[5191]ヒロオ さん
>「尾久」という駅をご存じでしょうか?(利用したことがあるのは、蘭丸さんぐらいかもしれないなあ)
北区民の私も、この駅にはほとんど(というか、まったく)用はございません。利用したこともございません。
私の利用頻度は、埼京線9割、京浜東北線1割、宇都宮・高崎線ほぼ0(この先利用することがあるかも)、という具合です。以前、朝のラッシュ時に京浜東北線が快速運転しないことがもどかしく、赤羽から高崎線(宇都宮線かも)に試乗してみたことがありますが、件の駅はなんだか人気が少なくて、さながら原宿の宮廷ホーム(ここは平成になってから、ほとんど使われなくなりました)みたいでした。この駅がなぜここにあるのか私にもよくわかりません。上中里駅との間にある操車場の存在が、なにか関わりあるような気がしますが。
>また、新幹線の需要が増えたことから....上野駅の機能がパンクしそうになったら上中里駅に新幹線新駅>をつくればいいのではないかと思います。
整備新幹線の新規建設論議が注目されるいっぽうで、実は、東北・上越新幹線大宮以南の近い将来のパンクが懸念されています。
両新幹線は建設経過から、現在、東京、上野二つの始発を設定できるようになっています。しかし、山形・秋田新幹線、長野新幹線開業による列車本数の増大により、東京-大宮間は相当なフリークエント輸送を行っているようです。そのうえ、この12月には東北新幹線八戸開業にともない「はやて」が誕生します。
山形・秋田新幹線こそ東北新幹線列車との連結により運行されていますが、このような状況から、当該区間に限っていえば、東海道新幹線以上の過密が予想されます。北陸新幹線上越開業あるいはさらなる延伸の暁には、繁忙期には大宮発着を設定せざるを得ない事態も予測されます。
かかる状況の打開には、もはや東京-大宮間での始発駅の増設では、近接し過ぎて対応できかねると考えられます。そこで浮上するのが上越新幹線大宮-新宿間の建設です。
上越新幹線は、当初の計画では起点は新宿とされていました。しかし、当面の需要を勘案して東北新幹線乗り入れで対応できると判断され、以来、東京-大宮間は東北・上越新幹線共用となっています。
また、本来、複々線を想定して建設された同区間ですが、片側が沿線住民による激しい反対運動の懐柔策として通勤新線(埼京線)に変えられました。したがって、同区間は新幹線高架上に通勤線が並走し、上下1本ずつの複線に3方向への新幹線がひっきりなしに往来するという、非常に特異な構造になってしまっています。
大動脈のこのような状況は不正常と言えます。未開業の新宿-大宮間の建設を検討するべきだと思います。(このような打開策は、鉄道研究家の川島令三氏が提唱しておられます。) 埼京線の直上高架で新宿にいたる方法と戸田公園近くの荒川あたりで地下にもぐる方法とが考えられるそうです。
直上高架は難工事が予想されますし、地下トンネルも経費がかかります。しかし、都内に新しく用地を取得することは、ほぼ不可能でしょうから、このうちのどちらかをとらなくてはなりません。地下には、今でも新幹線通過を予定したスペースが確保されているとのことです。
新宿ルートができれば、池袋や赤羽(直上高架の場合)でターミナルをつくることもでき、そうなればダイヤに大幅な余裕ができます。また、大宮を接点として東北新幹線が乗り入れることも可能となってきます。
新幹線乗り入れによって、新宿の利便性とステイタスはさらに向上するでしょう。この区間の開業は、いろいろなメリットをともなうと考えられます。
整備新幹線の新規着工に熱心な先生方には、ぜひその前に、この足下の問題にもっと注目してほしいと私は思っています。