[4425]いなさん
>まあ、新潟県の大本家は
>「おらとしては口出しできる立場じゃないが、ちぃ~っとあんまりじゃないかい?」程度でしょうが
>岩手県・奈良県・大分県の諸先輩方は黙っちゃあいないでしょう。
>「おまえなに考えてるんだ~」
>「こんなことだったら、義理も道理もあったもんじゃない・・・筋を通せ~」って、激怒また激怒ですよねえ
ホント「高田市」なんてなったら、各方面から大反響が巻き起こるでしょうね。高田という土地が市制を敷く場合は冠称を付す、というのは、諸先輩方(陸前高田市・大和高田市・豊後高田市)が宗家に対して守ってきた礼節です。新参者がその美風を壊してしまうことになれば、先輩諸氏ならぬ諸市は「今までおれたちがやってきたことを無にするつもりか!」とおそらく穏やかではおられないでしょう。
上越市民だって複雑だと思います。かつての高田市は、単にいち早く市制施行した高田だったというだけでなく、高田藩が徳川家康の六男・松平忠輝が60万石で入封した御家門であったという歴史的なことも含め「うちが本家だ」という自負をもっていたと思います。それに、直江津市と合併してからも「上越市高田」という呼ばれ方をされ(天気予報なんかで)、今でもご当地の方々の多くは「高田の人間だ」という思いをもっておられるようです。
ところで私は、「上越」という言葉を見聞きする度に、上越市は高田市に改称しては?と思います。
それは「上越」という言葉が、
1)新潟県上越市
2)新潟県上越地方(気象予報区でもあり、行政上の区分でもある) ※
3)群馬県と新潟県の併称(上越新幹線、上越国際スキー場などに登場)
という具合に多義性を含んでいるからです。
高田市と直江津市が合併した際、この市が上越地方の中心都市だったことから「上越市」という名称になりました。高田は城下町として、直江津は陸海の交通の要衝として栄え、どちらも周辺地域の拠点的な性格をもっていたため、高田市にするわけにも直江津市にするわけにもいかなかったようです。しかし、合併当初から上越線の上越と同じになることから、この市名についてはいろいろ議論があったようです。とはいえ、「上越市」の名は別の名称に変更されることはなく、現在にいたっています。
ところが、平成10年1月、北陸新幹線長野-上越間のフル規格での着工が決定しました。もし、「上越」という仮称駅名がそのまま通れば、・上越新幹線では行けない上越駅・が誕生します。こうなると新潟県民は別として、なにがなんだかわけがわからなくなってしまいます。
今のところ、この駅についてほかの名称案はないようです。もともと建設地にあった「脇野田」駅では遠方からの旅客案内上あまりふさわしくないですし、「高田」だと新幹線の開通で特急「はくたか」が用済となり、
地盤沈下が予測される直江津(「はくたか」の停車駅)が黙ってはいないでしょう。いったい開業時にはどのような駅名になるのでしょうか?私個人としては、現脇野田駅が旧高田市域にあることから「高田」がいちばん
適当ではないかと思います。
こういった諸々のことにかんがみ、ぜひ本家「高田市」の復活を、と思うわけです。「高田市にある高田駅」がいちばん分りやすいです。上越新幹線との誤乗の心配もないでしょう。上越新幹線「あさひ」と長野新幹線「あさま」の誤乗がしばしばあるそうですから。(その「あさひ」も、この12月から「とき」に変わりますが)
実際、地元にも高田市への改称を求める声は根強くあるようですし、「高田市」の名は今も空席のままにされているわけですから、「高田市」への改称はできない話ではないと思います。
本家「高田市」の復活の脈を残しておくために、ここはできれば「高田市」の名は遠慮していただきたい、と私は思います。同名回避の原則からすれば、現にほかに存在しない「高田市」でもOKですが、先輩諸市との絡みもあります。
それに、もし「高田市」になった場合、北茨城市の例のように、外圧によって名称を変更しなければならなくなるようなことになりはしないでしょうか。
ということで、いつもの外野の余計なお節介でした。
※新潟県は通常、大きく上越(じょうえつ・上越市中心)・中越(ちゅうえつ・長岡市中心)・下越(かえつ・
新潟市中心)・ 佐渡(両津市中心)の4地域に区分されることが多く、この区分はそのまま気象予報区の一次
細分区域にもなっています。
高田市と後発3市については、
http://uub.jp/zat/takada.html が詳しいです。