日本が第二次世界大戦前後にでっち上げた国といえば、「満州国」の他に「中華民国南京(汪兆銘)政権」もありましたですね。他にもフィリピンやビルマにも占領政策の変更から傀儡政権を樹立してましたね。
「満州国」の事を現在の中国では「日偽政権」とされていますが、政府機関に多くの日本人が登用され、形だけの権限を与えられた「独立国」ですから日本の傀儡政権であるのは間違いないですね。
余談ですが、「満州国」の紙幣の漢字表記が中国語式の「壱百円」でなく日本語式の「百円」で表記されていたので、文字通り強い日本の介入がうかがいしれます。
また「満州国」を承認したのは、日本側の資料によると23カ国とされていますが、4ヶ国が枢軸国側の傀儡政権(クロアチア独立国や汪兆銘政権など)で、他にも枢軸国側のドイツやイタリアですので、後の歴史で日本の傀儡政権だとされてもいたしかたないですね。たしか「満州国」と同じようにドイツが作ったクロアチア独立国やスロバキアも同じように解釈されていると思います。
それにしても直接利害がからまないルーマニアなどの東欧諸国が承認していたのはともかく、「満州国」をバチカンが承認していたとは何故でしょうね?強いイタリア政府の要請でもあったのかな。
[27654] Issie さん
トランスドニエストル Transdniestr (ドニエストル川の向こう)とは西ヨーロッパからの視点ですね。
地元では「プリドニエストル Pridnestr 」(ドニエストル川沿い)という呼称だと思います。
これは迂闊でした。ご指摘有り難うございます。欧米社会の視点で書いておりました。トランス(向こう側)では外縁といった意味ですので失礼な言い方のように思えますね。私が読んだ本では現在でも独自の政府や軍隊の他、ウクライナでもモルドバとも違う独自のプリドニエストル・ルーブルを流通させており経済圏も独立しているようですが、日本ではあまり情報の来ない地域なのでどうなっているか知りたいところであります。
また、欧州からの視点の位置で命名された、よく似た国名呼称で思い出したのが超短命国家であった極東共和国です。
極東共和国とは日本が欧米列強とともにソ連の革命政権に対して干渉した、シベリア出兵の際に、日本干との直接対決を避けるため、モスクワの共産党中央の決定により、バイカル湖以東の地域に1920 年 4 月につくられた緩衝国で、最終的に日本軍がシベリアから撤退した1922 年 11 月まで存在した国家です。シベリアなどソ連各地には革命の混乱のなか白軍、赤軍双方の政権が乱立したのですが、ソ連が作った緩衝国の名称がなぜ「沿海州」がらみでなく「極東」を呼称に取り入れたかは不明ですが、単に永続させる気がない国家なので、適当に決めただけかもしれませんが。
この「極東」も欧州からみた東の果ての意味ですが、ロシア語ではどう表記するのか不明ですが、最果てといった意味を感じるように思います。
[27645] 讃岐の民 さん
あくまでもこの191という数は日本国家の承認するところの独立国家の数というわけですね。
日本の外務省の公式見解と云うものだと思います。普通はある日突然国が生まれるわけではないですが、どの国を承認するかは其の時々の国際情勢にもよりけりだと思います。
そういえば、中国で発行されている世界地図をみるとインドが30年前に併合したジャキムを国家として書いていたり、マルビナス諸島(フォークランド諸島)としたり、南沙諸島全体を中国の領土にしたりと中国政府の意向が反映されていました。世界の他の国で発行されている地図をみると承認しているしていないで、日本における地図とは異なった書き方をしているケースはまだまだあると思います。
*大幅加筆訂正