[19408]スナフキん さん
何と岩手県種市町には、ほとんど大字・小字名がないのです。その代わりにあるのがおびただしい量の「第○地割」の数々…。
[19438]yamada さん
「第○地割」は岩手県だけだったのですね。「地割」は当たり前のように使われているので、意外に思いました。
会社の後輩で久慈市(種市町のすぐ南隣ですね)出身者がいまして、彼の免許証の本籍地欄にて「地割」と初めて遭遇しました。
と、ちょっと「地割」で調べてみると、岩手日報ニュースのバックナンバーで面白い記事を発見しました。これは1998年12月16日とちょっと古いものですが、参考になれば。
=====以下引用=====
湯田町の地名分かりやすく数字だけの表示を改善
町名がなく、数字だけが続く湯田町の地名表示が、来年4月1日から地域名が付いた分かりやすい表示に変わる。15日に開かれた12月定例町議会で「字(あざ)の名称変更議案」を可決、「数字だけの住所は不親切」として高まっていた見直し要望にこたえた。例えば町役場の住所はこれまでの「湯田町40地割40の71」から「湯田町川尻40割40の71」へと変わる。
内陸南部の町村では最も面積が広く、売り物の温泉が点在する同町は、数字だけの地名表示のため「町のどこなのかさっぱり分からない」と町内外から不評を買っていた。同日の本会議で菅原信夫町長は、議案審議に先立ち「利便性を高めることに主眼を置きたい」と説明した。
質疑では「温泉の町だし、歴史があり有名な『湯本』や『湯川』は『湯本温泉』『湯川温泉』としてはどうか」との声も。
同町長は本会議休憩中に「町内のどこからも温泉が出るので、バランスを考慮して、限られた地区だけに『温泉』を付けられなかった。町名自体をいっそのこと『湯田温泉町』と変更する考え方もある」と冗談とも本気とも取れるコメントを繰り出し、議案は全会一致で可決した。
同町企画情報課によると数字だけの地名表示は明治時代中ごろからずっと続いてきたという。
変更は、これまでの1-80地割の前に「左草」「湯本」「川尻」といった地域で親しまれてきた35の集落名を加える。同課は「地理が分からない人に『29地割のあたり』と言っても説明にならないが『湯本』と言えば伝わる」という。行政区については従来通りで、変更しない。
地名表示の変更は、数年前から検討会などを重ね準備を進めてきた。同課は「行政の簡略化の流れから考えると、数字だけの表示はむしろ先進的なことだが、観光が主幹産業のわが町の場合は親切で分かりやすいことが最善」とする。
同町の変更により、県内で数字の地名表示は種市町の一部だけになる。同町は町制施行以前の村当時から地割で表示し、昭和26年4月の町制施行後も地割表示は変わっていない。同町内でも種市町と30年2月に合併した旧中野村(中野、有家、小子内3地区)については字名が付けられている。不統一ともいえる表示だが、下大沢武志町総務課長は「字名を全域につけようという話題は出ていない」と話している。
=====引用終わり=====
この内容によれば、岩手県内で数字の地名表示は種市町にのみ残っているとありますね。「地割」という名称は県内で多用されているようですが、字名が無いのが種市町のみというのがわかりましたね。
実は、職場に種市町出身の上司がいますので、免許証を見せてもらおうかと思います。本籍地が変わっていなければいいのですが。(と、旧中野村地区だとがっかりですね…)