[4967]issie さん
>別に百万都市にならなくたって,いいじゃない。
>人口が増えるのが都市の発展の象徴で,それで格が上がる・・・なんてのは,....
>もう,そんな時代じゃないと思いますよ。
[4971]わたらせG さん
> 私も同感です。習志野市のみならず。....
>少し立ち止まって冷静にその地域の歴史、環境、特性なども十分に考慮した上で....
>..「温故知新」大切なことですね。
私も、このような意見に同感です。合併しない小規模町村から事務権限を奪うなんて、もってのほかと思います。(
[4423]拙文、
[4482]くは さん 参照) 合併、合併、また合併と、国が音頭をとって自治体の再編を行うということを、近代日本はこれで3回行うことになります。自治体の大型化、都市の肥大化は、地方自治にとってそんなに大切なことなのでしょうか。
政府は「国・地方を合わせた」財政健全化のために、市町村合併をするんだと言っています。しかし、「民主主義の学校」と云われる地方自治の、基本的単位である市町村の合併は、住民福祉の見地からの充分な検討と無理のない進め方が求められるはずです。財政健全化も重大事ですが、無駄があっても守らねばならないものもあるように私は思います。
中核がどこか判然としないのに、ただ政令市を目指して合併したり(湘南市など)、単に見かけの人口規模を意識して合併したり(千葉市+四街道市など)というようなことは、はたしてそれが住民の福利につながるのか、はなはだ疑問です。
[4959]ヒロオ さん、
[4964]ケン(地理好き)さんご指摘のように、歴史的経緯を充分考慮せず、単に“隣接しているから”といって合併してたら際限のない話になってしまいます。最近話題にのぼった町田市と相模原市のように、住民の生活実態から見て合併が自然な場合に行われるべきでしょう。
役所の目からは、とかく人口=財源というとらえかたをされます。しかし、人口確保のために合併しところで少子高齢化は止められるものではなく、いずれまた、同様の合併論議が浮上してくるでしょう。
少子高齢化への対策は、自治システムの抜本的な改革でなければ効果はありません。現行の制度のままで小手先の対応(基礎自治体の大型化)をしておればいいという優しい問題ではないと思います。都道府県の再編あるいは廃止、道州制の検討、市町村の種別の廃止など、より広汎な議論をすべき時節にあると私は思います。
「平成の大合併」の主目的は、「基礎自治体にふさわしい体力をつけるため」と表向きは説明されていますが、なぜ、国税と地方税の配分を見直すといったような根本的問題がクローズアップされないのでしょうか。
不思議です。
私は、昨今の合併論議の伏線には、国の財政負担の軽減という一大目的があるように思います。(国と地方の税源配分に手を付けず、もっぱら地方財政の効率化のみ問題にされているようですから)地方にかかる負担を減らし、そこから得られた余裕を外交・防衛といった分野に振り向け、わが国の国際的地位を高める.....そんな意図が合併の旗ふりをする政府や政党にあるように感じます。
実際、ひと昔前まで地方分権といえば、社会党などの革新勢力の専売特許の感がありましたが、今では逆に自民党や自由党といった保守の側から強く唱えられています。それも、合併の見返りとしての分権であるといことが従来とは違っています。
人口段階別に小出しで分権なんかしないで、はじめから基礎自治体には無条件に分権をして、個々の行政事務をやるかやらないかは自治体の裁量に任せておけば済む話ではないかと私などは思います。その上で、行政サービスをこなせない自治体は合併を自主的に判断していけばいいのではないでしょうか。
今の合併論議は、どうも地方切り捨て路線に感じられます。時代に見合った国の国際的地位向上ももちろん大切ですが、地方自治という政治の基本が軽んじられないようにしなければならないと思います。
新市の名称がああなった、こうなった、とか、この市の人口がこれだけ増えて、あっちは減ってしまった、などと目先の現象にばかり気をとられていてはいけないな、と思うこの頃です。