十番勝負に「複数解答可能問題」を導入するか否か、という話ですが…
実際に導入する場合、運用にあたってどのような問題点、調整が必要な箇所があるかについて、私が第二回「チャレンジトライアル」で出題した「問六」(共通項:春・夏の全国高校野球大会で優勝した高校がある市)を例にとって、考察してみようと思います。
問題は下記の通りでした(
[104971])。
問六:苫小牧市、さいたま市、大東市、和歌山市、三好市
該当しない市:彦根市、茨木市
(想定解数:65市)
この問の共通項に該当する市は、出題当時は65市でしたが(
[105196])、現在では仙台&多賀城(一昨年の夏の大会で優勝した仙台育英高校は、本部は仙台市にあるが野球部の本拠は多賀城市にあるため、両市を該当する市として扱った…
[105326],
[107609]グリグリさん)・甲府・高崎の4市が新たに加わり、69市となっています。一方、これらの市の中には、優勝経験のある高校(校名は変わっても、同一の学校としてみなされるものは1校と計上…ex.中京商業→中京大中京)が複数ある市がいくつかあります。これを下記に列挙すると
2校 さいたま、町田、静岡、西宮、高知、佐賀、那覇
3校 横浜(
[105196]時点では2校だったが、新たに慶應が加わり3校に…
[108700])、京都、和歌山、広島、松山
4校 神戸
5校 名古屋、大阪
となり、学校数としては97校になります。この問を「複数回答可能問題」とすると、想定解数は「97」ということになります。
この形の出題にした場合、想定解が複数ある市を答えた場合の採点・正誤判定は次のようになるでしょうか。
・問題市になっていない場合は、その数だけ解答可能となる。この例だと、想定解が最多の「5」である名古屋市と大阪市は、5回目の正答までが「正答」として採点される
・問題市になっている場合は、問題市の分「1」を差し引いた数が解答可能となる。この例では、さいたま市は想定解が「2」であるが、問題市に使われているため、1回目の正答のみが「正答」となる。同様に、和歌山市の場合は想定解が「3」であるので、2回目の正答までが「正答」として扱う。
・上記いずれの場合も、その市における想定解数(問題市の分も含む)が終了した後になってその市を解答した場合は、「既出解解答→再解答」の対象とする。この場合は「10分間ルール」は適用して差し支えないものとする
また、解答方法については、このような複数回答可能問題については、「同一解答者が同一問で同一市を複数回解答することは禁止」とし、正答であっても2回目以降の解答(同一採点期間内も含む)はノーカウントとして、(既に正答した者以外の)他の解答可能者にその市の解答権が与えられること、まだ解答可能数が残っている場合は「10分間ルール」の適用外とすること、というのはどうでしょうか。
このほか、「市盗り」に関する扱いなど、いろいろと細かい部分で調整が必要な箇所がありそうです。個人的には面白い構想だと思っており、実行に移すのを見たいと思いますが、準備期間を考えると、次回いきなりやるのは少し厳しいような気もします。まずは、「導入問題」として、試験的にいくつかやってみたらどうでしょうか。例えば、第一回「チャレンジ」の問一「中山道の宿場」などは、格好の問題になると思います。想定解は、市の数では26市でしたが、「複数回答可能問題」にすれば、塩尻市が5回解答可能になるなど、想定解数は倍近い「46」になります(
[103168] 白桃さん,
[82767])。
♯書き込み途中で誤操作したため、いったん削除したうえで改めて書き込みを行いました。