市町村単位ではなく、地域メッシュ統計から弾き出した東北地方の小売販売額ランキング。
例えば「仙台」は、北は富谷市、南は名取市、東は塩竈市を含む商業集積地域を指しますが、圧倒的に仙台の比重が大きいため、都市名は母都市のみを表記し「仙台」とします。また「福島」も伊達市の保原・伊達地区を含みますが、保原・伊達地区の比重が小さいため、「福島」と表記します。しかし「山形」「石巻」「大河原」「五所川原」「白河」については、母都市と連担して商業集積地を形成する天童、矢本、柴田、津軽、西郷の比重も大きいので、「山形・天童」「石巻・東松島(矢本)」「大河原・柴田」「五所川原・つがる」「白河・西郷」と連記します。異色は、やはり「大河原・柴田」です。市に至らない町なのに花巻・大館・気仙沼などを牛蒡抜きして18位にランクイン。日本の市制町村制って、子供だましじゃないかと思うこともあります。
順位 | 都市名 | 年間小売販売額(億円) |
1 | 仙台 | 13,996 |
2 | A | 3,950 |
3 | B | 3,769 |
4 | 山形・天童 | 3,697 |
5 | 福島 | 3,388 |
6 | C | 2,945 |
7 | 青森 | 2,739 |
8 | D | 2,732 |
9 | 八戸 | 2,150 |
10 | 弘前 | 2,001 |
11 | 石巻・東松島(矢本) | 1,567 |
12 | E | 1,526 |
13 | F | 1,056 |
14 | 酒田 | 1,006 |
15 | 米沢 | 900 |
16 | G | 897 |
17 | 大崎(古川) | 879 |
18 | 大河原・柴田 | 710 |
19 | 五所川原・つがる | 707 |
20 | 白河・西郷 | 701 |
21 | H | 667 |
22 | 横手 | 617 |
23 | 花巻 | 591 |
24 | I | 586 |
25 | 奥州(水沢) | 567 |
26 | 大館 | 566 |
27 | 大仙(大曲) | 552 |
28 | 気仙沼 | 547 |
29 | 由利本荘(本荘) | 541 |
30 | J | 534 |
上のランキング表は、平成26年商業統計メッシュデータを基に選出した東北地方の商業集積地域と、その年間小売販売額を表しています。商業集積地域は千本桜が独自の基準で設定したもので、小売販売額1億円以上の第2次メッシュが互いに隣接し、小売販売額が100億円以上となる地域を指します。ここでの隣接とは、隣り合うメッシュの辺と辺が接していることで、角が接していても辺が接しないものは除きます。東北地方では、販売額139,961億円の仙台をはじめ、100億円を少し超す程度の青森市浪岡、栗原市若柳、南会津町田島まで、96の商業集積地域が確認できました。ただし、腑に落ちないメッシュが1つあります。
1次メッシュ盛岡に属する2次メッシュ姥屋敷のデータです。事業所数177、年間販売額3,814,423万円、売場面積31,622m2とありますが、この販売額は登別市、鴨川市、西脇市、大川市の販売額に匹敵します。しかし、こんな山のなかに、そのような都市は存在しないし、イオンモールのような巨大商業施設も見当たりません。それで、2次メッシュ姥屋敷のデータは誤入力ではないかと考えるのですが、みなさんはどのように思われますか。
話が本題から逸れてしまいましたが、クイズに入ります。ランキング表のA・B・C・D・E・F・G・H・I・Jに当てはまる都市名を下から選んで答えてください。
十和田、盛岡、北上、一関、釜石、栗原、能代、秋田、鶴岡、新庄、郡山、会津若松、須賀川、いわき、東かがわ