[38392]sutekinaおじ さん
大宮 < 埼京線 > 赤羽 < 赤羽線 > 池袋 < 山手線 > 大崎 <東京臨海高速鉄道・りんかい線> 新木場
JRの時刻表では上記「埼京線」区間も「東北線」と記してあります。
通常は意識する必要はまったくないと思いますが、正式な路線名としては「埼京線」は存在しません。
東北新幹線の脇に建設されている通常は埼京線と呼ばれている大宮・武蔵浦和・赤羽間の高架線は正式には東北本線の別線の扱いです。
当時の鉄道路線は鉄道施設法に基づいて建設されていたのですが、埼京線は鉄道施設法の整備線ではなく鉄道新線として建設するにはこの鉄道施設法の改正が必要でした。
東北新幹線と埼京線の建設を急いでいた国鉄は東北本線の別線による線路増設として運輸省(当時)に申請して埼京線の建設を進めていった経緯があったと記憶しています。
赤羽-武蔵浦和-大宮間の東北本線別線と赤羽線を合わせて埼京線が開業したのは20年前の1985年9月30日であり、赤羽線の前身である旧品川線開業(1885年3月1日)のちょうど100年後でした。
同時に川越線に乗り入れたので最初は川越-大宮-池袋間の運行でしたが、その後、新宿、恵比寿、大崎と延長され、現在ではりんかい線に乗り入れて新木場まで運行されています。
なお、りんかい線と京葉線の線路は新木場でつながっていて、りんかい線を介して埼京線と京葉線は相互乗り入れ可能です。
実現すれば山手線西部とTDLなど京葉線沿線が直接結ばれ、非常に不便な京葉線東京地下駅での乗り換えをしないで済むのですが、両側がJR線となる乗り入れ形態では間の東京臨海高速鉄道りんかい線の運賃を払わずにJRの通し運賃だけで不正乗車する人が続出するのは必至で、赤字の東京臨海高速鉄道の経営への悪影響が懸念され、残念ながら相互乗り入れの予定はないようです。