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蘭丸さんの記事が5件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[5489]2002年11月27日
蘭丸
[5477]2002年11月27日
蘭丸
[5344]2002年11月24日
蘭丸
[5315]2002年11月24日
蘭丸
[5313]2002年11月24日
蘭丸

[5489] 2002年 11月 27日(水)19:47:07【1】蘭丸 さん
上越新幹線 新宿ルート
[5321]たけもと さん
>川島さんは鉄道に関しては「トンデモ」の部類に入る方なのでなんとも・・・。

 私はそうは思いませんね。川島令三氏による諸々の提言は、採算性や効率性、地域性を充分考慮した上でなされていると私は認識しています。
 たしかに、氏は純粋な鉄道趣味というよりも政策的提言に重きを置いた研究活動を展開されているようです。そういう傾向から、一般的な鉄道研究者と比較して異彩を放つ存在に見えるのではないでしょうか。しかし、私は鉄道研究家としてのこういったスタイルを評価したいです。
 決して「トンデモ」なんかではないと思います。

 川島氏は、例えば、北陸新幹線は部分的に開業させても北越急行経由が整備されるのであまり需要は見込めない、金沢方面の利便性のためには北越急行線を利用した狭軌新幹線(スーパー特急)で早期開業をはかるべき。東北新幹線盛岡以北は北海道新幹線を建設するのであればフル規格でなくてはならない、その場合、単線新幹線として建設してもいい(効果実証後に複線化すればいい)。北越急行経由は多額の費用をかけたわりに短絡効果が小さい、既設区間でのスピードアップに力を入れなくてはいけない。等々、路線の事情に応じた的確な論評をされています。

>東北新幹線大宮-盛岡間の建設費用と、大宮-東京間のそれとを比較すると、なんとほぼ同じ!
>しかも後者のほうが多いのです。

 川島氏もそのことは認識されているようです。著書の中で同様の比較に言及されています。氏はそういった問題も考慮した上で、必要なものは必要、不要なものは不要、と是々非々の立場で必要性を論じていると私は解釈しています。

>もし容量が限界になったときは、かつての「新幹線リレー号」の復活等、
>在来線を最大限活用することで対応すれば良いと思います。

 川島氏のことですから、おそらくこのような解決策も検討したはずです。実際、山形・秋田のミニ新幹線車両同士で編成を組んで埼京線に乗り入れる方法を提案されています。しかし、それとて現在の埼京線の状況では多くは望めず、「ガス抜き」にしかならないとも付け加えています。
 私も、実際に「新幹線リレー号」を運行するとして、現在の東京都心部の在来線にそのような余力があるのかいささか疑問に思います。新幹線開業当初であれば、それまで運行していた特急の分の空きをそのまま利用して「新幹線リレー号」を通せたでしょうが、東北・上越新幹線開業から20年が過ぎた今日、そのような融通を利かせることはなかなか難しいのではないでしょうか。

 埼京線の北赤羽以北の駅で電車待ちをしていると、本当に絶え間なく新幹線車両が往来します。上下併せて5~6本通過することもざらにあります。待ち時間の長さや上り・下りの別など、詳細に観察したことはありませんが、日中は、少なくとも並走する通勤線(埼京線)よりも過密ダイヤで新幹線車両が行き交っているのは確かだと思います。

 やはり、今後の新幹線網の拡充を見越した場合、この未開業の新宿-大宮間の建設は、コストがかかるからといって安易に切り捨てていい問題だとは私は思いません。

 与党の運輸族の先生方は、新規着工にしか目がないせいか、こういった問題が表立ってまともに議論されないようです。地元思いの先生方だって、お望みの地域に新幹線が通ったはいいが、それに乗っても東京都心部には直通できないというようでは、はなはだ不本意なのではないかと思うのですが。
[5477] 2002年 11月 27日(水)13:01:26蘭丸 さん
「京丹後市」「北京都市」
[5433],[5454]YSK さん、[5444]あんどれ さん

 公募結果を見ると、予想通りというか、やはり「丹後」という言葉が相当数使われていましたね。この合併では、郡名は使えませんから必然的にこのような結果になったとも言えます。

 私が気になるのは「京」あるいは「京都」の用法についてです。YSK さんのおっしゃるように、「京丹後市」は、おそらく京田辺市になぞらえたものでしょう。語呂は悪くはありませんが、この地に「京」を冠するのは、率直に言って違和感大です。
 京田辺市の場合、京都市と同じ山城国であり、和歌山県田辺市との同名回避の必要性からまだうなずけますが、当地域の場合、単に京都府下であるということ意外、「京」が付く必然性がほとんどないと思われます。 あんどれ さんのおっしゃるように、意味のない接頭辞(冠称)になってしまいます。
「京都」というブランド地名への憧れはわかりますが、もっとその地域独自の風土やそれからくる魅力に着目したほうがいいと思います。

 「丹後市」も違和感を覚えます。そもそも「丹後」とは旧国名であり、その領域は、現行の行政区画では、舞鶴市、宮津市、加佐郡、与謝郡、中郡、熊野郡、竹野郡にわたる地域に相当します。現在、宮津市と与謝郡での合併協議も進行中です。丹後地域が1市に収斂されるというのなら「丹後市」もふさわしいでしょうが、このような状況で一部地域のみ「丹後」を僭称するのは妥当性を欠くと言えます。
 「丹後半島」に位置するといっても、その由来は「丹後国」であるわけですから、丹後半島の「丹後」と丹後国の「丹後」は、この場合、同義ととらえるべきだと思います。

 以上のようことを勘案して、私は「奥丹後市」あるいは「北丹後市」(「北丹市」ではなく)がいちばんふさわしいような気がします。
[5344] 2002年 11月 24日(日)21:08:29蘭丸 さん
Re:「奥丹後市」「下魚沼市」
[5324]YSK さん

 「奥丹後市」とは地勢を考慮していて、単に「丹後市」よりもこの地域にふさわしいと思います。この地域の合併は、3郡にまたがっていて、郡名をとるわけにもいかないという事情があります。それらを包括する意味で、「奥丹後」とするのはむしろ自然と言えるでしょう。
 それに、なんだか旅情を誘う、好感の持てる言葉ですね。

 しかし、「丹後市」だと、すでにある丹後町に編入されたような感情をもつ人もいるかもしれません(主に合併協議会の他の構成町で)ので、「丹後市」案が選考過程で生き残るかは微妙だと私は思っています。

 ですから、この案、私は「いい線いくのでは?」と思います。

 「下魚沼市」も、地勢を考慮した、周辺市町村との軋轢を回避できるいい案だと思います。「北魚沼市」だと、小千谷市や川口町も北魚沼地域に属すこととの兼ね合いが問題になりそうですから。ただ、上・下(かみ・しも)という区分は、当事者が受け入る可能性が低いのではなかろうかと思われます(個人的見解)。

 そこで、私が考えたところで「魚沼薮神市」というのがあります。これは、この地域にあった荘園の名前「薮神荘」からとりました。実際、公募で集まった案に「薮神市」「魚沼薮神市」もあったようですが、かつて薮神村という村が存在したことを考慮してか先般発表の10案には入っていませんでしたね。
(情報ソースは、北魚沼六か町村合併協議会のホームページ http://www7.ocn.ne.jp/~kitauo/
 あと「魚沼只見市」なんかもいいかなと思っています。しかし、私がいちばん推したいのは「美雪野市」です。その独創性を私は評価したいです。(拙文[4707]参照)この案は10候補にも含まれているみたいですし。

 「魚沼」は「飛騨」と同様、とても広いので、いろいろと難しいです。
[5315] 2002年 11月 24日(日)08:50:38蘭丸 さん
「飛騨吉城市」いいですね。
[5279]YSK さん

 「飛騨吉城市」とは名案だと私も思います。なにせ「飛騨」とは、この吉城郡のほか大野郡、益田郡にわたる広大な地域です。「奥飛騨」こそ独自のカテゴリーを形成している感がありますが、とにかく「飛騨」は広いのは確かです。
 それに、飛騨の中心地は高山市であるという認識が広く浸透していると思われますから、単に「飛騨」ではなく、そのうちのどこなのかを表わすようにすれば、周辺地域も納得するでしょう。

 これに対抗して「飛騨高山市」も誕生しかねませんが、「方位+広域地名」のパターンよりはオリジナリティーが感じられ、悪くはないと思います。「北飛騨市」「南飛騨市」などより「飛騨吉城市」「飛騨高山市」のほうが、受ける印象にずいぶん違いがあります。

 とはいっても、「吉城市」「高山市」でも充分いい名前だと思いますが。
[5313] 2002年 11月 24日(日)08:07:30蘭丸 さん
「阿賀野市」
[5302]元新潟県民 さん
[4897]で、でるでるさんも報告されていましたね。

 「阿賀野市」。私は妥当な選択だったと思っています。決選投票で平仮名にしなかった協議会委員の見識を私は評価したいです。「阿賀野」という地名(もちろん、現状では広域を指します)にはこれといった明確な定義はなく、観光関係では、単に「阿賀野川上流域」といった意味合いで使われることが多いようです(下流にいくと新潟平野になります)。
 この地名は郡名でもないですし、もちろん旧国名でもありません。ほぼ北蒲原郡南部がこの「阿賀野」に相当し、広域地名の転用とはいえ、大きすぎず分相応であると言えます。東蒲原郡もこの「阿賀野」に含まれるとも考えられますが、東蒲原では、これよりむしろ「奥阿賀」のほうが多用されているようです。この点「能登市」「魚沼市」「飛騨市」とは事情が多少異なっています。
 ただ、当初の10案の中にあった「阿賀北」は、北蒲原郡以北の新発田市や村上市、岩船郡までを含んだ新潟県下越北部の広域を意味する場合がありますので、少々ミスマッチの感があります。

 この地域は、[4931]で雑魚 さんがおっしゃっているように、まさに「山紫水明」を地で行く趣です。「阿賀野川ライン下り」なる観光コースがあり、四季折々の渓谷美を堪能できます(船頭さんの味わいある方言での案内も聞けます)。また、新市には白鳥飛来地で有名な瓢湖(水原町)もあります。ここには、毎年約5,000羽もの白鳥がシベリアから渡ってきます(註・鴨やほかの鳥も同じくらい多いです)。

 [4927]Firo さんのおっしゃるように、たしかに、阿賀野川はかつては公害の川でした。しかし、こういった観光資源のお蔭か、それはもはや過去のものとなりました。また、この公害病は新潟水俣病と通称されることが多いせいもあり、阿賀野川は今では過去のイメージを払拭しているようです。

 それにしても、こういった地域までが「市」になってしまうなんて、ちょっと前まではあまり考えられなかったことです。「平成の大合併」の威力ですね。

 阿賀野をちょっとだけ知っている私の「阿賀野市」評でした。


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