[49173]ぺとぺと さん
「企業由来地名」コレクションですか。なかなか興味深いですね・・・
私からは、もう一ひねりして「企業由来の歴史的地名」、つまり
1.かつての企業名がそのまま町名等に使用されている
2.その企業のかつての商品ブランド名が町名等に使用されている
3.その企業の創業者名が町名等に使用されている
を提案します。
ぺとぺとさんが挙げられたもののうち1.に該当するものは
・川崎市川崎区鋼管通(日本鋼管=現JFE)
・敦賀市呉羽町(東洋紡に合併された旧呉羽紡績の工場所在地)
・岩沼市大昭和(大昭和製紙=現日本製紙)
ですね。ちなみに、熊本県八代市にはこの手の地名の揃い踏みが見られます。
・八代市十条町(十条製紙=現日本製紙)
・八代市三楽町(三楽オーシャン=現メルシャン)
・八代市興国町(興国人絹パルプ=現興人)
また、「日野市さくら町」は2に該当します。
3.ですが、チッソ水俣本部の所在地の「水俣市野口町」が該当するのではないかと思われます。資料的な裏付けは取れていませんが、日窒コンツェルンのルーツにあたる会社の主要製造拠点の地名をコンツェルンの創始者「野口遵」にあやかるのは不自然なことではありません・・・
ついでに、企業由来と間違えやすい地名の例を一つ。
川崎重工の造船部門が独立した「川崎造船」の本社所在地は「神戸市中央区東川崎町」です。川崎重工の創業者・川崎正蔵が1886年に造船所を設けた由緒ある地ですが、地名の「川崎」は企業名や創業者名に由来するものではなく、「湊川の河口」に由来する自然地名です。ちなみに湊川はその後明治末期に流路変更され、跡地の一部は湊川公園になっています。