[60739] k-ace さん
お待たせしました。ではさっそく。
まずは、万成・万倍・万富の変遷から、
江戸 | → | 編入前 | → | 現在 |
万成村 | → | 伊島村万成 | → | 万成東町・万成西町・谷万成 |
万倍村 | → | 芳田村万倍 | → | 万倍 |
梅保木村・保木村・多田原村 | → | 万富村 | → | 瀬戸町万富 |
となっています。(郡名省略)
次に、その名称の由来です。
万成:航海者のために、海岸付近に掘った真名井という井戸が訛ったものだそうです。「まない」が「まんなり」に訛っていったということのようです。周囲には、万成山から「万成石(赤花崗岩)」が採掘されていたようです。また、西国往来が町を通っており、万成乢に一里塚があったとのこと。谷万成は、西国往来より東側の谷の俗名であったようで、「谷」はズバリそのものであったようです。
万倍:周囲は干拓地で、田園地帯であるため、「米」に関した地名が多く、その一つだそうです。由来は「一粒万倍」から。現在でも、暦の上で「一粒万倍日」が重要となっており、一粒の米から一万粒の米が収穫できるということから、田植えや物事を始める日として扱われていますね。ですから、案外「宝くじ」が一万倍にというのも外れているわけではありません。ちなみに、周囲は「当新田」や「泉田」といった地名です。
万富:この地名は、将来の繁栄を願ったものであるようで、何かに由来するものではないようです。
参考文献
谷淵陽一『岡山市の地名由来』平和納庫2002年10月26日発行
岡山地名事典刊行会『岡山地名事典』日本文教出版1974年3月1日発行
「角川日本地名大事典」編纂委員会・竹内理三『角川日本地名大事典33岡山県』角川書店1987年7月8日発行
数年前、台風の影響だったかで、姫路(で合っていたか?)~万富間が運休になったことがありました。なぜ、万富?って思ったのですが、熊山~万富間の吉井川が原因かと思ったのですが、なぜ万富なのか、これ以外に理由ってあったんでしょうか?
網干~竜野で揖保川、有年~上郡で千種川を沿って北上し、三石付近は築堤上、和気~万富は吉井川に沿って走行。こういう条件ですので、台風のような強風時には万富で抑制される可能性があります。おそらく、こんなところではないでしょうか?
岡山市の区割りは3区となりました。市役所や県庁が御津町や建部町と同じ区になることに、少々違和感を感じますが、人口を均衡にした結果だそうです。う~ん、でも、自分は不満ですが(笑)また、旭川以東は西大寺支所を区役所として使用するようです。ひょっとするとひょっとする。「西大寺」の名が復活か?お~っと、「万」トリオが別々の区に。いやぁ、びっくり。