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Pachiさんの記事が1件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[22980]2003年12月22日
Pachi

[22980] 2003年 12月 22日(月)23:03:35Pachi[ペナルティキック] さん
サッカーに限らず…
[22975]地図を見て育ちましたさん
 話を本題に戻します。三重も山口も似た規模の6つの街がありますね。そこでそれぞれの街が野球(サッカーでもいいです)のクラブチームを持ちリーグ戦を行うのです。地元の市民、自治体や企業からサポーターを募ってクラブを経営します。選手には地元のアマチュアチームをはじめ学生、社会人、引退・解雇されたプロ選手などから広く集めます。
 対抗意識に目覚めたそれぞれの街の市民が“オラが村”のチームを応援しライバル心を燃やすのです。
 如何でしょうか?。合併により中核都市を作るなんて無駄な事をするよりいいと思いませんか?。

 先に申し上げます。すみません。
 実は同様の事を地元白河に置き換えて妄想している人間です。ですからそのご意見には突っ込みをいれずにはいられません。重箱の隅を突っつきすぎて破壊する勢いかも知れませんが、ご容赦を。

 まずは、上の文章と下の締めの一文は分けて考えねばなりませんよ。
 現実的に野球、サッカーに限らず、スポーツチームを運営する為にはお金が掛かります。そこのところを十分に検証しなければチームの崩壊は避けられません。そして、その受け皿となる(であろう)自治体、その競技そのものの十分な成熟が必要です。その地域でその競技への関心度が十分でないと前提としようとしている条件が成り立ちません。またその地域の自治体は、チームの陰となり、陽となり支えなければ、チーム存続は出来ないからです。

 自治体は競技場の建設やアクセスルートの確保、整備、維持というハード面であったり、補助金等の助成や試合の告知等でのソフト面の手助けが必要です。
 それ以上にチームのある自治体には市場として(ある程度であっても)器の大きさが求められるのです。
 私が他のスポーツよりはまだ知っている事が多いのでプロサッカーチームでの現状ですが、年間運営資金として少なく見積もっても最低10数億円は必要となります。スペインのレアルであったりイングランドのマンチェスターUとかであれば年間数百億円使っているかもしれません。
 ここでは、そう言った話ではなく、各都道府県内のある都市(3,4番手位)がサッカーチームを持ったとして、(仮にJ3レベルとして)上位争いをする事を前提とします。(それ以下となると、存在意義が薄れかねないために、このレベルを仮定して設定しています。)

 なぜ、10数億円という数字が出てくるのかというと、基礎的な部分が思いのほか金額が嵩むのです。まず、チームが一年間を通して試合を行った時や強化合宿等に伴う移動費だけで2億円前後は飛んでいくそうです。また、チーム運営のスタッフ人件費で1億、試合運営、興行、管理4億、下部組織であるユース運営で1億強。その他で2億。この時点で10億円です。そこからチーム登録選手(やコーチングスタッフ、監督)の人件費を上乗せしたものが、年間運営費となります。(あくまでもこのくらいという目安の話です。)

 これだけの金額を捻出できるバックボーンが無ければ、地域へ還元する以前の問題なのです。例えば、1試合あたりの観客動員が1万人目標だとして、1万人しか人口の居ない地域には誘致する事なんてまず無理です。しかし、(広域圏が)30万人の都市で1万人の動員を目指すとなれば、だいぶハードルは下がります。それ以上に重要なのはスポンサー企業です。この部分が乏しかったら、広告費は集まりません。(後発組のチームであれば尚更)受け皿の自治体からの支援も受ける事になるでしょう。これらのバランスが取れないうちは毎年存続の危機を繰り返す事になりかねません。

 チームからみた場合、強力なスポンサー企業の存在や、潜在的な観客動員力の源泉とは、直接、間接に係らず地域の自治体の政策に掛かっているものなのです。(例えば、企業誘致が積極的であるとか、起業育成に熱心である。という様な。)
 それを考えた時に、ある程度の規模や機能を持った都市が必要となるのではないでしょうか?


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