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[109255] 2023年 11月 11日(土)09:42:23【1】訂正年月日
【1】2023年 11月 11日(土)17:59:50
YT さん
個人的にはにいにいぜみが好き
[109247] オーナー グリグリさん

すみません。

□ん□んぜ□●

ですが、これは正しいでしょうか?
[109253] 2023年 11月 11日(土)03:14:35【4】訂正年月日
【1】2023年 11月 11日(土)03:39:08
【2】2023年 11月 11日(土)04:01:36
【3】2023年 11月 11日(土)04:03:31
【4】2023年 11月 11日(土)09:20:17
YT さん
[109241]に追加の修正点
以下主な要変更点を[109241]を含めてまとめます。

1.人口

島名都道府県市区町村項目修正前修正後備考
西表島沖縄県竹富町2020年人口2,2422,241人口推計のための住基人口を翌年1月1日付から9月30日付に変更
西表島沖縄県竹富町2015年人口2,2942,295人口推計のための住基人口を翌年1月1日付から9月30日付に変更
由布島沖縄県竹富町2020年人口1112人口推計のための住基人口を翌年1月1日付から9月30日付に変更
由布島沖縄県竹富町2015年人口2019人口推計のための住基人口を翌年1月1日付から9月30日付に変更
九州7県2015年人口12,546,68012,546,673宮崎市青島(7人)の追加による修正([109233]参照)

2.小地域区分の改訂:[109252] にまとめた通りです。

3.地域名の変更:宮城県石巻市金華島を「牡鹿諸島」に変更し、宮城県東松島市の宮戸島の地域名を空欄とする([102941]参照)。

4.岡山県岡山市の犬島の市区町村名を「岡山市東区」とする([102941]参照)。

5.宮崎県宮崎市の青島:背景色を「上記以外:SHIMADAS (2019年)などに掲載」に変更する([102941]参照)。

6.長崎県佐世保市前島・鼕泊島の2015年人口の出典をnihonshima.netからSHIMADAS(2019)に変更する([102941]参照)。

7.面積関係

島名都道府県市区町村項目修正前修正後備考
猪子島広島県大竹市面積0.130.12出典の変更([102941]参照)
猪子島広島県大竹市面積出典しまっぷSHIMADAS(2019)しまっぷ統合版閉鎖([102941]参照)
粭島山口県周南市面積0.430.50出典の変更([102941]参照)
粭島山口県周南市面積出典しまっぷSHIMADAS(2019)しまっぷ統合版閉鎖([102941]参照)
嘉弥真島沖縄県八重山郡竹富町面積出典沖縄県離島関係資料(R5)削除
(2021離島統計年報)
数値が沖縄県離島関係資料と離島統計年報とで同一なので全体を通しての離島統計年報の引用で十分
由布島沖縄県八重山郡竹富町面積出典沖縄県離島関係資料(R5)削除
(2021離島統計年報)
数値が沖縄県離島関係資料と離島統計年報とで同一なので全体を通しての離島統計年報の引用で十分

なお沖縄県竹富町の嘉弥真島・由布島の面積出典をわざわざ沖縄県離島関係資料(R5)としていましたが、改めて数値を見返したところ、これら2つに関してはどちらも2021離島統計年報記載のものと同じであり、別途引用し直す必要も無くなったので削除して構わないことになります。

改めて表を見て感じたことは、自分の感覚以上に人口減少が進んでいることですね。わずか10年ですが、本当に人口が減少している。最初ショックだったのは佐渡島の人口が江戸時代の人別改時代の記録よりも少なくなっていたことですが、よく見ると本州ですら10年で100万人弱減っており、本州が人口1億人を切るのもそう遠い日ではないことになりそうです。

【追記】最後の部分、「1億人」の漢字を修正したつもりが、「1人」のまま朝まで放置されてました!流石にそれは絶望的な未来が待ち受けないと無理!
[109252] 2023年 11月 11日(土)03:11:34YT さん
2020年・2015年・2010年の有人島別国勢調査人口と小地域区分の改訂
[109229]で予告したように一通り2020年・2015年・2010年の有人別国調人口がまとまったので、今回投稿します。これ以降はしばらく修正確認の必要はなくなるかと思います。

個人的に2003年~2021年度の離島統計年報のバックナンバー全てに目を通しましたが、[109229]で指摘したように、離島統計年報には結構間違いが多いことに気付きました。

そこで今回は、後からの検証が楽なように、すべての島について、令和2年(2020年)国勢調査報告書基準での、小地域区分をまとめました。例えば礼文島の場合、市区町村(小地域区分)欄は「礼文郡礼文町」ですが、これは礼文郡礼文町全体の人口がそのまま島の人口に相当する場合です。一方気仙沼市の大島の場合、市区町村(小地域区分)欄は「気仙沼市#(中山・浅根・廻舘・外畑・田尻・浦の浜・磯草・大初平・外浜・亀山)」となっておいますが、この場合では、気仙沼市の中のこれらの(国勢調査区分での)大字の人口の合計で島の人口が算出できます。千葉県の仁右衛門島の場合は「鴨川市(太海浜の一部(基本単位区0580-00040)」ですが、これは仁右衛門島の人口と鴨川市基本単位区0580-00040の人口が同じで、鴨川市基本単位区0580-00040は(国勢調査区分での)太海浜という大字(または小字)に含まれていることを意味します。さらに同一基本単位区が複数の島に分割されてしまっている場合は、「~の一部」と記述しました。

注意して欲しいことは、同一の基本単位区に複数の島が含まれていても、該当する島以外が無人島である可能性が高い場合、いちいち分割していません。後からこれらの無視した島が有人であることが判明した場合、修正が必要になる可能性は残っています。また基本単位区の境域データのShapeファイルがネット上に公開されているのは2020年(令和2年)分のみで、過去に遡ってその境域が保たれている保障はありません。対馬の赤島・泊島・沖ノ島の2015年人口の問題は、基本単位区の境域に微妙な変更があったことが原因であると言えます([109229]参照)。

また実際に過去に基本単位区の番号が異動している可能性があることを否定できません。例えば愛媛県今治市の比岐島の場合、2020年の境域データにおいては今治市基本単位区0280-00010が比岐島、基本単位区0280-00020が小比岐島です。実際2010年国勢調査においては基本単位区0280-00010に人口3人いますが、2015年においては基本単位区0280-00020に人口3人が計上されています。2020年基準で考えると、2010年に比岐島3人だった人口が、2015年には無人化し、そのかわり小比岐島に突然人口3人が出現したことになります。しかしながら小比岐島の航空写真を見る限り、小比岐島に集落が形成された形跡はなく、どうみてもどこかに誤りがあります。つまり2015年だけ番号が違っているのか、それとも小地域集計作成時に集計する欄を間違えてしまったのか、多分後者だとは思うのですが、はっきりと結論を出すことはできません(表では複数の基本単位区の集合体である大字名「今治村」を用いてごまかしている)。なお基本単位区の番号も普遍ではなく、一部地域では基本単位区番号から過去の人口を計算できないケースもあります。

以下島の順番は概ねritokeiの有人離島一覧に従っていますが、同一の市区町村が並ぶように一部入れ替えました。

(開く)2020年・2015年・2010年の有人島別国勢調査人口

今回、香川郡直島町の牛ヶ首島、西海市の前ノ島が追加されましたが、何れも2020年、2015年の国勢調査では無人化しています。

また沖縄県竹富町の小浜島、嘉弥真島、新城島上地、新城島下地、西表島、由布島の人口を分割・推定するに当たり、これまで沖縄県離島関係資料(R5)の住基人口を用いて按分しましたが、改めて直接竹富町の公式ホームページより9月30日現在の住基人口の情報が得られることに気付き、それにより人口推定をやり直しました。その結果、西表島、由布島の人口が微修正となりました。
[109243] 2023年 11月 7日(火)18:36:07【3】訂正年月日
【1】2023年 11月 7日(火)18:53:56
【2】2023年 11月 7日(火)20:45:44
【3】2023年 11月 8日(水)11:04:50
YT さん
北方領土の島別人口(2021年ロシア国勢調査による)
[109238] 未開人 さん

日本の有人島一覧の企画は非常に見応えがあります。YTさん、グリグリさん、ありがとうございます。一つだけ注文をつけるとすれば、北方領土の扱いでしょうか。一応日本が保有する有人島ですが、人口の推計ができないのでどう扱うべきか。

一応2021年にロシアで実施された国勢調査人口を元に、島別推定人口は算出できます。ただ自分はロシア語は読めないので、無理やり英語に翻訳して判断しています。各村の人口に離島が含まれているかどうかまでは分かりません。南クリル管区下の1市9村は、国後島に1市7村(ユジノ=クリリスク市(古釜布)6991人、ブローヴァ・ルドニー村(シベトロ)1人、ゴロヴニノ村(植内)153人、ドゥボヴォエ村(泊)84人、ジャスタヴァ・ドクチャエヴァ村(ルルイ)0人、マヤク・ロフツォフ村(安渡移矢)0人、メンデレーエヴォ村(東沸)40人、オトラダ村(近布内)414人)、色丹島に2村(クラバザヴォーツク村(穴澗)1515人、マロクリリスク村(斜古丹)2285人)設置されており、歯舞群島は無人扱いであるかのようにみえます。そしてクリル管区下の1市6村(クリリスク市(紗那)2530人、ブレヴェスニク村(天寧)30人、ゴルノイエ村816人、ゴリャチエ・クリュチ村(瀬石温泉)2030人、キトヴィ村(内岡)489人、レイドヴォ村(別飛)976人、ルイバキ村(有萌)3人)は全て択捉島にあり、それよりも北方の島(新知島、武魯頓島、知理保以島、得撫島)は無人島扱いであるかのようにみえます。

面積は日本の国土地理院のものを用いています。

島名ロシア国勢調査人口
(2021年10月15日
~11月14日)
ロシア国勢調査人口
(2010年10月14日
~10月25日)
日本の国土地理院
公表の面積
(2021年10月1日)
(km2)
人口密度
(2021年)
(人/km2)
備考
色丹島3,8002,820247.6515.34南クリル管区マロクリリスク村・クラバザヴォーツク村
国後島7,6836,6811,489,275.16南クリル管区(色丹島の2村を除く)
択捉島6,8747,3593,166.642.17クリル管区

ただベースとなる人口調査の方法も日時も違いますし、これはあくまで参考値に留めるべきものでしょう。

【追記】折角なので2010年のロシア国勢調査人口も追加しました。サハリン州全体では人口減少が進んでいますが、色丹島・国後島を含む南クリル管区は人口が増えているようです。ただしソ連崩壊時の1989年の人口(13,597人)までは回復していません。
【追記】市、村のロシア名とおおよそ対応する日本名を追加、表の順番を判り易く変更
[109241] 2023年 11月 7日(火)00:33:35【4】訂正年月日
【1】2023年 11月 7日(火)00:36:08
【2】2023年 11月 7日(火)03:41:36
【3】2023年 11月 7日(火)16:18:07
【4】2023年 11月 7日(火)21:44:55
YT さん
「しまっぷ統合版」の閉鎖問題
[109235] オーナーグリグリさん

追加情報をありがとうございました。いただいた情報を元に更新しましたのでご確認いただければと思います。なお、[109233]の青島はそのまま追加しましたが、鴎島については「■除外した法律指定外離島の項目」への追加が妥当と判断しました。また、出典資料として「ritokei」は削除し、「SHIMADAS (2019年)」を追加しました。

ありがとうございます。

すみませんが、追加で以下の修正をお願いします。

17.宮城県石巻市の金華島:現在地域名は空欄となっておりますが、「牡鹿諸島」に変更をお願いします。
18.宮城県東松島市の宮戸島:現在地域名は「牡鹿諸島」となっておりますが、こちらはむしろ空欄にして下さい。
75.岡山県岡山市東区の犬島:現在市区町村名は「岡山市」となっておりますが、「岡山市東区」に修正をお願いします。
344.宮崎県宮崎市の青島:背景色を「上記以外:SHIMADAS (2019年)などに掲載」に変更をお願いします。

また現在下の2つの島の平成27年国調人口の情報源としてWeb上のnihonshima.netを使っておりますが、どちらもSHIMADAS(2019)に平成27年島別国調人口が掲載されており、引用をSHIMADASに一本化できます。

265.前島:nihonshima.netのWeb情報と→SHIMADAS(2019)の情報(平成27年72人) と
266.鼕泊島:nihonshima.netのWeb情報と→SHIMADAS(2019)の情報(平成27年72人) と

また面積については修正するべきかどうか、まだ議論が必要かも知れませんが、後述するように第六管区海上保安本部がまとめた「しまっぷ統合版」が閉鎖してしまったため、以下の2島は面積(及び人口密度)の変更が必要かも知れません。

119.広島県大竹市の猪子島:面積を0.13 km2から0.12 km2に変更し、面積出典をしまっぷからSHIMADAS(2019)に変更する。
137,山口県周南市の粭島:面積を0.43 km2から0.50 km2に変更し、面積出典をしまっぷから山口県統計年鑑(H19)に変更する。

「しまっぷ統合版」ですが、現在は辛うじてWebArchiveの方でその内容を確認できます。


ところで、SHIMADAS (2019年) は私も以前から所持していますが、面積については注意が必要かもしれません。周南市の粭島の面積が3.33km2と明らかに間違っています。[97639] ekinenpyouさんの資料ページから辿れる説明、島面積の出典は「山口県のしまっぷ」による、H27面積調(1km2以上の島)に掲載なし(山口県統計年鑑H19年刊までは0.5km2だったが、H20年刊以降は3.33km2となっており誤りと推測)から0.43km2が正しいのは間違いありません。粭島の誤りは特異例かもしれませんがSHIMADAS利用の際に注意は必要と思います。

まずSHIMADASを出版しているところは日本離島センターであり、離島統計年報と同じところですので、SHIMADAS自体はむしろ公的な情報源に近いと考えられます。その上で、現時点で国土地理院の令和2年全国都道府県市区町村別面積調、2021離島統計年報以外の文献等を出典として面積を採用している島を有人島一覧の現状のリストから抽出してまとめてみると以下の通りです。

(開く)有人島一覧掲載の島の内、令和2年全国都道府県市区町村別面積調、2021離島統計年報を出典とする面積を採用しなかったもの

千葉県統計年鑑、神奈川県県勢要覧、三重県統計書、岡山県統計年報、熊本県統計年鑑に関しては、私自身昭和30年頃までバックナンバーを確認しましたが、島嶼部の面積の記載がありません。よって現状SHIMADASが最も公的な数字です。

なお、岡山県笠岡市の大飛島の面積に関しては、2021離島統計年報掲載の1.05 km2(平成27年国調時)が、令和2年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)に1 km2以上の面積を有する島としては未掲載の時点で微妙に誤りということで、ほかの面積を採用しています。こちらは第六管区海上保安本部がまとめた「しまっぷ統合版」にも掲載がありますが、現状の有人島一覧のリストでは、しまっぷ統合版掲載の面積(0.97 km2)ではなく、SHIMADAS(2019)掲載の面積(0.96 km2)を採用しています。同じ出版元ながら、SHIMADASと離島統計年報の間で数字が異なる事例の一つです。

徳島県海部郡海陽町の竹ヶ島に関しては、SHIMADAS(2019)掲載の面積1.30 km2は、令和2年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)に1 km2以上の面積を有する島としては未掲載の時点で誤りです。徳島県統計書の方は平成17年版まで1 km2未満の島の面積を確認でき、こちらを出典とする面積(0.40 km2)を現状の有人島一覧の方では採用しています。

高知県の中ノ島と戸島の面積は、元々2021離島統計の方にも面積が掲載されていましたが(0.23 km2と0.11 km2)、ekinenpyouさんが指摘されているように実際の島の形状に比べて面積の逆転の問題が発生しています。高知県統計書の方は昭和61年版まで1 km2未満の島の面積を確認でき、現状の有人島一覧ではこちらを出典とする面積を採用しています(0.18 km2と0.37 km2)。なおSHIMADAS(2019)掲載の面積と2021離島統計年報掲載の面積は全く同一であり、出版元の日本離島センターによって誤った面積データが共有されていることが示唆されます。

長崎県の島々は、SHIMADAS(2019)掲載の面積も長崎県統計年鑑(H28)掲載の面積もほぼ同じですが(長崎県統計年鑑の方は小数点以下第3位まで数字が示されている)、島の人口を分割する情報の根拠として用いる数値(平成27年国調ベース)が概ね長崎県統計年鑑(H28)に依拠しているので、これは現状のままで良いかも知れません。ただ現状では少数点以下第三位を四捨五入してしまっているので、すべてSHIMADAS(2019)に統一した方が正確かも知れません。

沖縄県の島々は、SHIMADAS(2019)掲載の面積も沖縄県離島関係資料(R5)掲載の面積も全く数字ですが、住基人口の情報の一部が沖縄県離島関係資料(R5)に依拠しているので、これも現状のままで良いかも知れません。なお豊見城市の瀬長島については、沖縄県離島関係資料(R5)にも沖縄県統計年鑑(R4)にもリストアップされていないので、面積のデータはSHIMADAS(2019)の引用となります。その意味では、沖縄県のこれらの面積の出典元を全てSHIMADAS(2019)に統一した方が判り易いかも知れません。

広島県大竹市の猪子島に関しては、平成13年以前の広島県統計年鑑では0.10 km2、平成14年~平成19年の広島県統計年鑑では0.12 km2が掲載されていますが、実のところ前者の引用元は「日本島しょ一覧(改訂版)」((財)日本離島センター)、後者の引用元はSHIMADAS(2019年以前の版)であり、すべて結局のところ離島統計年報を出版している日本離島センターが情報源です。現状の有人島一覧ではしまっぷ統合版を引用して0.13 km2としておりますが、現状しまっぷ統合版のサイトが閉鎖されてしまったので、SHIMADASの0.12 km2に変更した方が良いかも知れません。

最後に山口県統計年鑑ですが、平成19年以前の版では周南市粭島の面積0.5 km2、下関市竹ノ子島の面積0.2 km2と、小数点以下第1位までしか示されておりません。一方平成20年以降は、SHIMADAS(2019年や2019年以前の版)を引用するようになった結果、粭島の面積は3.33 km2、竹ノ子島の面積は0.18 km2と、SHIMADASと同じ数値が掲載され続けております。粭島の面積に関しては、令和2年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)に1 km2以上の広さの島としては未掲載の時点で誤りです。しかしながらその場合、粭島の面積としてしまっぷ統合版、山口県統計書(H19)のどちらを採用するべきかという問題が発生します。現状のリストでは、粭島の面積としてサイトが消滅してしまっているしまっぷ統合版を引用して0.43 km2としておりますが、SHIMADASを引用する前の山口県統計書(H19)を出典元とするとなると、0.43 km2→0.50 km2への修正が発生します。

下関市の竹ノ子島についてはしまっぷ統合版の対象外となり、現状ではSHIMADAS(2019)の数値(0.18 km2)を引用しています。

改めて第六管区海上保安本部がまとめた「しまっぷ統合版」掲載の面積情報を、令和2年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)、2021離島統計年報、SHIMADAS(2019)と比較してまとめてみました。有人島のほか、1 km2以上の大きさの無人島(離島統計年報の対象外)も含めてまとめています。

(開く)令和2年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)・2021離島統計年報・SHIMADAS(2019)・しまっぷ統合版の面積比較

並べてみると分かりますが、しまっぷ掲載の面積は令和2年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)掲載の面積とも大分異なるものが多いようです。

※面積は、六管区本部が独自に計算した、あくまでも参考値です。

ということで、おそらく地図などから算出したのでしょうが、いくら桁が多いからと言って全面的にその数値の有効を信用してはいけません。何より第六管区本部がサイトを消してしまったことにより、数字の算出方法に問題があったように見えます。

というわけで、現在の面積のうち、しまっぷ統合版を出典とする2島(粭島、猪ノ子島)の面積と出典を、それぞれ0.50 km2(山口県統計年鑑(H19))、0.12 km2(SHIMADAS(2019))に変更した方が良いのではないかと考えるに至りました。

【訂正】数字の間違いなど色々修正。

【追記】採用する面積の優先順位をまとめると:

1.令和2年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)
2.2021離島統計年報【ただし、1.令和2年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)に未掲載なのに1 km2以上の面積が掲載されている場合や、面積情報に矛盾が見られる場合は採用しない。】
3.地方統計書【ただしSHIMADASなど、日本離島センターが提供する面積に依拠する場合は採用しない。】
4.SHIMADAS(2019)

3と4の優先順位を交換した場合、2021離島統計年報に漏れている長崎県と沖縄県の島々の面積が一通り「面積出典:SHIMADAS(2019)」となります。

なお岡山県笠岡市の六島(1.02 km2)および大分県佐伯市の深島(1.10 km2)は、令和2年全国都道府県市区町村別面積調(10月1日時点)に未掲載であるにも関わらず、離島統計年報掲載の面積が1km2以上ですが、他の数字が得られていないので、現状では離島統計年報掲載の面積を採用しています。大分県統計年鑑も、平成26年度版まで深島の面積を1.10 km2(離島統計年鑑、SHIMADASと同じ)、平成27年度版以降は1 km2未満除外扱い(全国都道府県市区町村別面積調引用)で面積が掲載されていません。
[109233] 2023年 11月 2日(木)15:18:41【4】訂正年月日
【1】2023年 11月 2日(木)15:27:16
【2】2023年 11月 2日(木)15:50:14
【3】2023年 11月 2日(木)15:51:16
【4】2023年 11月 3日(金)01:14:39
YT さん
追加修正(SHIMADASで有人離島という扱いをされている鴎島、青島の追加)
[109222] オーナーグリグリさん

以上、日本の有人島一覧、ほぼ完成ということになりましたが、お気付きの点があれば今後ともよろしくお願いいたします。

[109229] 自分の投稿

現在SHIMADASを注文しており、入手次第改めてリスト漏れの有人島の可能性を検討し、人口の再確認を行います。

先程図書でSHIMADAS(2019年発売)を閲覧しましたが、幾つかの有人島を無人島扱いにするなど、色々抜けがありますね。

とりあえずSHIMADASで有人島扱いをしていた2島を追加すると、以下のような修正となります。

ただし北海道の鴎島は本土と埋め立てられており、扱いが微妙です。現状では鴎島はリストに載せるだけで、北海道の人口はそのままにした方が良いかも知れません(琵琶湖の沖島と同じ扱い)。

島名都道府県市区町村人口
2020
人口
2015
面積備考
鴎島北海道檜山郡江差町470.30字鴎島、面積出典:SHIMADAS
北海道北海道5,214,7915,370,64777,984.49(鴎島を別扱いにするのであれば)
北海道北海道5,214,7955,370,65477,984.49注:北海道檜山郡江差町の鴎島を含む
青島宮崎県宮崎市770.86青島二丁目の一部(基本単位区1430-02130)、面積出典:SHIMADAS
九州7県12,346,99112,546,67336,782.38新島(2015年:2人)、青島(2020年・2015年:7人)の修正に伴うもの

【追記】鴎島に関しては、以下の「■除外した法律指定外離島の項目」に、例えば「またSHIMADASに掲載の有人離島の内、北海道檜山郡江差町の鴎島も同様の理由により本表から除外。」のような説明を追記するだけでも良いかも知れません。とりあえず現状で[109229]に追加して修正する必要があるのは宮崎市の青島です。

■除外した法律指定外離島
上記の法律指定外離島のうち、島根県松江市の田島(大根島に接続)、香川県坂出市の瀬居島と沙弥島(四国本土に接続)、長崎県長崎市の香焼島(九州本土に接続)などは、ほぼ完全な埋め立てで独立した島ではなくなった地域として、本表からは除外。

【追記の追記】現在、仁右衛門島、城ケ島、江の島、賢島、横山島、大飛島、竹ノ子島、野牛島、瀬長島の面積の出典をネット上のritokeiにしていますが、これらは全てSHIMADAS(2019年)で採用されている面積と同一なので、ritokei にない青島を含め、出典は全てSHIMADAS(2019年)に統一可能です。
[109229] 2023年 11月 1日(水)20:30:39【3】訂正年月日
【1】2023年 11月 1日(水)20:42:09
【2】2023年 11月 1日(水)20:59:33
【3】2023年 11月 1日(水)21:04:28
YT さん
対馬の赤島・泊島、鹿児島の新島・馬毛島・種子島、九州の2015年の人口の修正
[109222] オーナーグリグリさん

以上、日本の有人島一覧、ほぼ完成ということになりましたが、お気付きの点があれば今後ともよろしくお願いいたします。

すみません。2015年の有人島別人口などについて、再度追加で間違いが見つかったので報告します。
2010年(平成22年)の国勢調査であれば、四国や九州本土と国勢調査の基本単位区を共有する島について分割データが揃っているので、正確な人口が求まると思い、追加で色々作業をしていたのですが、その過程で間違いに気づきました。

1.2015年人口等の修正

修正前
#島名都道府県市区町村人口
2020
人口
2015
246赤島長崎県対馬市2521
247泊島長崎県対馬市922
354新島鹿児島県鹿児島市20
355種子島鹿児島県西之表市・熊毛郡中種子町・熊毛郡南種子町27,69029,847
356馬毛島鹿児島県西之表市20
377九州7県12,346,99812,546,682

修正後
#島名都道府県市区町村人口
2020
人口
2015
246赤島長崎県対馬市2534
247泊島長崎県対馬市99
354新島鹿児島県鹿児島市22
355種子島鹿児島県西之表市・熊毛郡中種子町・熊毛郡南種子町27,69029,845
356馬毛島鹿児島県西之表市22
377九州7県12,346,99812,546,680

2.島名欄背景色の追加

#島名都道府県市区町村島名欄背景色
119猪子島広島県大竹市 「上記以外」

3.脚注の説明の修正

#島名都道府県市区町村修正前修正後
153大毛島徳島県鳴門市※注:鳴門町土佐土佐泊浦・三ツ石(高島を除く)※注:鳴門町土佐泊浦・三ツ石(基本単位区0030-03040を除く)
155島田島徳島県鳴門市瀬※注:瀬戸町堂浦・大島田・室・撫佐・小島田・中島田・北泊の一部(基本単位区0040-03140)・堂浦の一部(基本単位区0040-02200)※注:瀬戸町大島田・室・撫佐・小島田・中島田・北泊の一部(基本単位区0040-03140)・堂浦の一部(基本単位区0040-02200)

4.また、離島統計年報の数字とも異なる点が生じたので、以下の脚注の説明の追加を行った方が良いと思います。

#島名都道府県市区町村脚注
52沖島滋賀県近江八幡市※注:沖島町(基本単位区0820-00030を除く)
118阿多田島広島県大竹市※注:阿多田島
246赤島長崎県対馬市※注:美津島町鴨居瀬の一部(基本単位区0600-00080,平成27年は基本単位区0600-00090の一部を含む)
平成27年は2016離島統計年報を元に修正
247泊島長崎県対馬市※注:美津島町鴨居瀬の一部(基本単位区0600-00090,平成27年は基本単位区0600-00090の一部)
平成27年の人口は2016離島統計年報
248沖ノ島長崎県対馬市※注:美津島町鴨居瀬の一部(基本単位区0600-00060~00070)
354新島鹿児島県鹿児島市※注:新島町
356馬毛島鹿児島県西之表市※注:馬毛島
397前島沖縄県島尻郡渡嘉敷村※注:字前島の一部(基本単位区0030-00020)

まず、鹿児島市の新島と西之表市の馬毛島ですが、2021離島統計年報には記載があるものの、2016年~2020年の離島統計年報には記載がありませんでした。しかしながら2015年以前の離島統計年報には、新島と馬毛島の名前が載っております。

島名都道府県市区町村人口
2020
人口
2015
人口
2010
人口
2005
人口
2000
備考
新島鹿児島県鹿児島市2【2】4512
馬毛島鹿児島県西之表市2【2】111502000年国調では0だが住民登録では有人(13人)

そこで念のため、2015年(平成27年)の国勢調査での小地域集計によって新島と馬毛島の2015年の人口を確認したところ、どちらも2020年(令和2年)と同じ2人でした!つまり2015年国調相当のデータが掲載されるはずの5年間、離島統計年報は新島と馬毛島の数字を欠落させてしまっていたのです。

この新島と馬毛島の2015年(平成27年)の人口を0人から2人修正するに伴い、種子島と九州の人口はそれぞれ2人減る方向に修正となります。

また[109221]でも触れた対馬の赤島、泊島、沖ノ島の人口問題について、改めて対馬全域について、過去の離島統計年報、長崎統計年鑑(データがあるのは2010年まで)、および国勢調査の基本単位区の年度ごとの数字を比較してみたところ、以下の通りとなりました。

島名元文献等人口
2020
人口
2015
人口
2010
人口
2010
人口
2000
対馬島離島統計年報28,37431,30134,23038,30141,016
対馬島長崎県統計年鑑34,23038,30141,016
海栗島離島統計年報5164705262
海栗島長崎県統計年鑑705262
基本単位区対馬市1220-00020(上対馬町鰐浦)国勢調査51647052
基本単位区上対馬町0180-00020(上対馬町大字鰐浦)国勢調査62
赤島離島統計年報2513464758
赤島長崎県統計年鑑464758
泊島離島統計年報99101215
泊島長崎県統計年鑑101215
基本単位区対馬市0600-00080(美津島町鴨居瀬)国勢調査25213130
基本単位区美津島町0220-00080(大字鴨居瀬)国勢調査31
基本単位区対馬市0600-00090(美津島町鴨居瀬)国勢調査9222530
基本単位区美津島町0220-00090(大字鴨居瀬)国勢調査42
上記2基本単位区の合計国勢調査3443566073
沖ノ島離島統計年報1839213241
沖ノ島長崎県統計年鑑213241
基本単位区対馬市0600-00060(美津島町鴨居瀬)国勢調査16151624
基本単位区美津島町0220-00060(大字鴨居瀬)国勢調査34
基本単位区対馬市0600-00070(美津島町鴨居瀬)国勢調査2358
基本単位区美津島町0220-00070(大字鴨居瀬)国勢調査7
上記2基本単位区の合計国勢調査1818213241
島山島離島統計年報2531303738
島山島長崎県統計年鑑303738
基本単位区対馬市0500-00010(美津島町島山)国勢調査25313037
基本単位区美津島町0120-00010(大字島山)国勢調査38

2020年の境界データを見る限り、対馬市の基本単位区0600-00080が赤島、0600-00090が泊島に対応しています。ところが2015年以前のデータでは泊島⊂0600-00090となっております。これはどうしてなのでしょうか?

改めてekinenpyouさんが揃えてくれた2015年の境域データを参照したところ、2015年と2020年の間で、基本単位区0600-00080と基本単位区0600-00090の範囲に変化があったことが確認されました。2020年の国勢調査時では、対馬市の基本単位区0600-00080が赤島、0600-00090が泊島に対応していましたが、2015年以前の段階では、基本単位区0600-00090が、泊島と、泊島の北東に隣接する小高い山(漁業協同組合の建物など)を含んでいることがわかりました。2000年~2010年の人口(長崎統計年鑑とも一致)からも加味して、2015年の泊島の人口は離島統計年報の9人、赤島は基本単位区0600-00090の残り(13人)と基本単位区0600-00080(21人)を含む34人を採用するのが妥当と判断しました。一方で離島統計年報記載の2015年の赤島と沖ノ島の人口はやはり誤りで、基本単位区0600-00090の13人を誤って沖ノ島の人口に加算してしまったことが原因と考えられます。

なお離島統計年報や長崎統計年鑑記載の2005年の赤島(24世帯47人)と泊島の人口(3世帯12人)の合計(27世帯59人)が、基本単位区0600-00080(14世帯30人)と基本単位区0600-00090(13世帯30人)の合計(27世帯60人)よりも1人少ないというエラーがあります。これに関して対馬本島に基本単位区0600-00080または基本単位区0600-00090の飛び地があったかの可能性も考えましたが、世帯数の方では合計が一致しているので、多分赤島と泊島に人口を分割する際に1人カウントミスをしてしまったのでしょう。

現時点で2010年の日本の有人島別人口も一応はまとまめたのですが、このように離島統計年報自体に誤りが色々あり、このほか有人島を見落としている可能性もあります。現在SHIMADASを注文しており、入手次第改めてリスト漏れの有人島の可能性を検討し、人口の再確認を行います。
[109221] 2023年 10月 30日(月)15:44:47【4】訂正年月日
【1】2023年 10月 30日(月)15:48:32
【2】2023年 10月 30日(月)15:55:05
【3】2023年 10月 30日(月)15:59:18
【4】2023年 10月 30日(月)16:43:56
YT さん
日本の有人島一覧(人口・面積等)追加訂正 (中ノ島・戸島(須崎市)・四国・高島(長崎市)・九州)
[109220] オーナーグリグリさん

[109215]を投稿するにあたり、2021離島統計年報は閲覧しましたが、それ以前の離島統計年報には目を通しておりませんでした。そのため[109215]で2020年(令和2年)国調人口が判明している離島振興法等指定離島の2015年(平成27年)国調人口については、元文献の数字を自分では確認していませんでした。

そこでさきほど2020離島統計年報やそれ以前の離島統計年報を確認したところ、2015年の国調人口として間違った数字を掲載してしまったものがあり、さらに推計人口について追加情報による修正がありましたので、以下まとめます。

1. 訂正 (長崎市高島の2015年国調人口訂正、須崎市の中ノ島・戸島の2020年・2015年国調人口の推計のやり直し、それにともなう四国・九州の人口訂正)

訂正前
#島名都道府県市区町村人口
2020年
人口
2015年
面積
(km2)
人口密度
(人/km2)
備考
219中ノ島高知県須崎市20230.18111nihonshima.netのWeb情報 (平成12年43人) と基本単位区0350-00080 (平成12年124人) の人口比より令和2年・平成27年の人口を推定
220戸島高知県須崎市390.378nihonshima.netのWeb情報 (平成12年16人) と基本単位区0350-00080 (平成12年124人) の人口比より平成27年の人口を推定
令和2年の人口は個人ブログにおいて令和元年時点で3人という情報による (人口比の計算からは7人)
225四国4県3,627,2923,769,01618,297.37198
286高島長崎県長崎市3243201.19272
377九州7県12,346,99812,546,74436,782.38336

訂正後
#島名都道府県市区町村人口
2020年
人口
2015年
面積
(km2)
人口密度
(人/km2)
備考
219中ノ島高知県須崎市16180.18892016離島統計年報 (平成22年23人) と基本単位区0350-00080 (平成22年86人) の人口比より令和2年・平成27年の人口を推定
220戸島高知県須崎市370.3782016離島統計年報 (平成22年9人) と基本単位区0350-00080 (平成12年124人) の人口比より平成27年の人口を推定
令和2年の人口は個人ブログにおいて令和元年時点で3人という情報による (人口比の計算からは6人)
225四国4県3,627,2963,769,02318,297.37198
286高島長崎県長崎市3243821.19272
377九州7県12,346,99812,546,68236,782.38336


すみません。まず長崎市の高島の2015年国調人口に関しては、単純に他資料からの数字の写し間違いです。長崎県長崎市の高島の2015年国調人口を、320人から382人に修正します。同時に九州の2015年国調人口も12,546,744人から12,546,682人に修正となります。2020年の国調人口自体には修正はないので、人口密度に変化はありません。

一方須崎市の中ノ島・戸島に関しては、

[109219] の方で

ところがnihonshima.netの方には、平成12年、平成7年の中ノ島・戸島の人口が掲載されています。今回こちらの平成12年の数字を、令和2年の人口推定に用いました。結局nihonshima.netの数字の引用元がはっきりしませんが、離島統計年報のバックナンバーなどと推察します。

と書きましたが、改めて2016年以前の離島統計年報を確認したところ、なんと2010年、2005年、2000年の中ノ島・戸島の国調人口が、法律指定外離島として掲載されていることが判りました。結局nihonshima.netの数字も離島統計年報のものと同じです。2015年以降については島別の国調人口の掲載を止めてしまったようです。前の計算結果と比較すると、前の版で2000年の人口を元に2015年の推定人口として出した23人、9人というのは、2010年の実際の国調人口と一致し、島の過疎化は加速していました。

島名人口
2020年
人口
2015年
人口
2010年
人口
2005年
人口
2000年
中ノ島233643
戸島9816
須崎市基本単位区0350-00080586786100124

改めて2016離島統計年報記載の中ノ島・戸島の2010年国調人口を元に、中ノ島の2020年・2015年の推計人口、戸島の2015年の推計人口を算出し直しました。それにともない四国の2020年・2015年の推計人口も微増修正となります。また中ノ島の2020年国調人口が減ったことにより人口密度も減ります(四国の方は誤差範囲)。

2. 2020離島統計年報掲載の2015年(平成27年)国調人口が明らかに間違っているもの

島名都道府県市区町村2020離島統計年報記載の
2015年国調人口
YTによる修正値備考
沖島滋賀県近江八幡市287273※沖島町(基本単位区0820-00030を除く)
赤島長崎県対馬市1321※美津島町鴨居瀬の一部(基本単位区0600-00080)
泊島長崎県対馬市922※美津島町鴨居瀬の一部(基本単位区0600-00090)
沖ノ島長崎県対馬市3918※美津島町鴨居瀬の一部(基本単位区0600-00060~00070)
渡嘉敷島沖縄県島尻郡渡嘉敷村730728
ナガンヌ島沖縄県島尻郡渡嘉敷村2※前島の一部 (基本単位区番号0030-00030)
ナガンヌ島は2020離島統計年報に記載なし

実はこれらは全てekinenpyouさんが違和感を記述していたので、事前に織り込み済みで修正していまました。

琵琶湖の沖島は近江八幡市沖島町にありますが、これは陸地側の基本単位区0820-00030(令和2年22人・平成27年14人)を含みます。2020離島統計年報掲載の2015年国調人口は、がっつりこの14人を加算した287人が示されており、明確に間違いです。2021離島統計年報掲載の202年国調人口年分については、きっちり22人が除外されています。

対馬の沖島・赤島・泊島の2015年国調人口については、2020離島統計年報などで何でこのような集計の間違いを犯したのかはよく分かりません。集計する過程で、先に対馬島全体の人口を計算したあと、その後修正する過程でうっかり赤島分21人の男13人、女9人をそれぞれ赤島と泊島の総人口としてしまい、差分を沖ノ島の人口に含めてしまったとか?2021離島統計年報掲載の2020年国調分については、正しい処理がなされています。

島尻郡渡嘉敷村の渡嘉敷島については、2020離島統計年報では島尻郡渡嘉敷村の2015年(平成27年)の国調人口730人をそのまま渡嘉敷島の2015年国調人口にあてはめてしまっています。しかしながら実際には2015年国調人口では島尻郡渡嘉敷村字前島の一部に相当するナガンヌ島に2人おりますので、明確に誤りです(字前島はナガンヌ島よりも前島がメインですが、こっちは2015年国調人口は0人で、住基人口では前島もナガンヌ島も有人となっています)。2021離島統計年報掲載の島尻郡渡嘉敷村の2020年国調人口については、ナガンヌ島も前島も国勢調査の上では無人化していて正しい数字になっています。

3. 2020離島統計年報において、離島を分離していない処理がなされているもの。

島名都道府県市区町村2020離島統計年報記載の
2015年国調人口
YTによる修正値備考
阿多田島広島県大竹市252251
猪子島広島県大竹市1離島統計に記載なし

これは微妙な問題です。ekinenpyouさんの指摘により猪子島の人口1人を阿多田島の人口から分離したのですが、改めて2020離島統計年報を閲覧したところ、阿多田島の人口は252人となっていました。2021離島統計年報掲載の2020年国調人口分については、猪子島自体が無人化していてどっちの解釈でも問題ない数字になっています。

あと、271 竹ノ島、273 前島、274 鹿島などで、「離島統計年報」が「離島統統計年報」となっていた箇所があります。これは自分の作成した資料の方での誤記が原因なので申し訳ありません。

【重要な訂正】:長崎市高島の2015年国調人口は382人です。386人と最初の投稿で書いてしまいましたが、382人の間違いです!

結果として本土(四国・九州)と離島で国勢調査の基本単位区で人口を分離できない島について、2010年以降の国調ベースの分割データが全て揃うこととなり、さほど無理やりな推定人口でもなくなったようです。
[109219] 2023年 10月 30日(月)00:31:51【1】訂正年月日
【1】2023年 10月 30日(月)00:42:38
YT さん
日本の有人島一覧(人口・面積等)
[109218] オーナーグリグリさん

今回は忘れないようにすぐに取り掛かりました。[109215] YTさんの記事をもとに取り急ぎ編集しましたので、解釈ミスや間違いがあると思います。ご確認いただければ助かります。→ YTさん

ありがとうございます。ただ、私が【】付きで示した、人口推定を行った島の一部については、区分の色が抜けてしまっています。

以下は「法律指定外離島」です。

73 黒島 (岡山県瀬戸内市)
219 中ノ島 (高知県須崎市)
220 戸島 (高知県須崎市)
271 竹ノ島 (長崎県西海市)
273 前島 (長崎県西彼杵郡時津町)
274 鹿島 (諫早市)
336 黒島 (大分県臼杵市)

以下は「上記以外」になります

49 賢島 (三重県志摩市)
50 横山島 (三重県志摩市)
265 前島 (長崎県佐世保市)
266 鼕泊島 (長崎県佐世保市)
281 南串島 (長崎県西海市)

また、265前島と266 鼕泊島の平成27年の人口(それぞれ72人、64人)のソースは「2021離島統計年報」記載ではなく、nihonshima.netです。ただ合算した数字にあたる136人は、平成27年国勢調査における佐世保市内の基本単位区2750-00040の人口136人とも一致したので、何等かの公的な数字に基づくと思われます。

参考までに長崎県統計書では平成28年版まで、「島しょ一覧」という項目があり、島ごとに国勢調査人口が示されていました。平成28年版に掲載されていたのは平成22年10月1日現在の人口(でも面積の方は平成27年10月1日現在となっている)です。残念ながら平成29年度版以降は、1km2以上の面積の島の情報のみで、また島嶼の詳しい人口の情報も掲載されなくなりました。

参考までに長崎県統計書(平成28年)から関連する島嶼の情報を以下にまとめます。

市町島名面積(平成27年10月1日現在)世帯数(平成22年10月1日現在)人口(平成22年10月1日現在)
佐世保市前島0.3092368
佐世保市とう泊島0.0982176
西海市竹島0.08024
西海市南串島0.6853298
諫早市鹿島0.15838
西彼杵郡前島0.26325
新上五島町中通島168.3108,74020,159
新上五島町桐小島0.04038

この内、中通島と桐小島の方は2021離島統計年報に令和2年国勢調査人口の数字が記載されています。
竹ノ島(長崎県統計書では「竹島」表記)、前島、鹿島については2021離島統計年報に平成27年国勢調査人口の数字が記載されていますので、令和2年については人口推定を行いましました。
前島と鼕泊島(長崎県統計書では「とう泊島」表記)については、nihonshima.netの方に平成27年国勢調査人口の数字が見つかりましたので、令和2年については人口推定を行いましました。
南串島だけは、2021離島統計年報に情報がなく、平成22年の人口から令和2年、平成27年の人口を推定しました。

なお、長崎県統計書と同様に高知県統計書の方でも過去に島嶼別人口が掲載されていましたが、こちらは平成3年度版までで島嶼毎の人口の記載が終了し、平成4年以降は面積1km2以上の島のみ掲載と情報が劣化しています。高知県統計書(平成3年)における関連する島のデータは以下の通りです。

所属地名周囲(km)面積(km2)世帯数(平成2年10月1日現在)人口(平成2年10月1日現在)総数
中ノ島須崎市多ノ郷1.690.213532330
戸島須崎市多ノ郷2.820.14241212

小地域統計が公開されているのは平成7年の国勢調査以降なので、残念ながら平成2年の人口からは、市の総人口に対する各島の人口の割合を使って人口を推定する必要となっていまいます。ところがnihonshima.netの方には、平成12年、平成7年の中ノ島・戸島の人口が掲載されています。今回こちらの平成12年の数字を、令和2年の人口推定に用いました。結局nihonshima.netの数字の引用元がはっきりしませんが、離島統計年報のバックナンバーなどと推察します。

ところで、企画名称は「日本の有人島一覧(人口・面積等)」の方がよかったでしょうか。変更しようと考えています。

これに関しては「有人島」と明記した方がより正確だと思います。
[109215] 2023年 10月 29日(日)00:48:02【3】訂正年月日
【1】2023年 10月 29日(日)00:56:08
【2】2023年 10月 29日(日)02:13:35
【3】2023年 10月 29日(日)02:56:54
YT さん
令和2年、平成27年の有人島別国勢調査人口
ekinenpyouさんが[97639]で有人離島の情報をまとめられてから、すでに4年半も経っていますが、先日図書館で『2021 離島統計年報 CD-ROM版』を閲覧する機会に恵まれました。本書には、離島振興法などに指定された離島の令和2年の国勢調査人口がまとめられているほか、法律指定外離島についても人口(ただし平成27年国勢調査人口)がまとめられています。なお面積については平成27年10月1日基準のままです。

そこでこれを機に日本の有人島の国勢調査人口、面積をまとめてみようと試みました。

ただし完璧ではありません。

すでにekinenpyouさんが過去に示されたように、離島統計年報から漏れている島が大量にあります。一応ritokeiの有人離島一覧を参考にして、漏れている数字を補いました。さらにekinenpyouさんが[97639]でまとめられたデータと、国勢調査の小地域(基本単位区)の統計地理情報システムを駆使して、なんとか数字を揃えてみました。

細かいところで、こことここは別の島だろ!とか、ここは繋がっていない?とか突っ込みどころは大量にありますが、とりあえず足掛かりとして有人島の令和2年、平成27年における人口をまとめます。面積については、国土地理院の全国都道府県市区町村別面積調により、令和2年10月1日時点の面積データに更新しましたが、情報が得られるのは1km2以上の島のみです。人口密度に関しては、一応令和2年基準で計算しましたが、1km2未満の島については平成27年基準など、とりあえず得られた面積データを使って人口密度を計算しました。

島についているマークは:
マーク無し:『2021 離島統計年報 CD-ROM版』収録の、離島振興法等指定離島
*:『2021 離島統計年報 CD-ROM版』収録の、法律指定外離島
**:『2021 離島統計年報 CD-ROM版』に収録されていないが、「ritokei」などの有人離島リストに掲載されているもの
***:北海道、本州、四国、九州、沖縄島(人口は差分で計算)
【】:推定人口の項目(重複あり)

を意味します。*や**のマークがあるものに関しては、2020年の人口を算出する際に、小地域集計の情報が必要で、計算に用いた大字・町名、あるいは字・丁目などを備考欄に示します。

なお、『2021 離島統計年報 CD-ROM版』収録の法律指定外離島であっても、島根県松江市の田島(大根島に接続)、香川県坂出市の瀬居島、沙弥島(四国本土に接続)、長崎県長崎市の香焼島(九州本土に接続)などはほぼ完全な埋め立てで独立した島ではなくなった地域となってしまっているので、本表から除外します。

幾つか注意点としては
1.国土地理院が規定する「島」は、周囲長0.1km以上の海岸線で囲われた自然島であり、人工島は島とはみなされません。よって関空や、神戸のポートアイランド、東京湾の平和島や令和島やお台場などは本州島の一部とされます。
2.琵琶湖に浮かぶ沖島は、上の基準では島ではありませんが、法令上離島振興法等指定離島となっているのでリストに含まれています。琵琶湖は本州の面積に含まれており、沖島の人口も本州の人口に含めました。
3.高知県須崎市の中ノ島・戸島の人口は、本土分と分離できなかったものの、推定人口を算出しました。これにより、四国の人口は正確には計算できませんが、誤差は±10人程度でしょう。
4.長崎県西海市の竹ノ島・南串島・西彼杵郡時津町の前島・諫早市の鹿島・大分県臼杵市黒島なども国勢調査の基本単位区では本土分と分離できませんでしたが、離島統計年報には国勢調査の基本単位区をさらに分割した数字が掲載されています。ただし竹ノ島、前島、鹿島、黒島は平成27年国調、南串島は平成22年国調ベースの分割された人口の情報が存在します。今回基本単位区に占める人口比から、推定人口を算出しました。これにより、九州の人口は正確には計算できませんが、誤差は±20人程度でしょう。
5.長崎県南松浦郡新上五島町の中通島と桐ノ小島については令和2年の国調ベースの分割人口が離島統計年報に掲載されていたので、そのまま使用しました。
6.以上のほか、いくつかの島で人口比などによって令和2年の推定人口を算出しました。
7.熊本県の大矢野島・野牛島だけは人口を分離するのに必要な根拠となる数字が全く見つからなかったので、推定人口を算出しませんでした。航空写真から家屋の数を見る限り、おそらく野牛島は10人~20人前後でしょうが。野牛島は一度無人化した後、道が繋がることで娯楽施設や店舗が建設され、再度有人化したという感じのようです。

(開く)日本の有人島の人口、面積一覧

人口密度が一番高いのは沖縄県の奥武島の3,217 人/km2ですが、人工島をリストに加えることが可能であれば、人口密度1万人/km2クラスがたくさん出現しそうです。

最後に日本の人口上位30位までの島の一覧です(人口1万人以上)。唯一分割に至っていない大矢野島・野牛島が30位につけました。

順位島名都道府県2020年
人口 (人)
2015年
人口 (人)
2020年
面積 (km2)
2015年
面積 (km2)
2020年
人口密度
(人/km2)
備考
1本州1都2府31県102,577,820102,978,572227,939.72227,942.41450.02琵琶湖の沖島を含む
2九州7県12,346,99812,546,74436,782.3836,782.35335.68南串島・竹ノ島(長崎県西海市)・鹿島(長崎県諫早市)・前島(長崎県西彼杵郡時津町)の人口推定処理の影響あり
3北海道北海道5,214,7955,370,65477,984.4977,984.4166.87
4四国4県3,627,2923,769,01618,297.3718,297.59198.24中ノ島・戸島(高知県須崎市)の人口推定処理の影響あり
5沖縄島沖縄県1,335,7331,301,7831,208.531,206.961,105.25
6淡路島兵庫県126,980134,717592.51592.55214.31
7天草下島熊本県65,93771,523574.95574.94114.68
8奄美大島鹿児島県57,51159,828712.41712.3580.73
9佐渡島新潟県51,49257,255854.81854.7660.24
10宮古島沖縄県47,67645,625158.93158.87299.98
11石垣島沖縄県47,63747,564222.24222.25214.35
12福江島長崎県31,94534,419326.36326.3197.88
13対馬島長崎県28,37431,301695.74696.4440.78
14種子島鹿児島県27,69029,847444.30444.3062.32
15小豆島香川県25,88127,927153.26153.25168.87
16壱岐島長崎県24,67826,750134.63134.63183.30
17天草上島熊本県23,77226,317225.93225.90105.22
18彦島山口県23,60626,38610.5810.582,231.19
19江田島・
能美島
広島県21,92424,33091.3391.32240.05
20徳之島鹿児島県21,80323,497247.85247.8587.97
21向島広島県20,99422,31122.3122.31941.01
22因島広島県20,43521,94735.0435.03583.19
23平戸島長崎県16,24017,698163.44163.4099.36
24中通島長崎県16,11318,113168.39168.3195.69
25倉橋島広島県15,10616,77669.4669.46217.48
26屋代島山口県14,47716,766128.48128.48112.68
27島後島根県13,43314,608241.53241.5555.62
28沖永良部島鹿児島県11,99612,99693.6593.65128.09
29屋久島沖縄県11,76512,913504.29504.2923.33
30大矢野島熊本県11,09011,90530.2030.20365.77野牛島(0.12 km2)の人口を分離せず(人口密度は30.32 km2で算出)

淡路島までは想像できたのですが、幕末に人口10万人を超えていたはずの佐渡島が半減している状況でびっくり。九州の離島が上位を占めています。沖縄県を除きどの地域も人口が減少していますが、本州の人口が1憶人を切るのもそう遠い未来ではなさそうです。

【誤字訂正、順位追加、九州本土は7県、前島(0.309km2)・鼕泊島(0.098km2)・南串島(0.085km2)の面積を小数点以下二桁に修正し人口密度も修正】


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