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Issieさんの記事が1件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[78258]2011年5月13日
Issie

[78258] 2011年 5月 13日(金)23:32:44Issie さん
越後平野または新潟平野
[78256] なると金時 さん
手元の二宮書店の高等地図帳(H20)では「越後平野」なので

あまり確認しないで書いてしまいましたねえ。
私の手許にある 二宮書店『基本高等地図』(1999年度用)でも「越後平野」となっています。今年度(2011年度用)のものは職場においてあるので,今は確認できません。
以前に紹介したことのある帝国書院の復刻版(中学校用)地図帳『地図で見る昭和の動き』(2004年)では,1934年,1950年,1973年の各年版のうち前2者が「越後平野」,最後の1973年版が「新潟平野」となっています。これに関連して付録の「解説書」には,越後/新潟平野ではありませんが以下のような記述があります(引用長め)。

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山地や平野の図上での呼称の変化がめだつ。たとえば岩手県の北上川以東の山並みは昭和9年・25年版には「北上山脈」だったが昭和48年版では「北上山地」,現在はさらに「北上高地」と変化しているし,出羽丘陵も昭和48年版から出羽山地と「改称」され,阿武隈平野は同年版から福島盆地と郡山盆地に分けて表示するようになった。地名の「標準化」の流れを受けたものだろう。(p.89)

平野関係の呼称にも現行とだいぶ異なるものがある。昭和9年・25年版に共通しているが,たとえば長野県内。現行版では長野盆地,松本盆地,佐久盆地,伊那盆地などを使うのだが,旧版ではそれぞれ善光寺平,松本平,佐久平,伊那谷となっている。地元の住民はその呼び名の方が今もなじみ深く,マスコミでもそちらを使うことが多いようだ。(中略)そんな地元感覚とは別に,国土地理院や文部省が昭和30年前後に相次いで「全国に通りがよい統一表記」という方向でガイドラインを決めたので,それに従う地図が増えた。(p.92)

※筆者はいずれも 地図エッセイスト 今尾恵介
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確認はしていないのですが,むしろ最近は「越後平野」の方が“復活”してきているのかもしれません。
いずれにしろ,たびたび触れているように,小中高校で使用する地図帳は教科書検定を通過した“教科書”ですから,少なからず文部(科学)省の“指導”を受けていそうなことは想像できます。それがどの程度のものか,部外者には(執筆者にさえ)不透明なもののようですが。
もっとも最近は検定手順の「簡略化」もあって,以前よりはウルサくないらしい,という声も仄かに聞こえてきます。ただしテーマによって,たとえば“わが国の国境線”の扱いについては今の方が厳しく神経質であるように思いますけどね。


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