しい言葉が、すんなり受け入れられて定着するか、奇をてらったネーミングで一時的に使われて廃れるか、それとも最初から違和感があって使われぬままになってしまうか・・・。言葉は意味を指し示す機能的な側面もありますが、目や耳にした人が感性としてイメージする側面も大きいように感じます。言葉が歴史の中で変わっていくのも、文化や生活と共に歩む生き物だからでしょうね!各地にある「~銀座」にもアナロジーを感じます。そして地名の多くも、歴史の中で根付いたものが多いのでしょうね。

 スナフキん さんの「話題作りにと」に乗っかって、寒い朝に徒然なるままに・・・


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