[7409]ヒロオ さん
[7425],
[7439]ken さん
[7582]松戸 さん
私も、全国的に市町村合併の動きの盛んなこのご時世で、東京特別区だけがその潮流に取り残されていることが、とても不自然に思えてなりません。過去には東京都の内部団体であった特別区ではありますが、今では基礎的な地方公共団体として、曲がりなりにも「自治体」の体裁を整えているわけですから、「“特別”区」とはいえ、いつまでも治外法権でいるわけにはいかないと思います。
しかし、実際に、成立当初とはまったく別の姿になってしまった東京23区の処遇をどうするかということになると、どのように手を付けていいのか窮してしまうのが現実です。それでも、東京23区が、大都市行政の一手段として「特別区」であることを考えれば、何らかの改革や再編が必要なことは事実だと思います。
私が考える都区制度の改革方法は次のようなものです。
1.東京都を廃止し、東京府および東京市(23区部分)を復活させる。
2.特別区の千代田、中央、港、新宿、文京の中心部5区を切り離し、新たに特別区として、それ以外を市に移行させる。(「特別区」という形態を首都機能集中地区に限定する。)あるいは、中心部のみで東京市を形成し、周辺を東京市とは別の複数の市に移行させる。
3.東京都を、23区あるいは中心部5区のみとして、その他を別に東京府とする。(東京都が府県と市の両方の機能を備える特殊な構造を廃止する。)
4.東京都、東京市いずれの概念も採らず、現在の23区の区域を全面的に(複数の)市に移行する。それによりできた市が政令市や中核市に移行することや、他市と合併することは、他の市と同様に当該市の自由な判断で行われる。
5.現行の東京都-特別区の関係はそのままにして、人口分布の実態に合った区の再編を行う。
これでも、まだまだ小手先の改革案でしかないと思います。私は、ken さんのような進歩的な発想を試みると、どうもうまくまとめられなくなってしまいそうなので、とりあえず、この程度のことしか考えられません。
●特別区再編の場合の(妄想)試案
世田谷区 | 世田谷区、太子堂区、駒沢区、成城区、玉川区 |
練馬区 | 練馬区、大泉区、石神井区、光が丘区 |
大田区 | 大森区、蒲田区、洗足区、丸子区 |
江戸川区 | 小岩区、瑞江区、船堀区、葛西区 |
足立区 | 千住区、大師区、竹の塚区、花畑区 |
杉並区 | 杉並区、荻窪区、高井戸区 |
板橋区 | 板橋区、志村区、高島区 |
葛飾区 | 金町区、高砂区、堀切区 |
江東区 | 深川区、城東区 |
品川区 | 品川区、荏原区 |
北区 | 飛鳥区、赤羽区 |
中野区 | 中野区、鷺宮区 |
新宿区 | 牛込区、淀橋区 |
千代田区+中央区 千代田区
これらは人口データを参照したわけではなく、単に地図上で適当にまとまりのある地域を区分したものです。ほんのお遊びということでご了承ください。ただ、現行の区から分割後の区は、一応、1区当たり15万人をおおよその基準としています。
それにしても、今の23区の人口集積は異常といってもいいでしょう。仮に、この試案で特別区トータルの数を出すと、実に49区に上ります。