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音無鈴鹿さんの記事が1件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[45080]2005年9月22日
音無鈴鹿

[45080] 2005年 9月 22日(木)16:32:45音無鈴鹿 さん
キノコ・キノコ
こんにちは、音無です。寄り道が過ぎましたが、無事オフ会から帰って参りました。

[45062]eiji_tさん
キノコ中毒にもなりました。ホテイシメジという食用茸ですが、酒と一緒に食べると悪酔いするいうものです。(中略)あれはキノコ中毒だったのだと納得しました。

 酒は百薬の長ともいわれ、適度なアルコールは体にもよいのではないかといわれますが、アルコール依存症(いわゆるアル中)の人には酒を飲ませる訳にはいきません。重度アルコール依存症の患者さんには治療目的で「嫌酒薬(正確には抗酒薬)」という薬が使われることがあります。この薬自体には、酒を嫌いにしたり、アルコール依存症そのものを治す作用があるわけではありません。
 体内にアルコール(エタノール)が入ると体内で2段階の反応で分解されます。1段目はエタノールからアセトアルデヒドという有害物質ができます。つぎにこのアセトアルデヒドが分解されて酢酸になります。その後最終的には水と二酸化炭素になるわけですが、嫌酒薬とはこのアセトアルデヒドの分解を阻害します。その結果、通常より長く体内に滞留したアセトアルデヒドにより、発汗・動悸・呼吸困難・悪心・頭痛・嘔吐などの不快な症状(いわゆる悪酔い)になります。結果として酒を飲まなくなるという効果を狙っています。したがって嫌酒薬にはお酒を飲みたい気持ちを直接抑える作用はありません。断酒のためには本人の意思が重要であり、嫌酒薬はその補助的な役割を果たすに過ぎません。
 話をもとに戻しますと、ホテイシメジの成分であるコプリンの分解物が、このジスルフィラムという嫌酒薬と同じ作用(ジスルフィラム作用)をするわけです。ただ、この症状は自然に回復する場合が多いので(苦しみますが)、経過観察のみで特別な治療は行わないのが普通です。催吐や胃洗浄をすることもありますが・・・。
 一方のベニテングタケですが、神経毒のムスカリンと、中枢神経系に作用するイボテン酸、シロシンが含まれています。ムスカリンはコリン作用を示し、散瞳・筋肉の痙攣などが現れる。胃腸症状が激しく現れ、結果として嘔吐するので、こちらも特別な治療は行わないのが普通。
 そのほかにイボテン酸という成分が含まれていますが、イボテン酸は比較的不安定な化合物で、乾燥などにより容易に脱炭酸してムッシモ-ルという成分になります。イボテン酸およびムッシモ-ルはともに中枢神経系の抑制伝達物質と同様に作用し、精神錯乱状態を引き起こします。またシロシンは容易に酸化されてシロシビンとなり、中枢における神経伝達物質のひとつであるセロトニンの受容体に作用し、酩酊感・昏迷状態やしびれなどを引き起こすとされています。

毒茸ベニテングダケを毒抜きして、うどん等のダシにするそうです。残念ながら時期が合わず食べられなかったのですが、非常に美味しいそうです。毒抜き法を聞きそびれました。
イボテン酸の還元体がこれらキノコの旨み成分とされているので、おそらく毒抜き法は非酸素条件で”還元”するのだと思います。わずかながら毒性があり肝障害を引き起こすとのことなので、やはり食べないほうがいいのでしょう。よい子はまねしないでね。

余談ですが、表題の四コママンガを知ってる方いますか?


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