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ekinenpyouさんの記事が20件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[96923]2018年10月9日
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[96486]2018年9月16日
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[96452]2018年9月2日
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[96437]2018年8月25日
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[96423]2018年8月22日
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[96411]2018年8月20日
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[96410]2018年8月20日
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[96397]2018年8月18日
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[96378]2018年8月11日
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[96377]2018年8月11日
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[96358]2018年8月5日
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[96354]2018年8月4日
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[96297]2018年7月14日
ekinenpyou
[96225]2018年6月22日
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[95747]2018年5月6日
ekinenpyou
[95746]2018年5月6日
ekinenpyou
[95737]2018年4月30日
ekinenpyou
[95733]2018年4月29日
ekinenpyou
[95727]2018年4月27日
ekinenpyou
[95706]2018年4月21日
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[96923] 2018年 10月 9日(火)19:18:30ekinenpyou さん
Re:第四十九回 災害復興祈念 全国の市十番勝負(問十:想定解一覧)など
本来の十番勝負の楽しみ方とは異なり恐縮ですが、[96879]グリグリさんの作成されたリスト
■ある町の駅からその市の駅(1駅以上)だけを通り別の町の駅への各駅停車の直通列車がある市
(想定解数:62市?)

調査確認した想定解のリストです。該当する市の駅(1駅以上)は省略しています。最初の「町(駅名/路線名)」欄には、直通列車の一例として乗換案内リンクを付けました。網走市は「上り」、八戸市は「平日」、田辺市は「下り」、鳥取市山陰本線ルートは「上り」にのみ直通列車があります。「▲」は災害により十番勝負開始日には運休中で、「◆」は同一町の例です。大崎市、長井市、成田市、半田市、鳥取市、丸亀市、直方市、飯塚市には、ルートが2つあります。
を今一度確認し、(不足分を)補完してみました。(駅名クリックで時刻表表示)

1.JR因美線
鳥取市 智頭町(智頭)と八頭町(河原)

【備考】平成30年7月豪雨で全線不通になったが8月中に復旧

2.▲平成筑豊鉄道田川伊田
田川市(田川伊田を経由) 香春町(勾金)と福智町(上金田)

【備考】平成30年7月豪雨で田川線が一部不通となっている

3.◆近鉄京都線
木津川市(木津川台) 両隣駅が精華町(新祝園山田川)

【おまけ】偶然かH27以降の比較的最近の廃線区間に下記の例(◆含む)が存在していた
留萌本線、H28.12.5一部廃線(留萌~増毛)
留萌市 沼田町(恵比島)と増毛町(阿分)

三江線、H30.4.1廃線
広島県三次市(伊賀和志) 両隣駅が島根県邑南町(宇都井と口羽)

(古くは苫小牧市なども条件を満たしており)過去の分を挙げると(色々な面で)きりがないので
これ以上は省略させていただきます。

※◆は[96913]k_itoさんで既に示された樽見鉄道の本巣市(神海) 両隣駅が揖斐川町(谷汲口と高科)を除く

平日・土休日の運転列車相違や災害による不通区間についてはチェックに
不備があるかもしれない点ご容赦ください。
(本稿は比較的短時間で作成したためおかしな点などあるかもしれません、
ご指摘いただければ後日訂正コメントなどで対応します)
[96486] 2018年 9月 16日(日)19:00:05【1】ekinenpyou さん
Re:気象庁が名称を定めた地震など
十番勝負(開始直前予告)以降の投稿となってしまい恐縮ですが・・・以下の件、少し補足しておきます。

[96471]グリグリさん
顕著な災害を起こした自然現象の名称の付け方基準等については、こちらのページに説明があり

Wikipediaでも言及されていますが、リンク先には
平成30年7月9日
とあることから、最近公表(変更)されたもののようで従来はこちらの内容(基準)だったようです。
(平成30年7月1日時点アーカイブより)

従来の気象庁が名称を定めた気象・地震・火山現象一覧には人的被害が大きかった
平成26年の御嶽山噴火平成25年の台風第26号による暴風・大雨※などが
含まれないケースがあり、命名基準の見直し(改訂?)を行ったものと推測されます。

※当然ながら例示したもの以外にも含まれなかったものが多数あります、詳細は下記などをご確認ください
災害をもたらした気象事例
日本付近で発生した主な被害地震(平成8年以降)過去の地震津波災害過去に発生した火山災害
(従来の基準も平成16年3月15日に示されたもので、それ以前は異なっていたと思われる。)

以上、予定していた投稿が他にも数件ありますがそちらに関しましては日を改めて行います。

【以下、追記】
気象庁が名称を定めた気象・地震・火山現象の一覧について、恐らく1956(S31).7.1の
気象庁昇格後に命名したものという解釈になっていると思われます。

洞爺丸台風(Wikipedia)より
気象庁は1958年9月26日に東日本に上陸して伊豆半島狩野川流域に大水害を起こした昭和33年台風第22号を同年11月に「狩野川台風」と命名したことに伴い、1954年の台風第15号についても遡って「洞爺丸台風」と命名した。


デジタル台風(資料室)
「平成27年9月関東・東北豪雨」現在の命名基準は平成16年に相次いだ災害の直前から(饒村曜)(Yahoo!ニュース)
にも同様の記述あり
[96452] 2018年 9月 2日(日)10:19:44ekinenpyou さん
Re:台東区はお台場の東?など
以下、先週投稿予定でしたが諸事情により遅れました。

[96430]hmtさん

台東区の由来については東京の地名の由来 東京23区辞典では以下のように記されておりました。
(引用箇所・台東の由来は落書き帳で使用できない文字を置き換えるなど、一部変更してあります)

東京新聞が募集した区名案には上野・下町・太平・隅田・浅谷などなどあったが、これといったものがなく、『康煕字典』にある「台東(たいとう)」という熟語に「日出る処、衆人が集まって栄える場所」の語義があり、また「台」に"悦ぶ"の意があり、上野山つまり下谷区に当て、「東」には"春"の義があって浅草区を指すと解釈、これを区名に選定した。区名にこれほど理屈を踏まえた名前はない。

以上を踏まえ「台」と「臺」について、戦前(大正末期)の漢和辞典での掲載箇所を以下に示します。
「台」(右側)・「臺」(右側)

「臺」は高台、「台」は先述の引用箇所通りの意味も含まれている点がわかりますので、
台東区の「台」は双方の字(「台」と「臺」)を由来とすると解釈しても良さそうです。
(なお康煕字典で瑞祥地名とありますが、その掲載については
中国語の理解力が乏しく、どの箇所かは特定できませんでした)

台東区について言うと、既に当用漢字表は1946/11/26に公布されているのですが、これが新字体になる「当用漢字字体表」の告示は1949/4/28ですから、「臺東区」で告示されていると推察します。
昭和22年東京都告示第127号の本文(原文)は未確認ですが、参考として官報広告(S22.4.2)(右上)が確認できました。

大正末期の漢和辞典で既に「台」を「臺」の略字として用いるとの記載があるのと
当用漢字字体表を告示する前の当用漢字表(左中段の左端)でも
同様の扱い(至部の「臺」に簡易字体として記載)なので恐らく誤りではありませんが、
多くの字は旧字体なのでちょっと違和感があります。

[96414]白桃さん

自治体人口推移のまとめは非常にわかりやすく参考になります。いわき市の郷土資料については
いわき市立図書館 郷土資料のページに色々とネット閲覧可能なものが存在していますね。

余談ですが、S28.10.10に小名浜町(のちの磐城市)へ編入された鹿島村のうち
3大字(三沢・松久須根・上矢田)はS29.3.29に湯本町(のちの常磐市)へ編入されて
常磐を冠した町名になっているようです。(地図はこちら、上矢田と下矢田は元々は同一村内)

※当時の新聞いわき民報 昭和29年 3月・3月31日第2411号(PDF2~3コマ)などに磐城・常磐市誕生時の記事あり

同市(S41合併前含む)の長期時系列人口推移について、(あまり役に立つかはわかりませんが)
当方でも少し調べてみましたので別投稿で示したいと思います、少々お待ちください。
[96437] 2018年 8月 25日(土)12:21:39ekinenpyou さん
Re: 中国語の読みと台東区など
今週はコメントを差し上げたい投稿が多いため、分割投稿を予定しております。

[96424]シノレパシクソさん
拙稿[96423]は当方も先日同じようなミスをしてしまったという点(自身の反省など)を述べたまでで
シノレパシクソさんは特に気にする必要は無いと思います。

[96394]の夏休み旅行記クイズは面白かったです。
(自身で[96354]のような投稿をしていたこともあり、[96403]伊豆之国さんと同様の対応をしました)
福井県内の鉄道廃線跡などについては鉄道友の会福井支部サイト内(県内廃線跡探訪)が詳しいですね。

なお、[96424]で※あわら市のDID人口(平成27年国勢調査)をお答えになられていますが、
金津は古くからの市街で[95544]白桃さん・[53714]千本桜さんの投稿中にも登場します。
DID人口数(5,038人)は確率的に極めてまれな事象が発生した数字だったので驚きました。

地理院地図で確認すると前回調査時と若干領域が異なるようです。(従って、人口密度は異なります)

[96425]鳴子こけしさん
詳細な解説ありがとうございました、段階的にきちんと理解できているか少しおさらいしてみます。
「北京」「釜山」はどちらも「ぱ行」で始まりますが、ラテン文字ではそれぞれ「Beijing」「Busan」とBで始まるのは、こういう事情に依るものなのですね。


上記は無気→有声の転写例だと思うのですが、有気→無声の転写例としては
四川省巴中市の平昌(Píngchāng)県があてはまる。
韓国の江原道平昌(Pyeongchang)郡も同じ?(韓国語の知識はほぼ皆無なので自信なし、間違っていたらすみません)

[96427]faithさん
台の発音ですが、Jigen.netでは3種類示されており、
[96417]伊豆之国さんで
「台」と「臺」は、本来はそれぞれ別の字で、どちらも中国に古くからある漢字です。
とありましたので、(懲りずに?)少し追跡調査をしてみたところ、
こちらのサイト様(ブログ)で興味深い解説を見つけました。

参考・藤堂明保(Wikipedia)
※研究者によって(漢字の)解釈が異なる点もあるのでご注意ください(詳細下記サイト様も参照)
【基本?】漢和辞典アレコレ 辞典によって何が違うのか

以上、詳しい方にとってはあまり役に立つ投稿内容ではないかもしれませんが、もう少し続きます(多分)・・・
[96423] 2018年 8月 22日(水)19:20:37ekinenpyou さん
Re^3:台東区の読み方など
[96413]faithさん
ということで、解説できるような学殖は持ち合わせませんが、手元にあった「新字源」(最近出た改訂新版)を見ても、漢音、呉音とも「タイ」であり、「ダイ」は慣用音(多くは日本で誤読等で発生したもの)とされています。
実際、「台」の後漢時代(1-2世紀)の発音は[tʰə]のようなものだったとのことで(Schuessler, "ABC Etymological Dictionary of Old Chinese") 「ダイ」を中国音に求めるのは難しそうです。
色々と参考になります、確かに台地台本などおっしゃる通りですね。

[96417]伊豆之国 さん
「北[石番]磨」の文字については、6年余り前にも話題になったことがありましたね。
フォローありがとうございます、その付近の過去ログを参照して
無事[80204]紅葉橋律乃介さんのご名答にたどりつきました、疑問解決です。
[80408]グリグリさんのご対応以降は恐らく「北磻磨」と書いても問題無いようです。

[96416]シノレパシクソさん
なお、人口はサイト内のデータランキング(2018.4.1)を基準にします。
[96419]白桃さんでは
2018.4.1の人口って本サイト内にありますか?
とありますが、当方は別の疑問も抱きました、この場合の人口とは
【市】人口ランキング(推計人口と国勢調査人口)の「2015年10月1日の国勢調査人口」だと考えていましたが
【市】人口・面積・人口密度ランキングの「2017年10月1日の推計人口」だったのですね。
(ランキングデータに人口のランキングが複数箇所あり迷いました)

当方もつい先日似たようなミスをしてしまいましたが、書いた本人は正しく伝わっていると思い込んでいるので、
詳しい方に(誤解を招く表現である旨)ご指摘を受けるまで全然気が付かないことがあります・・・
[96411] 2018年 8月 20日(月)19:15:20ekinenpyou さん
Re:大相撲幕内優勝力士都道府県ランキングなど
連続で失礼いたします、以下長くなったため投稿を分けました。

[96404] うっかりじゅうべえ さん

出身地については[96398]紅葉橋律乃介さんでも
現在でもあくまでも各力士がそこを届け出れば“出身地”とされています。自分だけではなく、親や祖父母のいる場所でも良いわけです。
以上のようにコメントをいただいている通り、不確定要素が多く琉王関のような例もありますね。
(沖縄出身とはせず、奄美出身で届け出ることもできた?)
いずれにしても拙稿[96397]ほど不適切ではないと思いますし、
[96408]グリグリさんにあるコメント(示されたご提案)を当方も支持します。

[96398]紅葉橋律乃介さん

まだ出身地を記載した表は作っていないんですが、今後優勝者の出身地も載せる予定です。その際は、ぜひご来場くだされば幸いです。

お言葉をいただきありがとうございます、実は(大相撲星取表の掲示板)で拝見した際、
難解な問い合わせに対してもすらすらと見事にお答えになっていたので(一般の方と比べて)
知識レベルの「格が違う」と感じましたので言及してみた次第です。
大相撲星取表のリンク集にも相応のコメントがありますね)
コンテンツの作成内容云々に関しましてはご自身のやりたい事を最優先でよいと思います。
(時折拝見させていただきます)

=以下、素人の素朴な疑問=(前述の内容とは全く関係ありません)
稀勢の里関と同い年の※北はり磨関の「はり」は何故「こちら」の字を使っているのでしょう???
役に立つかは不明ですが康煕字典でのリンクはこちら(右側中ほど)です。

※注・北播磨地域のご出身ではありません
(今週は中国語や大相撲に関する当方の知識の無さを見事に露呈してしまいました・・・)
[96410] 2018年 8月 20日(月)18:49:24ekinenpyou さん
Re:台東区の読み方
[96405] faith さん
「ピンイン」というのは、アルファベットと声調記号を用いて中国語の発音を表記する方法のこと
上記の点はだいたい理解できていたはずだったのですが、
「ピンインではこう表記する」とは言えても、「ピンインではこう発音する」は表現としては奇妙に聞こえてしまいますし、「ダァィ」ではもちろんピンインの表記になっていません。
ご指摘の件はおっしゃる通りです、当方の投稿内容は明らかに
「ピンイン(発音記号)ではダァィと発音する」という摩訶不思議な表現で書かれており、非常に不適切でした。

拙稿[96397]
中国語(ピンイン)では呆という字を「ダァィ」と発音するらしいです。
は、ご指摘いただいた通りの内容
中国語(普通話)では・・・
もしくは
中国語では呆という字を「ダァィ」と発音するらしいです。(カタカナ読みは目安、ピンインではdāiと表記)
などに置き換えれば良いでしょうか(普通話では・・・ということも明示した方が尚良い?)

呆は「保」の古字としての使用例があるようです。
「呆」の音読みは「保」と関連があるのではないかと推測されます。
ご教授いただきありがとうございます、そのように推測しても良いかもしれませんね、
参考資料として康煕字典でのリンクも示しておきます。
(左真ん中)・(右真ん中付近)

と、ここまで書いておきながら恐縮ですが、言及されている、呆(や保、某)の中国語発音が、台東区の「台」(ちなみに、ピンイン表記ではtái)の清濁にどう関係しているのか、実は私には読み取れませんでした。何か見落としているのかも知れませんが、教えて頂いてよいでしょうか。
上記については全く無関係です、faithさんの見落としは一切ありません。
(蛇足とはいえ推敲不足で)理解しがたい文章を書いてしまった点、申し訳ございませんでした。

」・・・国内の地名では「ダイ」と読むものが非常に多い(特に地名の最初の字にある場合はほぼ「ダイ」)が
中国語の発音(目安)はカタカナ読みで「タァィ」
対して
」・・・国内では「タイ」という音読みだが、中国語の発音(目安)はカタカナ読みで「ダァィ」
(国内で主流として使われている音読みホウ・ボウは発音上では関連性が乏しい)

※発音のカタカナ読みはあくまで目安なので、リンク先で音声を再生して各自ご確認ください
(中国語を公用語として使用している地域全てで同様の発音かどうかは未確認のため不明)

上記のようなことを(蛇足で)書こうとしたのですが、脈絡の無いおかしな文章になってしまいました、
(関連知識が乏しく)まだ不自然な点などあるかもしれません、(もしあれば)遠慮なくご指摘ください。
[96397] 2018年 8月 18日(土)12:45:14【1】ekinenpyou さん
Re:大相撲幕内優勝力士都道府県ランキングなど
[96392]うっかりじゅうべえさん・[96393]hmtさん

出身地という言葉の意味に幅があるので解釈が難しいですね。
例えば稀勢の里関の来歴・入門まで(Wikipedia)では
出身地が牛久市とされているのは、部屋入門時の住所地が牛久市であったことによるものである。
とあります。

朝潮関(3代)について
[87226]JOUTOUさんでは、hmtさんと同じく徳之島出身というご見解のようです。
(Wikipediaの横綱一覧も同様、現在の薩摩川内市出身の横綱は16代横綱の初代西ノ海嘉治郎
この手(角界)の話題はメンバー紅葉橋律乃介さんのサイトが大変お詳しいでしょうか、
銀河大角力協会の資料群は圧巻ですね。

純粋な地理に関する書込みが少々乏しくなってしまったので下記余談を、
東京都の台東区の読み方についてYahoo!知恵袋によると
上野の高台の「台」と、上野の東側にある下谷と浅草の下町を連想する「東」を組合わせ、「台東」という地名となり、それを区名とするようになったそうですが、それを考えると「だいとう」でいいはずなのですが、なぜか「たいとう」 と読みます。


とのことですが、台東区(Wikipediaの名称由来)も見てみると
読み方は都、区で発行する出版物のふりがな等で見られるように公式には「たいとうく」だが初期はそれほど強く統一されておらず現在でも昭和初期生まれくらいの高齢者は地元の台東区民も含め多くの場合「だいとうく」と読んでいる。
とも書かれていたので、当時の資料国勢調査(昭和25年)を見てみると
15都道府県郡市区町村別人口(12千葉県~16富山県)の4コマで
「Daito-ku」と書かれているのは、単なる誤表記ではなかったのかもしれないと思いました。
(S30以降のものは当方の知る限りでは「Taito-ku」となっています)

=以下蛇足=
※台東区の読みについては台湾の台東県台東市などの影響があるのかどうかは定かではありませんが、
中国語(ピンイン)ではという字を「ダァィ」と発音するらしいです。(「パァォ」「モォゥ」

Yahoo!知恵袋にも「呆」は発音上では音読み「ボウ」との関連性は乏しいとありました、
「タイ」という音読みもあるようですが、あまり使用例として見かけないような気もします。

※以下、見落としのため追記訂正
台東区の読みについて補足(出典は前述の台東区Wikipediaの名称由来)
都知事の案により下谷区台東小学校にて既に採用されていた「台東」の語を用い「台東区」を区名とした。
下谷区史(左端)に同校のものと思われる沿革が記されており
明治期に「私立渡辺尋常小学校」が買収され「台東尋常小学校」へ改称された事実は確認できたものの、
「台東」の由来については明記されていませんでした。(同校は平成17年度末で廃校?・台東区サイト内)
[96378] 2018年 8月 11日(土)09:39:55ekinenpyou さん
Re:茨城県の編入合併など
連続で失礼いたします、以下も予定していた投稿ですが、長くなったので分けました。

[96351]白桃さん
どうして茨城県はこうまでも編入合併が多いのか
上記はおっしゃる通りかもしれません、市の変遷(茨城県)を見ると戦前から市だった
水戸・日立・土浦では戦後(地方自治法の下では)一貫して編入合併のみを行っております。
(日立・土浦の最初の市制は旧法下の手続き上、新設合併という形になったと思われます。)

少し(というかかなり)話題が変わりますが、このうち日立市関連について

[81186]白桃さん
「共武政表」に関して言えば、貴重な人口統計資料であることには違いないのですが、正確性や統一性に欠けております。男と女を合計しても総計に合致しない邑もかなりあり、人口統計だけは几帳面な白桃は、この“アバウト感”に酔いしれております。
ま、正確性を期待すること自体、無理な話なのでしょうが・・・
上記の御見解が示されておりますが、ちょうど良い具体例がありますので
各資料から人口を(多賀郡内にあったもののうち一部)抜粋したものを年代順に示します。
(空欄はデータなし、若干入力ミスや漏れなどがあるかもしれません)

【旧・日立&助川町のグループ】
村名(M22村名)M6頃M8M12M13M14M19.12.31
宮田村(日立村)9841421421731,135
滑川村(〃)832113139161
助川村(高鈴村)1,3341,3146966991,4441,461
会瀬村(〃)1,7031,0521,0251,1861,189

【旧・多賀町のグループ】
村名(M22町村名)M6頃M8M12M13M14M19.12.31
諏訪村(鮎川村)503240
油縄子村(〃)362247249261
成沢村(〃)476
河原子村(河原子町)1,7164401,6674421,928
金沢村(国分村)755
大久保村(〃)1,1641,279
下孫村(〃)390151373152
水木村(坂上村)9358241,0311,0311,098
森山村(〃)196200213214
大沼村(〃)382327383384

出典はM6頃常陸多賀郡史・M8共武政表・M12共武政表・M13共武政表・M14共武政表
M19.12.31市街名邑及町村二百戸以上戸口表(第二乙表)(第三乙表)(本籍人口)

【参考】官報のM22年末現住人口(左上)は
日立村2,291・高鈴村2,874・鮎川村1,908・河原子町2,057・国分村2,844・坂上村1,776

※共武政表は何らか疑問と思われる数値や掲載漏れと思われる箇所が多数あり、
新しいものほど実態に近いデータかというと、そうとも言えないので要注意
(人口輻輳地を示しただけで、村全体の人口ではないという注記は見当たらず)
常陸多賀郡史の会瀬村(1,703人)も疑問(戸数241などから推測すると1,000人程度が妥当?)

なお日立市の沿革については[45357][45394][45417]eiji_tさんで解説がなされており大変参考になります、
(多賀町のような人口の多い自治体も含め法的手続きは編入で済ませていますが)
実際すんなり合併とはいかなかったようですね。
[96377] 2018年 8月 11日(土)09:22:45ekinenpyou さん
Re:越前下関
[96362]MIさん
越前下関
正解です、Wikipediaでは北陸本線(年表・廃駅)にも記載があるのと、
設置などが官報に告示された国有鉄道の駅だったのでヒントは特に出しませんでした。

難易度は少し高めでしたが[96145]伊豆之国さん・[73231]hmtさんの温泉駅に関する
投稿内容などは専門家レベルですから、相応の謎々を用意してみました。
しかしながら、わずか数日で全回答が揃ってしまい、
あらためてこちらの皆様の知識レベルの高さを実感した次第です。

読み方は「しものせき」でも「しもせき」でもなく、「しもぜき」でした。
良い点に注目していただきました、以下本筋として投稿予定だった(かなり地味な?)余談を少々・・・
この駅が存在したとされる坂井郡大関村(大字下関)=現在の坂井市坂井町下関近傍?ですが
「関」は「ぜき」と濁る読み方で現在は定着しているようです。
(少し西にあるえちぜん鉄道三国芦原線の駅も「おおぜき」)

M22福井県令19号(M22.2.16)などを見ると
読みについては(法的には)成立時から「おおぜき」だったようですが、
市町村大字読方名彙(左上2段目)日本地名大辞典(右下)では「せき」と濁りません
(いずれも書き間違いではないような気がします)

そこで、坂井郡誌(左端)を見てみると中世の頃は関郷(上関・下関の2村)という郷で、
郡区町村一覧(左下)も「しもせき」と書いてあるようにも見えるので、
かつては「せき」と濁らず読む方が一般的だったのかもしれないと推測してみました。

合併により偶然?「大関」(由来は大味・関から、坂井郡誌(右端)参照)という村の名前になって
「おおぜき」という読みが主流となり、大字の読み方へも影響を及ぼしたのかもしれませんね。

実は「おおせき」と読むのが正しかったが、県令で読みを誤記され?
それが定着した可能性も・・・(恐らく読み改称の告示などは出ていないでしょう)
一方、現役駅の越後下関(岩船郡関川村大字下関)は明治の大合併で関村→関谷村→現村名という経過を
たどった影響か読みも「しもせき」です。(駅の開業時は関谷村大字下関、偶然か双方で上関も隣接区域にある)
[96358] 2018年 8月 5日(日)12:38:07ekinenpyou さん
Re:道中記クイズなど
予定投稿は少し先延ばしにして、簡単にコメントしておきます。

[96355] 伊豆之国 さん

当方の投稿から短時間で「番外編」クイズの一部をお考えになったのでしょうか?
さすがとしか言いようが無いので珍しく?【Q2】に挑戦してみましょう。

【Q2】S25・30は国勢調査人口が1万5千人を越えていましたね、町の所属郡名も・・・以下略

拙稿[96354]の謎々は先日のYahoo!ニュースなどを見て適当に思いついたものです、
経過については都道府県市区町村サイト内のこちらにも随時まとめられています、
同ニュースサイトでは言及がありませんが市名変更についての最終報告・PDF6コマの3では

JR篠山口駅、舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICは、市の玄関口として重要な施設であり、市の名称と一致させ「丹波篠山駅」「丹波篠山インター」に改称するよう取り組んでいく。

とありました。

意外にも?[96355] 伊豆之国 さん・[96356]白桃 さん・[96357]千本桜 さんから正解を投稿していただき
あっという間に残り回答が1つになってしまいました(回答を投稿していただいたお三方、ありがとうございます)、
ただし3つの回答が先に出てくることは想定の通りでして(回答が)3つだけだったという出題ミスではありません。
(=越前大野は当然カウントしません)
ということで、残り回答1件については(正解の方がいらっしゃらなければ)次回の投稿で示したいと思います。
[96354] 2018年 8月 4日(土)10:08:19ekinenpyou さん
Re:暑いぞ 江川崎・ニックネーム変更など
[96333]hmtさん

四万十川の中流域、旧幡多郡西土佐村・江川崎は 内陸の盆地で、涼しい海風が届きにくい地形のようです。
気温とは別の暑さ指数という指標では(熊谷で41.1度を記録した)7/23の14:00現在ランキング
偶然トップが江川崎でした。
指標の正確性については11地点の実測値と829地点の実況推定値とあるので、
参考程度にお考えいただければと思いますが、こうした数値が高い状態で継続する地点は
かなり蒸し暑いのかもしれません。

アメダス設置環境
上記に関してはAMeDAS探しの旅というサイト様があり、探訪記録がまとめられておりました。
気象台等も含めますと、恐らく国内では南鳥島気象観測所以外は自力で到達できるのでしょうか???

[96337]駿河の民[特急とりあたま]さん

古来よりの国名を新しいニックネームに採用されたとのこと、例えば
鉄道の駅名が改称されレトロな?国名を新たに冠したものとしては武生新→越前武生(福井県越前市)、
船小屋→筑後船小屋(福岡県筑後市)あたりをご存知の方も多いでしょう。

こうした駅は、国名を除いた部分が知名度の高い地名も多いので
所在地となっている都道府県以外で市名になっている(いた)ものも結構あります。

例えば駿河や伊豆の場合は
駿河小山→栃木県小山市、駿河徳山→山口県徳山市(現・周南市)
伊豆大川→福岡県大川市、伊豆長岡→新潟県長岡市

といった感じです、そこで上記を踏まえ簡単な謎々のようなものを考えてみます。

武生市のあった「越前」を冠した駅(改称前・廃駅など過去にあったもの含む)で
国名を除くと市名になっている(いた)ものを4つ(福井県内の市は除く)お答えください

※漢字が同じであれば読み方は異なっていても構いません、
回答例については回答者の有無に関わらず後日予定の投稿に簡単に記しますのでご安心ください。
(4つ全部答えられる方がもしいらっしゃった場合省略するかもしれませんが・・・)
[96297] 2018年 7月 14日(土)09:47:50ekinenpyou さん
Re:~寺町(後藤寺、一時埋もれた大字相当の地名)など
下記の件、他の詳しい方からも別途コメントがあるかもしれませんが当方からも補足しておきます。

[96284] 白桃さん
[96292] 伊豆之国 さん
後藤寺 ? 1907年 1943年 30,640 (1940年) 田川市
これだけはどうにも手がかりが見つけられませんでした。現在、田川市内には「後藤寺」という寺院も、また現在の町名・大字にもなく、「後藤寺町」成立以前の旧町村名にもないので、田川市のHPからも、市内を通っている平成筑豊鉄道のHPを見ても、「後藤寺」の名がどこから出てきたのか調べ切れず、「お手上げ」状態でした。

「後藤寺」という寺院まで存在していたかどうかは定かではありませんが
後藤寺町という町名の由来については比較的容易に調査可能です。

Wikipedia(田川郡)にもありますが
町村制施行約2年前の※明治20年に宮尾村・後藤寺村が合併し奈良村となり
これが町村制施行時に弓削田村(後の後藤寺町)の大字奈良になっています。
(すなわち奈良村という名称では約2年ほどしか存在しなかったということになります)

福岡県史資料. 第3輯(右上の2)ではM20.8合併、
官報雑事(M20.7.14)(右側真ん中付近)にもそれを裏付ける記述があります。
(官報雑事(M20.11.12)左上にも同趣旨の記載あり、近隣の弓削田&川宮の両村も同時期に合併と推測)

なお、鉄道の後藤寺駅は(M40.4.1後藤寺町への改称前)路線開通と同時にM29.2.5開業(右下)で
当時の所在は弓削田村(大字)奈良(左側下中ほど)でした。

また、その他参考として後藤寺町革新之実蹟(T5)より藩政村の頃の後藤寺村?に関する記述を一部抜粋要約すると
「家屋わずか十数戸」といった意味あいの記述(意味がちょっと違うかもしれませんが・・・)が
あるのでこれも実態通りだったかどうか別資料で裏付けを取ってみました。

福岡県史資料第2輯(明治11年戸数・人口)(左下)戸数34・人口207
同上(明治17年戸数・人口)(左上)戸数37・人口191
共武政表・明治十三年(下)「人口一百以上輻輳地」(右上)
地名(後藤寺村ノ内、字町)戸数26・人口142(いずれも本籍?)とあります。
(余談ですが寺院は空欄なのでもしかすると無かった???)

共武政表は恐らく同村内一部字の人口を抽出したものと推測されるので、
明治10年代の後藤寺村の人口はだいたい200人程度で横ばい状態だったのではないかと思われます。
(町村制施行後の弓削田村→後藤寺町の人口推移については[88705]白桃さんで
解説があるので説明を省略します)
[96225] 2018年 6月 22日(金)22:21:07ekinenpyou さん
Re:地図情報の更新など
少し前の話題になりますが相模鉄道(現在のJR相模線)の件など、コメントしておきます。

[96192]hmtさん
1955年発行の 76-11-4-4「資修」で処理された可能性もあるのではないか?


「資修」とあるので断言はできませんが、1931(S6)年に延伸開業した厚木~橋本の
2.5万地形図への反映時期については恐らくご推察の通りかと思われます。
今昔マップ on the web(1944~1954年)を見るとS29修正の「原町田」には相模線が描かれております。
(西隣図郭はS24資修「上溝」)

5万地形図「八王子」にはもう少し早い時期から描かれていたかもしれません。
地形図ではありませんが、S7発行・7万5千分の1地質図「八王子」で既に橋本から南下する鉄路が確認できます。
(ラスターデータの左をクリックすると拡大画像確認可能)

[96190]稚拙さん
2018年6月6日現在、以下のネット地図にはまだ三江線が掲載されております。


2018.4.1実施からまだ2ヶ月半ほど経過という時点では各地図サイトで実態反映が
完了していない部分があるのはやむを得ないのでしょう、線路ではありませんが
とある新幹線の駅付近の住所表記は例えば以下の通りでした。

地理院地図マピオン

なお駅の住所を記した事業者サイト様のページでは稀に下記のような少々懐かしい?
住所表記もまだ見られます。

静和駅の所在地・下都賀郡岩舟町大字静和2143
直江駅の現住所・島根県簸川郡斐川町大字上直江1100番地

また、[8505]まがみさん・[12723]ゆうさんにて紹介され『交通由来町名』地名コレクションにも記載されている
御所市の国鉄御所駅前通りですが、最近はJR御所駅前通りとした方が良いらしく?
最近郵便番号の住所も変更されました。
(通称地名ですから、国鉄御所駅前通りでも支障は無いかもしれませんが・・・)

参考
郵便番号変更-2018年4月(最下段の住所変更)
(旧)国鉄御所駅前通り
[95747] 2018年 5月 6日(日)12:57:09ekinenpyou さん
Re:駅名に合わせて自治体名を変えた?(静岡県の場合)
例によって長くなったので投稿を分けました。
[95739]伊豆之国さん

少々補足しますと駅開業時の読みは気賀(国有鉄道)が「きが」鉄道省告示第54号(真ん中下段)(S13.3.24官報)、
気賀(後の遠鉄)は「けが」上段左ページ中ほどの軽便鉄道運輸開始(T4.1.12官報)
富士根も「ふじね」上段左ページ中ほどの軽便鉄道運輸開始(T2.7.26官報)で恐らく間違いないでしょう。

鉄道停車場一覧大正6年3月31日現在「けが(Kega)」「ふじね(Fujine)」

気賀については町名読み改称と国有鉄道の駅開業時期が近いのは偶然かもしれませんが、
富士根の場合、村名が「フジネ」という読みに変わってしまったのは
駅名の影響が少なからずあったと考えても不自然ではありません。
(開業時読みが「フジモト」にならなかったのは名前のつけ間違いという説も推理通り?)

なお、[44059][87304]hmtさんなどでも少し取り上げられていますが、
郵便局の改称履歴には関連していると思われる告示があるので示しておきます。

気賀郵便局の読み改称(ケガ→キガ)
逓信省告示第2884号(右下最下段)(S12.9.21実施、同年7.8の町名読み改称に連動と推測)

富士根郵便局の読み改称(フジモト→フジネ)
郵政省告示第72号(真ん中最上段)(S26.4.1実施、この頃「フジネ」という読み方が定着してきたため改称?)

正規の読み方と地元で通っている読み方が違っていて

例えば[44059]hmtさんで触れられている南毛利「なんもうり」郵便局やしばしば過去ログに登場する
勢多郡北橘村「Hokkitu」は、恐らく告示などで示された正規の?読み方があまり馴染まなかったなどの理由から
地元で通っている読みが表記された例だと思われます。
(告示などで示された読み方で表記しなければならないというルールは無いので訂正の必要も無かった?)

参考・南毛利郵便局の読み方について、逓信省告示第752号(右下)(S3.4.1設置)では
[80315]MIさんにもあるM22県令の村名読みと同じ「ミナミモリ」でした。(その後は恐らく変化なし?)
また、北橘村はM22県令で「キタタチバナ」とあり、その影響で?設置当初は地元で通っている読み方を
参考に命名されたと思われる郵便取扱所の読み方がS12に改称されています。
北橘郵便取扱所の読み改称(ホクキツ→キタタチバナ)
逓信省告示第315号(右下付近)(S12.2.11実施)

以上のように、郵便局名の改称については単なる名前のつけ間違いなどを訂正する目的で改称したと思われる
例もあるのですが、※読み方の(極めて軽微な)変化も改称として多数告示されており、中には自治体名改称の
告示がなされたケースで未知のものが若干あるかもしれません。(実際になされたかどうかは断定できませんが)

※一例を示すと、越後上田郵便局の読み改称(ウヘダ→ウエダ)
逓信省告示第1120号(真ん中最上段)(S9.5.11実施)、現代仮名遣いやローマ字表記だと同じだが改称扱い
[95746] 2018年 5月 6日(日)12:15:10ekinenpyou さん
明治10年代の人口や名邑を示した地図類についてなど
本件は拙稿[95706]で投稿を検討していたものです、
あまり過去ログでは登場していないものを2系統に分け紹介しておきます。

その1・内務省地理局の刊行物

大日本府県分轄図(M14)
[77578]中島悟さんで少しだけ紹介あり
監修の塚本 明毅日本地誌提要の著者の一人です。
地図の符号中に「名邑」とあり、おおむね郡区役所ごとの町村・戸口数などが記載されています。

同図の前身として大日本府県管轄図(M12)もあります(記載内容は上記と類似)
参考・内務省地理局『東京実測全図』について(2コマ)

その2・陸軍参謀局の刊行物
大日本全図(M10)

都邑を人口の大小に応じて階級記号で表現した地図です、この方式に似た表現は
M12に参謀本部で作成された軍管図でも継承されています。

参考・明治12年の郡別経済地図作成について(9コマ)
※人口データはPDF10コマ(右下)にもあるように戸長役場や郡役所で所持していた
資料を元にしているようです。(冊子としては共武政表に一部データが掲載)

なお、拙稿からのリンクで示したものはいずれも少し見づらい点がありますが、
M12作成の軍管図以外は国立公文書館でカラー高精細画像も入手できるようです。
(地図名でネット検索すると許諾を取って一部画像転載されているものがいくつかありました)

[95743]白桃さん、[95744]hmtさん

お問い合わせの件、グリグリさんも類似の回答を示すと思いますが
まず東茨城郡大貫村は廃置分合を行っていません→県令甲第十二号(左端)

また同郡常磐村はM22.3.31廃止→新設ではないという解釈で記載を省略したということなのだと思います。
つまり、常磐村(微)はあっても(本)は明記されておりません。
(これでよいかは議論の余地あり、詳細欄に記載しておくなどすれば尚良い?)

以下、似たような例
千葉県望陀郡神納村
町村制施行時の領域は厳密には神納村(曽根村・高柳村への飛地を除く)です。
神納村(微)は中郷村巖根村の変更対象自治体名/変更内容には明記されています。

参考・新旧対照市町村一覧の東茨城郡および望陀郡(両村とも旧町村名明記なし)
[95737] 2018年 4月 30日(月)23:07:00ekinenpyou さん
Re:変遷情報関連の課題についてなど
例によって少し長いのですが連日投稿にて失礼します、
過去ログを読んでのコメントをいくつか付け足しておきます。

[95721]グリグリさん
私は、市制町村制施行前の町村にまで分割の概念を適用する必要はないと考えています。例えば、北海道の岩見沢村が1900(M33).7.1に村制施行した際には、それまでの行政村である岩見沢村の一部が対象になっています。残りについては岩見沢村から分離し行政村の北村として存続し、北村は1919(T8).4.1に北村として村制施行しています。この流れで前者を「分割/村制」とするのは少し違和感があります(町村制施行後であれば「分立」に相当します)。

本件は[79349]むっくんさんでM33北海道庁告示第207号へのリンクが示されており、
告示内容(下部の真ん中付近)から岩見沢村の廃止は伴っていないと思われますので、
分割にはあたらず分立という認識は当方も同じです。

[95715]グリグリさん
なお、紹介記事では「市レベルでも東京・大阪・京都・名古屋に次ぐ全国第5位の大都市」と書かれており、金沢が名古屋を上回っていた時期もあったと思うのですが、私の記憶違いかもしれません。
こちらは[67091]YTさんで詳細な解説がなされていました。

現在の国勢調査データのように領域を正規化した視点からの人口変遷

1873(M6)年の府県別人口(T9.10.1境域組替)データが一応存在するので
2017(H29)年との対比もかねて下記に人口密度・順位も併記して示します。
(統計手法などが異なるため単純に比較するのは本来適切ではありません、ご注意ください)

都道府県H29人口順位人口密度順位M6人口(組替)順位人口密度順位
北海道5,320,523867.8547122,684471.3947
青森県1,278,45031132.5441437,0714145.3845
岩手県1,254,8073282.1546556,1863436.5146
宮城県2,322,02414318.8619575,2253078.9436
秋田県995,3803885.5345580,2862949.4943
山形県1,101,45235118.1442640,3222568.8140
福島県1,882,66621136.5840726,6552152.7342
再掲小計(北海道・東北)14,155,30297.383,638,42923.41
茨城県2,896,67511475.0812825,75816135.3721
栃木県1,961,96318306.1722510,4543979.1635
群馬県1,958,40919307.8221526,9323783.4433
埼玉県7,307,57951,924.194862,86013226.866
千葉県6,255,87661,212.9461,034,7366203.748
東京都(府)13,742,90616,263.9711,086,7185507.242
神奈川県9,161,13923,791.603533,54135226.885
再掲小計(関東)43,284,5471,334.585,380,999166.90
新潟県2,266,12115180.08341,444,5551114.8427
富山県1,055,89337248.5925621,36227145.9514
石川県1,147,44734274.1123666,75024158.8412
福井県778,32943185.7431528,68436131.5823
山梨県823,58042184.4432363,4004381.5834
長野県2,076,01716153.0838925,6711168.2841
岐阜県2,010,69817189.3130763,1382072.9438
静岡県3,673,40110472.3213900,25512115.8626
愛知県7,526,91141,455.0651,215,9133240.534
再掲小計(中部)21,358,397319.707,429,728111.98
三重県1,798,88622311.5320780,97418136.9617
滋賀県1,412,95626351.7115574,01331141.7016
京都府2,599,31313563.5710787,07117172.6610
大阪府8,831,64234,635.6921,008,4158556.021
兵庫県5,502,9877655.0481,310,5052155.5113
奈良県1,348,25730365.2914422,71842113.3328
和歌山県944,32040199.8729558,64333118.0425
再掲小計(近畿)22,438,361677.375,442,339164.84
鳥取県565,23347161.1737356,34245102.1230
島根県684,66846102.0643630,4372695.2631
岡山県1,908,44720268.2524950,64010135.4420
広島県2,830,06912333.75171,131,1394134.0822
山口県1,381,58427226.0228829,62014136.4019
徳島県743,35644179.2635589,02328142.4415
香川県967,64039515.5911565,16032306.253
愛媛県1,363,90728240.2826780,23419136.9118
高知県713,46545100.4344526,1603874.2337
再掲小計(中国・四国)11,158,369219.986,358,755126.13
福岡県5,110,33891,024.8371,028,1557208.137
佐賀県823,62041337.4616479,34640196.169
長崎県1,353,55029327.6718667,19923162.0911
熊本県1,765,51823238.2827951,4609127.9224
大分県1,151,85333181.6633684,82622110.0129
宮崎県1,088,13636140.6739359,5214446.4644
鹿児島県1,624,80124176.8636826,7881591.0432
沖縄県1,443,80225632.979166,7894669.8739
再掲小計(九州・沖縄)14,361,618322.655,164,084116.39

H29人口&人口密度の出典は【都道府県】人口・面積・人口密度ランキングです。
(したがって北海道の面積には北方地域5,003.05km2が含まれていません)

M6人口(組替)は過去の都道府県の人口一覧(Wikipedia)
1920(大正9)年10月1日の庁府県境域による庁府県別人口・M6.1.1現住人口(甲種)を活用させていただきました。
※沖縄県の人口については実態とは恐らく倍近く差があるのですが、そのまま掲載しております(参考[72124]YTさん)

また、M6人口(組替)の人口密度については
1920年(大正9年)の国勢調査の際に陸軍省参謀本部陸地測量部によって公表された都道府県別面積(Wikipedia)
用いて計算しています。このため北海道については北方地域に加えて得撫・新知・占守郡の5,319.61km2も含まれます。(参考[67073]hmtさん)

上記面積についてはM6当時の実態値とは当然ながら異なりますが、
[87405]hmtさんにもありますように信頼に足るデータが示されるようになったのが
国勢調査記述編大正9年の府県別面積(前述出典はこの面積データ)あたりからになっておりますので
止むを得ずこのような対応とさせていただきました。

なお面積データについては明治期初頭から一応統計などに示されているのですが
その取扱いについては注意を要する点が多々あります、
詳細は国土の面積(hmtマガジン)にておおむね解説されている通りですが、
必要があれば別途補足させていただくかもしれません。
[95733] 2018年 4月 29日(日)22:34:05ekinenpyou さん
Re:変遷情報の変更種別についてなど
[95731]グリグリさんで
「新設」の法的意味に基づく見直しが必要というご意見など、私も掘り下げてみたいところでしたので、変更種別についてはこの際、徹底的に整理してみたいと思います。


とありますので、当方からも少し長くなりますが補足コメントしておきます。
(分割の定義見直し提案に関する内容も含む)

まず廃置分合とは?というPDFでは(廃置分合を)4形態「分割」「分立」「合体」「編入」に分類しています。

なお
「廃置分合」は、地方公共団体の法人格の発生、消滅を伴った市町村の区域の変更
ともありますので、[95729]むっくんさんで挙げられている
新設:一の市町村を廃止しその区域をもって新たな一の市町村を置く、もしくは新たに一の自治体を置く
も該当するものと思われます(「合体」とは定義が異なり別のものです)

[95732]むっくんさんなどにもある通り地方自治法施行後は
新たに一の自治体を置く
のみに限られており該当例が極稀なため?PDFでは明記されていません、
また旧法でも「一の市町村を廃止 → 一の町村を置く」という実例は皆無だったと思われますので

新設:一の町村を廃止しその区域をもって新たな一の市を置く、もしくは新たに一の自治体を置く
などと定義してもそれほど支障は無いように思われます。

また、法人格が新たに生じたところですが恐らく鹿児島県大島郡十島村も該当し
静岡県敷知郡三方原村M22.3.1付で三方原から三方原村へ改称と思われる県令がある一方で

三方原に村名を付したのが明治十三年

とする資料もあるので(県令の内容が正しかったかどうかなどは)議論の余地があるかもしれません。
出典・浜松市史静岡県浜名郡誌. 上巻
地方行政区画便覧(M19.1現在)では1村として計上(真ん中付近)

次にPDFで「分割」の定義を見てみると、[95730]むっくんさん(1)分割で示されている3例のうち
(a)A町を廃して大字Bを以てB町を置き、大字Cを以てC町を置く。
上記のみが定義と完全一致していることがわかります、市区町村変遷情報 変遷種別での定義も同様に
分割 ある市町村を廃止し、その区域を分けて二以上の市町村を置くこと

ですから

○分合村及村役場位置変更
新潟県北魚沼郡高根村を廃し大字横根を入広瀬村へ合併し大字高倉を以て更に高倉(たかくら)村を新設せり此段公告す
明治二十六年四月 新潟県

上記のような例は(新設村が一つのみとの解釈で)「分割」を使わず
1893(M26).4.7 分立 北魚沼郡 高倉村 北魚沼郡 高根村の一部(大字高倉)
1893(M26).4.7 編入 北魚沼郡 入広瀬村 北魚沼郡 入広瀬村, 高根村の一部(大字横根)
と表現することになったのではないかと思われます。

以下余談
上記の他「合併」という表現で「合体(新設)」「編入」の判断に迷うケースもあると思うので、
ある程度の種別相違は(調査が不可能であれば)やむを得ない(許容範囲)とも考えます。
例:八戸町と長者村の合併
○町村合併
三戸郡八戸町に同郡長者村を合併し来る四月一日より施行す
明治三十四年三月 青森県
「合体(新設)」としているが「編入」だった可能性もゼロではない?
[95727] 2018年 4月 27日(金)22:53:37ekinenpyou さん
Re:読み仮名を変えた市町村
[95707]MIさん

リストにあるものは市区町村変遷情報にも収録されていますが、
広島県佐伯郡佐伯町の「さえきちょう」から「さいきちょう」への改称が示されていたので
ついでに別の疑わしい類似例を一件示しておきます。

Wikipediaの佐伯市(近現代の沿革)
大正5.7に佐伯町が読みを「さえき」から「さいき」へ変更(出典「佐伯市史」)とあります。

また、引佐郡気賀町の「けがちょう」から「きがちょう」への改称(S12.7.8)について、
静岡県市町村の変遷(ページ中ほどのPDF:3,570KB)の廃置分合一覧(9コマ)では記載が無く、
(同PDF64コマに一応改称の旨、書かれていますが)県告示番号は不明です。

上記のように読みを改称したものは資料によって詳細が省かれるケースがあるので注意を要します、
例えばWikipediaの富士郡富士根村(ふじねむら)は同PDF30コマで実は「フジネ」ではなく
「フジモト」村と記載されています、参考として年代ごと資料での読みをいくつか示しておきます。

静岡県自治区便覧 : 一名・新市町村区域名称及戸長役場位置改正表(M22.3) → フジ子(ネ)
新旧対照市町村一覧一五版(M28) → ふじもと(左記はいわゆる難読の類でありM22.3のフジ子(ネ)は誤りだった?)
現行静岡県令規全集第1綴(M45) → フジモト(町は村の誤り)
市町村大字読方名彙(T14) → フジモト
日本地名大辞典第1巻(S12~13) → Huzimoto・同左第6巻 → フジモト
全國市町村便攬(S24) → フジモト
都道府県郡市区町村別人口-昭和25年(国勢調査)(ページ下部、22静岡県~27大阪府のPDF) → Fujine

告示されずひっそりと変わったとか(それで良かったのかどうかは?ですが)、
実は読み方が変わっていないのが事実という可能性もありますが、
(読み改称が)告示されていれば収録漏れとなります。

こうした読み方がいつの間にか変わった(定まらない?)ものは
[80314]hmtさん・[80315]MIさんなどでも挙げられていますが
他にもそれなりに存在していますので、ログに残す必要がもしあれば今後も投稿したいと思います。
[95706] 2018年 4月 21日(土)22:34:01【1】ekinenpyou さん
Re:明治19年末の都市人口について
少し長くなったので投稿を分けます。

[95699][95701]YTさん
見ごたえのある分析投稿ありがとうございます、このうち福岡区(福岡・博多)の現住人口ですが
当方の個人的な見解(推測など)を述べておきます。
まず、[95699]YTさんで示された資料二点

資料1・日本帝国民籍戸口表M19.12.31調各地方庁及各郡区役所管内戸口表(1-a)
各地方本籍現住人口郡区役所戸長役場及町村比例(1-b)、各地方一万人以上市街戸口表(1-c)
資料2・市街名邑及町村二百戸以上戸口表(第一乙表)

上記に加えて
資料3・福岡県統計書M19の裁判区画(現住戸数・人口)(3-a)、郡区の戸数再掲市街(3-b)
資料4・福岡市誌(現住戸数・人員)

以上の資料群におけるM19.12.31調の現住人口や戸数などを下記に示します。
()内は資料の略号で、明らかな誤記や簡単な計算で訂正・補完できる部分などで若干変更した箇所あり。

資料公称町村数現住人口現住戸数戸数1あたり
略号1福岡区(計)2福岡3博多1福岡区(計)2福岡3博多1福岡区2福岡3博多
1-a48,4868,3905.78
1-b15545,298
1-c42,6178,3905.08
15542,61719,66322,9548,3903,8264,5645.085.145.03
3-a15548,9908,3905.84
3-b48,99221,73627,2568,3903,8264,5645.845.685.97
48,9908,3903,8264,5645.84

戸数の示されているものは全て8,390とあるので恐らく同じ戸籍表を原典として使っているような気もしますが、
現住人口は異なっており計算過程で(人口出入表の記載事項をどう解釈するかなどで?)相違があったようです。
(特定のエリア人口が欠落した可能性もあり市制施行後ほどない町村別人口も見てみたのですが、はっきりとした原因は
良くわかりませんでした。)

なお、現住人口については資料(1-b)を除くと4万人台前半・後半に大別されますが
資料4の時系列推移を見ると何となくどちらの信憑性が高いか想像がつきそうです。
(4万人台前半だとM18~20の間で少々違和感あり)

※本稿では細かく触れていませんが福岡市誌には本籍人口なども掲載されておりますので
必要に応じて参照してください。
明治前半の都邑・人口などについては、もう少し補足したいので後日別内容を投稿するかもしれません・・・
【表のレイアウトなどを微修正しました(4/22)】


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