[56277]みかちゅう さん
[56292]むっくん さん
京都市における、現在の均一料金の経緯や、ゾーン変更の費用対効果のお話は納得しました。しかしながら、京都市が今後のTDM施策として採り上げている 「自動車交通から公共交通への転換の推進」という項目への足枷ではあると思います。実際に、二条駅などで行われているパーク&ライドですが、公共交通を利用することの利便性や使いやすい料金であることは必要事項であるはずです。公共交通を利用するのなら、できるだけ安いほうが良いというのは利用者の心理ではないでしょうか。そもそも、交通渋滞の解消方法として、バイパスの整備によって通過交通を移動させることにだけ着目した今までの施策が間違っているのではないでしょうか。確かに、通過交通を減少させることも必要不可欠です。しかしながら、短距離交通の自家用車利用の削減も必要なのではないでしょうか。それは、主として1~3キロ程度の利用のことですが、それが220円もかかるとすれば迷わず自家用車を選ぶでしょう。これをできるだけ公共交通に転換するとすれば、運賃の引き下げは必要なことなのです。その第1歩として、「ゾーン制」と「区間制」の併用を考えてみるのもいいと思うのです。参考にするものとしては、「au」さんが行っている「ダブル定額」や「ダブル定額ライト」といった「定額制」です。初乗り100円から最大220円までの「ゾーン・区間制」に変更してもよいのではないでしょうか。実際に、100円環状バスを試験的に運行しているわけですし、「京都市交通事業審議会」においても「料金体系等のサービス水準の向上」を推進するとしていますので、考慮されても良いと思います。
また、むっくん さんが
[56292]で
京都人にとって、買い物は四条河原町近辺でするものという意識が根強いため、居住地から四条河原町までのバスの料金は均一料金の220円であって欲しいとの願望。
と書かれていますが、料金が安くなるのであれば受け入れられるのではないでしょうか。今までは、220円と決まっていたものが180円や200円になる。それって、ちょっとおトクになった気がしませんか。私は、必ずしも「居住地から四条河原町までのバスの料金は均一料金の220円」というのが、京都人にとって乗りたいと思えるような運賃であるとは思いません。その上、京都市という「自治体」が運営しているバスです。居住者に満足されることが最優先事項のはずなのです。確かに採算が合う合わないというのも大切です。しかし、「市」が運営することの意義を忘れてはいけません。市民は、「生活の足」を運営するためにしっかりと税金を納めているのです。短距離は利用するなとまで思える今の運賃が、必ずしも適切であるとは言えないのではないでしょうか。
京都市は「京都議定書」によって、「環境対策」の先進都市であることが義務とみなされています。その京都市は、「バイオディーゼル燃料の導入」をはじめ、「パーク&ライド」「バスレーンの導入(堀川通りのような)」「京都高速」「LRTの導入」「既存鉄道の複線化」など行ったり、推進したりしています。ですから、「京都市はバスの運賃値下げがどのように交通を変化させるかを検証し、環境対策につなげて欲しい」と思っています。これは、「歩くまち・京都」にも関係することで、自動車交通の整理による環境問題の改善。そして、交通量の減少による、歩道の更なる整備も期待されます。ですから、「バスの運賃値下げ」は「バイオディーゼル燃料の導入」や「バスレーンの導入」といった施策とセットとして行うべき事項であり、市民や観光客が安心して「歩けるまち」に変化して欲しいものです。(hiroroじゃけぇ は、「排気ガス」が苦手です。同じように苦手な人も多いはずです。「歩くまち」であるためには、そこへの交通機関のアクセスの仕方とともに、周辺環境の充実は必要不可欠だと思います)
運賃値下げは、効果対費用の問題であることは
[56277]みかちゅう さんや
[56292]むっくん さんのお話で未知の領域であることがわかりました。また、運営している京都市交通局にとって減収の恐れが大きいことも理解できました。さらに、平行地下鉄との運賃差の拡大(バスは値下げ、地下鉄値上げでは正反対の施策)も問題点としてあがってくるでしょう。ですから、「渋滞のちょっとした緩和」や「環境問題の小さな改善」が、京都市民への効果、また満足度として現れて欲しいと願っております。また、岡山での運賃値下げがほぼ成功したのを実感している私にとって、その効果はプラスであって欲しいと思っています。