今回も感想を書かせていただきました。長文につき、お目汚し失礼します。
開催前にやった対策は開催回数=60を意識の底に置いておいた(あくまでも意識するだけ)のと、直近のトレンドを漁ったくらいです。この時点で「千畳敷について確認しよう」という意識はありましたが、「ゆーて最近出たよな…」とすぐに思考から外してしまったのが、今にして思えばあまりに悔やまれます。
[104215] 問二:加賀市(銀)
[104215] 問六:川崎市(金)
出題後、頭が相当乱されました。
[103827]でも触れたとおり、私は出題直後にまず名前系を疑って一通り問題を眺めます。それで今回も同じことをやってみたら、おかしいなあ、入ってくる情報がノイズまみれで頭がまるで働かない(笑)
そんな中でもある秘策を使ったところ、問六の問題市がいずれも内陸市でかつ9自治体と隣接していることに気づきました。
で、数を数えてみたら、「内陸市」の条件を排除したうえで9自治体と隣接する市の数は60市。問題市だけ見れば「内陸市」の条件は必要ですが、開催回数=60が気になります。
ここでふと、「『か』から始まる市」が60市あったことを
第21回問十から思い出しました。もしや問二もそういうことか…?
出題後10分、早くも全問想定解数60市の可能性を疑いはじめます。いきなり今回最大のハイライトシーンです。
個人的に、ギミックの可能性に気づいた瞬間のワクワク感は過去の参加回中でも随一のものでした。もともと出題者の気持ちをトレースするのが好きなので、何かと「問〇にこの問題を置く意図とは?」「わざわざ問題市をこの並びにした意図とは?」「問題市が〇市しかない意図とは?」などなど考えがちです。ほとんどが考えすぎなんですが、たまにちゃんと出題者の意図らしいものを読み取れるとやはり嬉しいんですよね。
ここまでなら勘が冴えてて素晴らしいのですが、こういう時に駆け引き度外視でギリギリを攻めたくなってしまうのが私の良くないところ。
問二は真っ先に思いついた加賀市(金メダルなら領主になれる)を、問六は市盗り戦略を意識して川崎市を選び、わざわざ思わせぶりなコメントも添えて解答。
完答一番乗りを狙うなら、せめて問二と問六を別々に解答したうえで、黙って解答するべきでした。そのうえで、問六は「内陸市」から答えるべきだったでしょう。これでは何かに気づいているのがバレバレなうえ、正答の可能性も自分から下げちゃってます。
勿来丸さんの諸々のコメントから、私のこの解答を見てギミックに気づいたのではないかと思いますので(違ってたら恐縮です)、つくづく勿体ないことをしました(笑)
次回からは余分なコメントはせずに、淡々と1問ずつ解答していこうと思っているところです。多分次回開催時には忘れていることだとは思いますが。
そういえば、問二が僅差で銀メダルだったのが残念でしたが、加賀市は過去全4解答が銀メダルになっている、個人的にかなりありがたい市だったりします。今回も銀メダルだったのは記録的に綺麗だなあと思うべきか(?)。
問二・問六を解答した直後から、明らかに頭が回らなくなりました。
というのも、問二の問題市が全て「市制施行日・市の誕生日・市名誕生日が同一かつ水曜日」(想定解数87市)であることに気づいてしまったから。仮にこの共通項であった場合、
・問二の加賀市は誤答
・想定解数60市の隠れギミックが無いことになるので問六の川崎市も誤答
と、さっき強気で解答した二問がいずれも誤答になる可能性が高くなります。
しかも、問二はこちらの共通項の方が「十番勝負っぽい」。正直この時点で「想定解数60市ギミック」は頭から吹き飛ぶ寸前でした。このタイミングで問一、三、五あたりが一気に閃けばまだ踏みとどまれた気もしますが、そううまくも行かず。
[104232] 問四:糸島市(11位)
代わりに皆さんの解答を見ていて閃いたのが問四でした。うまいこと線引きしきれれば60市にできた気はしましたが、脳内がパニックだったので、最悪の可能性を想定して問題市や皆さんの解答に合わせてそれっぽいところを答えるので精一杯。最近の解答傾向(大都市偏重)に反した解答市選びが当時の限界状態を象徴しています。
[104272] 問九:富山市(銅)
記事検索をしていたらあっさりトライアル(百名山山頂)の解説記事がヒット。
4位かなと思っていたらなぜか銅メダルだったので採点直後はクエスチョンマークが浮かびっぱなしでした。運が良かったですね。
[104279] 問七:浜松市(銀)
「『な』から始まる県庁所在地で5市揃えたほうが綺麗なはずなのに、わざわざ長野市を外して長岡市を入れたのはなぜか?」というのを出題者の気持ちになって読み切る問題でした。一度その視点に立てればしめたものです。
「市制施行後100年以上(その後の新設合併無し)」で綺麗に収まるなと考えて、浜松市を解答。
[104281] 問八:宇都宮市(誤答)
[104281] 問十:京都市(10位)
あれだけ解答が出揃えば自ずと方向性は見えてきます。
問八に関しては「『さ』から始まる『松島』コレクションと他の任意の地名コレに含まれている市」がまさか5市も存在するとは思えなかったのが運の付きでした。せめて、サイト内検索結果をもう少し掘り下げてみるべきだったと反省しきりです。
一方の問十は文句なし。
ただ、線引きが明確だったのでそれぞれの解数を数えてみたところ、問八も問十も60市にならないので、この時点でやはり「『想定解数60市ギミック』は存在しなかったのだなあ」という結論に至りました。もっと自信を持つべきだった。
[104285] 問一:横浜市(7位)
[104285] 問三:札幌市(5位)
[104285] 問五:横浜市(4位)
正直、問九を解答した頃から疑っていた共通項でしたが、あまりに「十番勝負っぽさ」が無い共通項だったこと、「想定解数60市ギミック」が頭からすっかり吹き飛んでたこと、当時は問二・問六が誤答だと思っていて「これ以上誤答を増やしたくない」という思いが強かったことから、解答する勇気が出ず。
解答する勇気が出始めてからも、3問立て続けに解答したらあまりにヒントになりやすいので、「(先頭争いをしていた)勿来丸さんが解答するまで他の共通項が無いか探したうえで、勿来丸さんが解答したらダメもとで解答する」というスタンスでいくことに。
[104284]で勿来丸さんが全問解答しきったのを確認して一気に3問投下しました。
正直自信は無かったですが、全部正解していたので結果オーライです。
[104312] 問八:八王子市(8位)
採点前時点で、問二・問六はおそらく誤答で、問一・問三・問五にも誤答が含まれている可能性が高く、計5-8問正答くらいだろうと予想していました。ですので、問二・問六だけでも即解答できるようにして待機。
そのうえで、採点結果を見たところ、想定外の結果に驚愕しました。
問八は解答の出の速さからおそらくサイト内のコンテンツだろうと読み、正答市でサイト内検索をした結果、あっさり出てくる千畳敷コレクション。完全にしてやられました。
この時点で、
[104308]勿来丸さんの解答を確認して落胆。ご自身が誤答したであろう問題3問を読み切り、きっちり準備して待機されていたあたり、流石は前回の覇者です。
想定解数を数えてまず間違いないだろうと判断したうえで、市盗り戦略を考えて八王子市を解答。問「八」を「八」王子市で解答して「八」位になったのは偶然ですよ。
こうして、史上最小僅差(2分55秒差)で1位を逃しながらも、どうにか2位で終えることとなりました。メダル獲得系の記録を今回もちゃんと繋げたのがあまりに嬉しかったので、完答順位についてはそんなに悔しくないのが情けないところですが。
市盗り戦略としては、ちゃんと札幌市の領主になれた上で、富山市・浜松市にメダルを積み、八王子市・横浜市・川崎市の足場を強化できたので特に言うことは無いです。(今回も解答市の合計人口が1400万人オーバーだったようですね…)
以下、今回の全体的な感想です。普段よりやや率直な意見が多いかもしれません。
まず何よりも熟練者に有利な回だったと思います。やはり、開催回数からの連想/数問通してのギミックの存在には経験値が多い熟練者ほど気づきやすいことがあげられるでしょう。
一方で、ギミックに気づくまでは別解の可能性が多く存在し、別解に気づきやすい上級者をうまく惑わせる問題市選びだったと思います。別解の可能性まで考慮し、最適な問題市を選択していたように感じる普段とは異なり、問題市名にルールを持たせることを最優先に選択した結果でしょうかね。
食らってやきもきした身としては正直心苦しいですが(笑)、熟練者・初心者いずれにもうまくバランスがとれていたように思います。
また、メダル売り切れ・完答速度の高速化については、解きやすい問題がかなり多かったことがあげられます。こちらも特に熟練者目線ではより強く感じられたのではないでしょうか。
例えば問一・問三・問五では人口・面積・人口密度について同じ切り口から確認して解に辿り着くことを求めていましたが、同様の思考で複数問一気に解かせた回は過去にも幾度かありました(例:
第40回問一~問三)。10問中3問が同じ思考で解けてしまうのは熟練者の完答難易度にも大きく影響するように思います。
他にも、問二・問十は採点が一度済んでしまえば熟練度関係なく比較的解きやすい問題ですし、問七・問九も一度採点が済んでしまえば問題・既解答・ギミックから比較的連想しやすいように感じました。
また、問四・問六・問八も十番勝負では超頻出ジャンルにあたるので熟練者としては比較的閃きやすい切り口かと思います。最近の傾向を見るに、変遷関連・隣接自治体数・地名コレクションに関してはそもそも虎の巻がサイト内に存在しているかを知っているか知らないかで大きく難易度が変わるように思いますね。
グリグリさん、今回も運営ありがとうございました。
次回も全力で楽しめればと考えていますので、お手柔らかにお願いします。