[55715]みかちゅう さん
[55719]役チャン さん
都市部の車線制限は、その方法によって受け入れられるか否かに大きな違いがあります。岡山市では全国に先駆けて、路面電車の延伸を提言してきました。しかし、未だにその決定がなされないのは、沿道の商店の反発を招いたからです。その方法とは、軌道を歩道側に寄せてしまおうというものでした。
この方法(Aとする)でのメリットは、
1.路面電車の乗降客の道路横断そ排除できる
2.乗降客横断用の信号機を設置する必要がなくなる
3.バス停と電停を供用できる
4.バスから電車、電車からバスへの乗り換えが容易になる
5.バスレーンを軌道上に設置することで、公共交通の定時制を確保できる
といったもの。デメリットは、
1.駐車場のない店では、商用車の停車ができなくなり、仕入れ時間を早める必要が生じる
2.商用車の多くが裏道に回るため、裏道では一般車の通行がしにくくなる
3.駐車場のない店では、顧客が車を停められず、客足が遠のいてしまう可能性がある
4.電車の折り返し地点において、道路との平面交差が必然的に生じてしまう
5.既存路線との乗り入れにも、道路横断が必要となる
などがありました。このうち、デメリットの1~3番が商店が猛反発した理由でした。しかし、実際の実験では中央2車線を削減するといったものでしたので、データは参考記録どまりです。今後、実験が再度行われるかはわかりませんが、路面電車の延伸だけで公共交通の再編は難しいと考えられているようです。
では、従来通りの中央2車線を削減する方法はどうでしょうか。
この方法(Bとする)のメリットとしては、
1.センターポール化ができ、景観がよりすぐれている
2.従来の路線との乗り入れが容易
3.商店への影響を少なくできる
逆にデメリットとしては、
1.乗降客の道路横断が生じる
2.バスレーンを確保することが難しくなる
3.道路横断を嫌う乗客はバスに流れ、路面電車の採算性が低下する
などがありますよね。
このように、A・B両方ともメリット・デメリットがあるわけです。これらをいかにクリアしていくかが、行政の課題でもあります。いずれにしても、現在の各都市の経済指標からすると、そこまでの資金を使えないところが多いのが現状でしょう。しかしながら、歩行者や自転車を含めての一体的な交通体系を築くことも、また必要不可欠でしょう。とりあえずは、公共交通の再編を行い、新路線の開設や過剰供給の路線の整理統合を行うのが得策でしょう。
公共交通の運賃については、少々高すぎる感じがします。中心部のゾーン内は電車・バスとも100円という岡山が身近な私にとって、京都市の均一料金(220円)には憤慨しました。1・2区間なんて乗降もできません。滋賀県においても、初乗りが170円って高いと思ったほどです。また、大阪市営地下鉄の初乗り200円も憤慨。実際、岡山の「宇野バス」では、全国でも3本の指に入るほど運賃が安いのに関わらず、きっちりと黒字経営をしているのです。まず、手始めに「100円ワンコイン」の導入を検討してもらいたいものです。あっ、京都市のように、河原町~御池~烏丸~四条~河原町で運行している100円循環バスのような失敗はいけませんが(笑)