いろいろ不手際がありましたが、第一回「チャレンジ!全国の市十番勝負トライアル」を終了します。多くの方に参加いただき、実行委員一同感謝感激です。
[102847]で
ハンデによって開始直後のメダルラッシュはかなり緩和され、初中級者のメダル獲得の可能性が高まります。一方、初中級者の完答一番乗りはハンデによっても難しいと思いますが、参加のタイムラグによって上級者間の順位争いは白熱すると思います。
と書いた予想の後段は外れました。第58回十番勝負で初参加したばなしさんが完答一番乗りする一方、ハンデや自主的配慮で参加が遅れた上級者は想定解が売り切れ完答を逃しました。これほど多くの参加者があるとは予想せず、想定解数が少ない問題を出したのは失敗でした。完答できなかった上級者のみなさんには申し訳ありませんが、ビギナーの7名が完答できたことは、大会の趣旨からはよかったと思います。
それでは、共通項を発表します。過去問に類問がある問題がありますが、全く同じ共通項は排しました。
問一:安中市、本庄市、中津川市、草津市
該当しない市:京都市
(想定解数:26市)
■中山道六十九次の宿場がある市
参考ページ:
中山道六十九次
未解答市:なし
36回問六(旧中山道が通る市)の類題だが、宿場がある市に限定。草津と大津は東海道五十三次と兼用。京都は六十九宿に入らない。
問二:長岡市、さぬき市、羽咋市、韮崎市、魚津市
該当しない市:安中市、名護市
(想定解数:92市)
■人口密度が200人/km2台の市
参考ページ:
データベース検索
未解答市(63市):帯広市、登別市、恵庭市、北上市、石巻市、寒河江市、東根市、いわき市、須賀川市、桜川市、鉾田市、大田原市、みどり市、君津市、富津市、いすみ市、三条市、小千谷市、阿賀野市、敦賀市、あわら市、茅野市、塩尻市、佐久市、東御市、安曇野市、瑞浪市、海津市、松阪市、いなべ市、志摩市、東近江市、舞鶴市、加西市、紀の川市、出雲市、瀬戸内市、赤磐市、廿日市市、柳井市、周南市、阿南市、吉野川市、八幡浜市、土佐市、香南市、豊前市、うきは市、嘉麻市、朝倉市、唐津市、伊万里市、武雄市、鹿島市、嬉野市、神埼市、南島原市、都城市、鹿屋市、枕崎市、指宿市、いちき串木野市、宮古島市
問題市の並びを自治体コード順とせず解答のてがかりとした。出題者は、共通項にあまりにもピッタリな「二百余神社」をみつけ出題し、これを地図ヒントとして提示した。
問三:仙北市、郡上市、丹波篠山市、四万十市、朝倉市
該当しない市:京都市、人吉市
(想定解数:33市)
■「全国京都会議」に参加している「小京都」が所在する市
参考ページ:
小京都と京都ゆかりの町
未解答市(2市):足利市、萩市
京都市は「全国京都会議」に参加しているが、「小京都」ではない。人吉は、最も新しい脱会市。
問四:山形市、前橋市、浜松市、四万十市
該当しない市:村上市
(想定解数:26市)
■40℃以上を記録した観測地点がある市
参考ページ:
歴代の最高気温ランキング
未解答市:なし
ある年代以上の方なら山形市が日本一暑い市と習った記憶があるはず。1933年に記録した40.8℃は、2007年多治見市で40.9℃を記録するまで70年以上破られなかった。地球温暖化によって、今世紀になって記録更新が続いている。
気象庁のランキングページでは20位タイ(40.3℃)までしか記載されておらず、参考ページを見つけた。気象庁の
過去の気象データ検索で確認し、信用できると判断した。
落書き帳過去記事は、全く記憶に残っておらず、開催期間中にみつけた。
問五:帯広市、柏市、舞鶴市、香美市、合志市
該当しない市:南島原市
(想定解数:45市)
■各都道府県内の市町村及び特別区の中で人口が五番目に多い市(2020年国勢調査速報値)
参考ページ:
データベース検索
未解答市(15市):北上市、登米市、大館市、須賀川市、土浦市、越谷市、南砺市、東近江市、岩出市、岩国市、小松島市、武雄市、島原市、日南市、宜野湾市
特別区を含む人口順位の問題は、27回問七(都道府県の中で人口が三番目に多い自治体である市)があった。今回は東京都のほか鳥取県も外れ、各県1市の問題にもかかわらず想定解数は45。帯広・舞鶴・合志の問題市3市は2015年国勢調査ではそれぞれ6位、4位、6位だったが、道府県内で順位変動があり5位になった。
問六:名寄市、富良野市、常陸太田市、筑西市、上尾市
該当しない市:春日部市
(想定解数:63市)
■セイコーマートの店舗がある市
参考ページ:
店舗検索|セイコーマート
未解答市(31市):小樽市、釧路市、夕張市、岩見沢市、留萌市、芦別市、江別市、赤平市、士別市、三笠市、根室市、千歳市、滝川市、砂川市、深川市、登別市、伊達市(北海道)、北広島市、石狩市、北斗市、水戸市、日立市、石岡市、常総市、高萩市、笠間市、ひたちなか市、那珂市、行方市、鉾田市、越谷市
想定解は北海道、茨城県、埼玉県以外にはなく、北海道は全市が該当。想定解市の偏在は過去問にもあり、類題の41回問七(セブンイレブンのない市)は、鳥取県と沖縄県が全市該当した。極めつけは2市出題の50回問五(読みが「さ」で始まる都道府県の市)で、埼玉県と佐賀県だけ全市が該当。
問七:函館市、大和市、東大阪市、佐世保市
(想定解数:25市)
■「中央」のつく駅がある市
参考ページ:
落書き帳過去記事
未解答市:なし
比較的知名度のある中央林間駅(大和市)、佐世保中央駅(佐世保市)を入れ解答の手がかりとした。函館市は路面電車、東大阪市はJRの駅。なお、落書き帳の『記事検索』に4市を入力すると参考ページに辿り着けるため、サイト内の機能を使いこなす方にとっては簡単だったかもしれない。
問八:熱海市、川西市、阿南市、島原市
該当しない市:根室市、松江市
(想定解数:27市)
■都道府県の最東端がある市
参考ページ:
『東西南北端』コレクション
未解答市:なし
第36回問七(市域の東端が都道府県内の市の中で最も東にある市)と異なり、区町村も含めた最東端。非該当の根室市は北方領土を考慮すると最東端ではない(択捉島蘂取村のラッキベツ岬が該当)。
問九:青森市、富士宮市、奈良市、廿日市市、奄美市
(想定解数:59市)
■世界遺産のある市
参考ページ:
日本の世界遺産一覧
未解答市(27市):函館市、弘前市、つがる市、釜石市、北秋田市、伊勢崎市、藤岡市、富士吉田市、静岡市、富士市、御殿場市、裾野市、羽曳野市、橋本市、田辺市、大牟田市、中間市、佐賀市、佐世保市、平戸市、五島市、南島原市、荒尾市、宇城市、那覇市、うるま市、南城市
51回問八で日本遺産が出題されたが、出そうで出ていなかった世界遺産の問題。今年登録された青森市と奄美市を出題した。
問十:日光市、富山市、松本市、富士宮市、指宿市
該当しない市:富士吉田市、美馬市
(想定解数:59市)
■日本百名山の最高峰が所在する市
未解答市(30市):青森市、宮古市、花巻市、遠野市、山形市、米沢市、鶴岡市、上山市、喜多方市、那須塩原市、桐生市、秩父市、相模原市、糸魚川市、黒部市、甲府市、山梨市、韮崎市、甲州市、長野市、上田市、須坂市、伊那市、大町市、茅野市、中津川市、飛騨市、豊後大野市、小林市、えびの市
「百選」は十番勝負の定番だが、知名度の高い百名山は出題されていない。百名山の山頂が所在する市町村を記載したページは見つからず(Wikipedhiaの所在地は、山域全体を含む)、最高峰の緯度・経度から地理院地図とマピオン地図で特定した。境界付近の山頂は若干甘めに判定し、微妙な市は解答があったら追加するつもりだった(別記事でリストを記載します)。
進境著しい最若手の駿河の民さん(問ニ、問六、問九)、出場すればAランクのハンデだった超上級者の勿来丸さん(問五、問七、問八)、正答数と領国数のランキングで堂々1位の十番勝負師白桃さん(問一、問三)と十番勝負研究所のデスクトップ鉄(問四、問十)が出題しました。実行委員もおおいに楽しませてもらいました。ありがとうございました。